日商簿記 2級
外貨建取引は、外国通貨で行った取引を円貨に換算する処理です。 取引時レートと期末レートの差額が「為替差損益」になります。
換算レートのルール
| 項目 | 換算レート |
|---|---|
| 取引発生時の資産・負債 | 取引時レート(HR: Historical Rate) |
| 期末の外貨建金銭債権・債務 | 期末レート(CR: Closing Rate) |
| 取引時と期末の差額 | 為替差損益(損益計算書に計上) |
外貨建売掛金の例
商品を$1,000で輸出(取引時レート: 1$=150円)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 売掛金 | 150,000 | 売上 | 150,000 |
期末時点(期末レート: 1$=155円)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 売掛金 | 5,000 | 為替差益 | 5,000 |
1,000 × (155−150) = 5,000円(円安→売掛金価値上昇→為替差益)
決済時(決済時レート: 1$=153円・期末後に回収)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 現金 | 153,000 | 売掛金 | 155,000 |
| 為替差損 | 2,000 |
外貨建買掛金の例
商品を$500で輸入(取引時: @150円)→ 期末(@155円)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 仕入 | 75,000 | 買掛金 | 75,000 |
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 為替差損 | 2,500 | 買掛金 | 2,500 |
500 × (155−150)=2,500円(円安→買掛金増加→為替差損)
💡
円安(ドル高)になると: 売掛金(外貨)→ 為替差益、買掛金(外貨)→ 為替差損。 「外貨建資産は円安で有利、外貨建負債は円安で不利」と覚えましょう。