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固定資産の売却・除却の仕訳

帳簿価額と売却価格の差額(売却損益)の計算、除却損の処理、期中売却の月割り計算を例題で解説します。

日商簿記 3級日商簿記 2級

固定資産を売却・廃棄するときは、帳簿価額との差額を損益として計上します。 期中売却の月割り計算も含めて整理しましょう。

帳簿価額(簿価)の確認

帳簿価額 = 取得原価 − 減価償却累計額

例:取得原価 1,000,000円、減価償却累計額 600,000円
帳簿価額(簿価)= 1,000,000 − 600,000 = 400,000円

売却の仕訳(間接法の場合)

上記の資産を期末に500,000円で売却した(現金受取)。

借方(左)金額貸方(右)金額
現金500,000備品1,000,000
減価償却累計額600,000固定資産売却益100,000

売却価格500,000 − 簿価400,000 = 売却益100,000円(収益)

同じ資産を300,000円で売却した場合(売却損が出るケース):

借方(左)金額貸方(右)金額
現金300,000備品1,000,000
減価償却累計額600,000
固定資産売却損100,000

期中売却(月割り計算が必要)

会計期間の途中で売却した場合、当期の減価償却費を月割りで計上してから売却処理をします。

例:4月始まりの会計年度で、9月末(6ヶ月経過)に売却した。
年間減価償却費200,000円 → 当期分 = 200,000 × 6/12 = 100,000円

① 当期分の減価償却費を先に計上

借方(左)金額貸方(右)金額
減価償却費100,000減価償却累計額100,000

② 売却処理(累計額は600,000 + 100,000 = 700,000円)

借方(左)金額貸方(右)金額
現金売却額備品1,000,000
減価償却累計額700,000固定資産売却益/損差額

除却(廃棄)の仕訳

帳簿価額が残っている固定資産を廃棄した場合は固定資産除却損(費用)を計上します。

借方(左)金額貸方(右)金額
減価償却累計額600,000備品1,000,000
固定資産除却損400,000
💡

売却・除却ともに「間接法で記帳している場合は減価償却累計額も借方に出す」のがポイントです。 直接法の場合は減価償却累計額勘定がなく、資産の帳簿価額がそのまま取得原価との差額です。