ホーム/活用ノウハウ/圧縮記帳(国庫補助金・工事負担金の受取と固定資産取得)
簿記・仕訳7分で読める

圧縮記帳(国庫補助金・工事負担金の受取と固定資産取得)

国庫補助金・工事負担金を受け取って固定資産を取得した場合の直接減額方式・積立金方式による圧縮記帳の仕訳を解説します。

日商簿記 2級

圧縮記帳は国からの補助金で固定資産を取得した場合に、課税を繰り延べるための処理です。 直接減額方式と積立金方式の2種類があります。

圧縮記帳の目的

国庫補助金300,000円を受け取り、固定資産を取得した場合、補助金収入に課税されると 実質的に手取りが減ってしまいます。 圧縮記帳はこの課税を将来に繰り延べる仕組みです。

直接減額方式

国庫補助金300,000円で固定資産(取得原価1,000,000円)を取得した場合。

補助金の受取

借方(左)金額貸方(右)金額
現金300,000国庫補助金収入300,000

固定資産の取得

借方(左)金額貸方(右)金額
建物1,000,000現金1,000,000

圧縮損の計上(直接減額)

借方(左)金額貸方(右)金額
固定資産圧縮損300,000建物300,000

帳簿価額 = 1,000,000 − 300,000 = 700,000円になる。

減価償却はこの圧縮後の帳簿価額(700,000円)を基準に計算します。

積立金方式

帳簿価額を直接減らさず、純資産に「圧縮積立金」を積み立てる方法。

借方(左)金額貸方(右)金額
繰越利益剰余金300,000圧縮積立金300,000

2つの方式の比較

観点直接減額方式積立金方式
帳簿価額減少する(圧縮後で計上)減少しない
減価償却基準圧縮後の帳簿価額取得原価
純資産への影響なし圧縮積立金が増加
B/S表示のわかりやすさ△(補助金が見えない)○(補助金額が見える)
💡

2級試験では「直接減額方式」がほぼ全ての出題パターン。 「圧縮損を計上→帳簿価額が圧縮後の金額になる→償却もその金額ベースで行う」の3点を押さえましょう。