日商簿記 2級
総合原価計算では、製造途中で発生する「仕損品(品質不合格品)」と 「減損(材料の蒸発・消失)」の処理が必要です。正常・異常の区分が重要です。
仕損と減損の違い
仕損(しそん)
製造工程で品質基準を満たさない製品が発生。仕損品として実体が残る。評価額がある場合は仕損品評価額を差し引く。
減損(げんそん)
製造工程で材料が蒸発・目減りして数量が減少。実体がなくなる点が仕損と異なる。
正常仕損 vs 異常仕損
| 区分 | 発生要因 | 処理 |
|---|---|---|
| 正常仕損 | 通常の製造で避けられない仕損 | 完成品・月末仕掛品に負担させる(製造原価に含める) |
| 異常仕損 | 設備故障・操作ミス等の例外的な仕損 | 異常仕損費として分離→損益計算書に計上(製造原価に含めない) |
仕損の計算例(度外視法)
度外視法とは「正常仕損費を計算上無視して、自動的に他の製品に負担させる方法」です。
完成品数量に負担させる場合(仕損が工程の終点で発生)
仕損品を完成品換算量に含めず、自動的に完成品単価が上昇する。
完成品原価 = 総製造費用 × 完成品数量 ÷ (完成品 + 月末仕掛品換算量)
減損の処理
減損は仕損品の評価額がない点を除けば、正常・異常の区分と処理は仕損と同様です。
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 異常仕損費 | XXX | 仕掛品 | XXX |
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2級試験では「正常仕損を完成品のみ負担 vs 完成品・月末仕掛品按分」の問題が頻出。 仕損の発生点(工程の何%地点か)と月末仕掛品の進捗度を比較して負担者を判断します。