日商簿記 3級
商品有高帳は商品の入出庫を単価・数量・金額で管理する補助簿です。 先入先出法と移動平均法の2種類の払出単価の計算方法を例題で習得しましょう。
先入先出法(FIFO)
先に仕入れた商品から先に払い出す(売る)と仮定する方法。 期末在庫は最新の仕入価格で評価されます。
例:7/1 前月繰越 10個 @100円 / 7/5 仕入 20個 @110円 / 7/10 売上 25個
払出: 繰越の10個(@100)+仕入の15個(@110) → 払出金額 = 1,000+1,650 = 2,650円
残高: 仕入の残り5個(@110) = 550円
移動平均法
仕入のたびに平均単価を計算し直して払出単価とする方法。
同じ例で移動平均法の場合:
7/5 仕入後: (10個×100 + 20個×110) ÷ 30個 = @106.67円(小数点処理は問題による)
7/10 払出: 25個 × @106.67 = 2,666.67円
残高: 5個 × @106.67 = 533.33円
売上原価への影響
| 方法 | 売上原価の傾向 | 期末在庫の評価 |
|---|---|---|
| 先入先出法 | 仕入値が上昇中は低くなる | 最新単価(時価に近い) |
| 移動平均法 | 仕入のたびに平準化 | 平均単価 |
💡
試験では「先入先出法で商品有高帳を作成せよ」という問題が多い。 払出の際に「古いロットから充当する」原則を守れば計算ミスを防げます。