日商簿記 2級
無形固定資産はモノとして存在しないが長期的な価値を持つ資産です。 ソフトウェア・のれん・開発費の処理は2級試験で頻出です。
無形固定資産の種類
のれん
企業買収時に支払う超過収益力の対価。20年以内に均等償却
営業権ともいう
ソフトウェア(自社利用)
業務用ソフトウェア・システム開発費。5年で均等償却
研究開発費との区別が重要
特許権・商標権
登録費用・取得価額を耐用年数で償却
法律上の権利
開発費
繰延資産として計上後、5年以内に均等償却
任意計上
ソフトウェアの仕訳
取得時(自社利用ソフトウェア500,000円を購入)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| ソフトウェア | 500,000 | 現金 | 500,000 |
決算時(耐用年数5年・定額法)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| ソフトウェア償却 | 100,000 | ソフトウェア | 100,000 |
500,000÷5年=100,000円/年(直接法で帳簿価額を減少させる)
研究開発費 vs ソフトウェアの区分
研究開発費(費用)
新技術の研究・開発など。発生した期に全額費用計上(資産化不可)。
ソフトウェア(資産)
製品マスターの制作費用・自社利用目的。将来の収益に貢献→資産計上可能。
のれんの仕訳(企業買収時)
A社を800,000円で買収。A社の純資産(時価)600,000円 → のれん200,000円が発生
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 諸資産 | 800,000 | 諸負債 | 200,000 |
| のれん | 200,000 | 現金 | 800,000 |
毎期のれん償却(20年)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| のれん償却 | 10,000 | のれん | 10,000 |
💡
ソフトウェアは直接法で帳簿価額を減少させる点がポイント(有形固定資産の間接法と違う)。 のれんは20年以内に均等償却が原則です。