ホーム/活用ノウハウ/仕損・減損(総合原価計算における不良品・蒸発損失の処理)
簿記・仕訳8分で読める

仕損・減損(総合原価計算における不良品・蒸発損失の処理)

総合原価計算における仕損品(品質不合格)と減損(蒸発・消失)の計算方法、正常仕損・異常仕損の区分処理を例題で解説します。

日商簿記 2級

総合原価計算では、製造途中で発生する「仕損品(品質不合格品)」と 「減損(材料の蒸発・消失)」の処理が必要です。正常・異常の区分が重要です。

仕損と減損の違い

仕損(しそん)

製造工程で品質基準を満たさない製品が発生。仕損品として実体が残る。評価額がある場合は仕損品評価額を差し引く。

減損(げんそん)

製造工程で材料が蒸発・目減りして数量が減少。実体がなくなる点が仕損と異なる。

正常仕損 vs 異常仕損

区分発生要因処理
正常仕損通常の製造で避けられない仕損完成品・月末仕掛品に負担させる(製造原価に含める)
異常仕損設備故障・操作ミス等の例外的な仕損異常仕損費として分離→損益計算書に計上(製造原価に含めない)

仕損の計算例(度外視法)

度外視法とは「正常仕損費を計算上無視して、自動的に他の製品に負担させる方法」です。

完成品数量に負担させる場合(仕損が工程の終点で発生)

仕損品を完成品換算量に含めず、自動的に完成品単価が上昇する。

完成品原価 = 総製造費用 × 完成品数量 ÷ (完成品 + 月末仕掛品換算量)

減損の処理

減損は仕損品の評価額がない点を除けば、正常・異常の区分と処理は仕損と同様です。

借方(左)金額貸方(右)金額
異常仕損費XXX仕掛品XXX
💡

2級試験では「正常仕損を完成品のみ負担 vs 完成品・月末仕掛品按分」の問題が頻出。 仕損の発生点(工程の何%地点か)と月末仕掛品の進捗度を比較して負担者を判断します。