ホーム/活用ノウハウ/個別原価計算:製造指図書と原価集計
簿記・仕訳8分で読める

個別原価計算:製造指図書と原価集計

受注生産で使う個別原価計算の仕組みと、製造指図書ごとの原価集計・仕掛品の処理を解説します。

日商簿記 2級

受注ごとに原価を集計するのが個別原価計算です。 製造指図書ごとに材料費・労務費・製造間接費を集計し、完成・引渡しまでを追いかけます。

製造指図書とは

受注1件ごとに発行される「製造命令書」。原価計算では指図書番号ごとに 原価を集計します。

原価計算表のイメージ(指図書#101)

直接材料費80,000
直接労務費60,000
製造間接費30,000
合計170,000

仕訳の流れ

① 材料・賃金を仕掛品へ振替(直接費)

借方(左)金額貸方(右)金額
仕掛品80,000材料80,000
仕掛品60,000賃金・給料60,000

② 製造間接費の配賦

借方(左)金額貸方(右)金額
仕掛品30,000製造間接費30,000

③ 製品完成時(仕掛品→製品)

借方(左)金額貸方(右)金額
製品170,000仕掛品170,000

④ 製品引渡し時(製品→売上原価)

借方(左)金額貸方(右)金額
売上原価170,000製品170,000
売掛金250,000売上250,000

月末仕掛品(完成していない製品)

月末に指図書が完成していない場合、その時点の集計額が仕掛品として残ります。 翌月に持ち越し、完成したら製品勘定へ振り替えます。

💡

個別原価計算では「どの指図書にいくら集計されたか」を追います。 試験では「月末仕掛品の金額はいくらか」「製品完成時の売上原価はいくらか」がよく聞かれます。