日商簿記 3級
クレジットカード決済による売上は、通常の現金売上・掛け売上と異なる処理が必要です。 2019年改訂で3級に追加された「クレジット売掛金」の仕訳を整理しましょう。
クレジット売掛金(資産)とは
クレジットカード決済では、顧客からは代金を受け取れませんが、 カード会社が後日立替払いしてくれます。 この「カード会社からの未回収代金」がクレジット売掛金です。
取引の流れ
① 顧客がクレジットカードで購入
② 当社 → カード会社に「カード利用情報」を送る
③ カード会社が手数料を引いた金額を後日振り込む
基本の仕訳(3ステップ)
商品10,000円をクレジットカードで販売した。カード会社への手数料は3%。
① 販売時(クレジット売掛金の発生)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| クレジット売掛金 | 10,000 | 売上 | 10,000 |
販売時点では手数料は計上しない(まだカード会社への請求は確定していない)。
② 売上データを送信したとき(手数料の確定)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 支払手数料 | 300 | クレジット売掛金 | 300 |
手数料 = 10,000 × 3% = 300円。クレジット売掛金を減額。
③ カード会社から入金があったとき
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 9,700 | クレジット売掛金 | 9,700 |
②③をまとめて処理するケース(試験でよく出る)
問題文に「翌月一括入金」とある場合は、②と③を一度に処理します:
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 9,700 | クレジット売掛金 | 10,000 |
| 支払手数料 | 300 |
💡
クレジット売掛金は「カード会社への債権」。通常の売掛金(顧客への債権)とは別科目です。 手数料の計上タイミングは「売上データをカード会社に送ったとき」が正確ですが、 試験では①の販売時に同時処理するパターンも出題されます。問題文をよく読みましょう。