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棚卸減耗損・商品評価損と売上原価への算入

棚卸減耗損(数量不足)と商品評価損(時価下落)の計算、売上原価への算入・営業外費用処理の選択を解説します。

日商簿記 2級

期末棚卸では「数量不足(棚卸減耗損)」と「時価下落(商品評価損)」の2つの損失を把握して 正確な期末在庫額を計算します。

用語の整理

帳簿棚卸数量帳簿上あるはずの在庫数量
実地棚卸数量実際に数えた在庫数量
棚卸減耗損帳簿数量 - 実地数量 × 原価(数量不足による損失)
商品評価損実地数量 × (原価 - 正味売却価額)(時価下落による損失)

計算例

前提

帳簿棚卸数量: 100個 実地棚卸数量: 95個 原価: @1,000円 正味売却価額: @900円

棚卸減耗損 = (100 - 95) × 1,000 = 5,000円
商品評価損 = 95 × (1,000 - 900) = 9,500円

仕訳(売上原価に算入するケース)

借方(左)金額貸方(右)金額
棚卸減耗損5,000繰越商品5,000
商品評価損9,500繰越商品9,500

売上原価への算入(原価性あり)

借方(左)金額貸方(右)金額
仕入(売上原価)14,500棚卸減耗損5,000
商品評価損9,500

処理の選択(試験では問題文の指示に従う)

区分売上原価算入販管費・営業外処理
棚卸減耗損原価性あり(通常)異常な場合は別表示
商品評価損低価法の適用臨時大量の場合は別表示
💡

計算の順序:①棚卸減耗損(帳簿数量ベースで計算)→②商品評価損(実地数量ベースで計算)。 この順序を守らないと金額が変わります。