日商簿記 2級
直接原価計算は変動費のみを製品原価とし、固定費を期間費用として処理する方法です。 全部原価計算との違いと固定費調整の仕訳を整理しましょう。
全部原価計算 vs 直接原価計算
全部原価計算(外部報告用)
変動費+固定費を製品原価に含める。固定費は製品に集計され、売れるまでは棚卸資産に残る。
直接原価計算(内部管理用)
変動費のみを製品原価に含める。固定費は全額当期費用。CVP分析と相性が良い。
損益計算書の構造比較
| 項目 | 全部原価計算 | 直接原価計算 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,000,000 | 1,000,000 |
| 売上原価(変動+固定) | 600,000 | — |
| 変動売上原価 | — | 400,000 |
| 貢献利益(=売上−変動費) | — | 600,000 |
| 固定費(製造・販管費) | — | 350,000 |
| 売上総利益 or 営業利益 | 400,000 | 250,000* |
*在庫に固定費が残らないため、期末在庫がある場合は全部原価計算の利益の方が高くなります。
固定費調整(直接原価→全部原価への換算)
全部原価計算の営業利益
= 直接原価計算の営業利益
+ 期末在庫に含まれる固定費
− 期首在庫に含まれる固定費
💡
「期末在庫が多いほど全部原価計算の利益は高くなる」ことを覚えておきましょう。 CVP分析には直接原価計算の貢献利益ベースの損益計算書を使います。