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秘書検定2級 技能(応用)
全40問 / トルカ(https://toruca.app)
問1. 社葬の案内状を作成する際、通常の社外文書と異なる形式的な配慮として最も適切なものはどれか。
- A. 喪主・施主・葬儀委員長等の名義を明確にし、忌み言葉を避けた簡潔な表現を用いる
- B. 社葬案内状には通常の社外文書と全く同じ華やかな表現を用いるべきである
- C. 社葬案内状には差出人名を記載する必要は一切ない
- D. 社葬案内状の作成には特段の形式的配慮は不要である
正解: A. 喪主・施主・葬儀委員長等の名義を明確にし、忌み言葉を避けた簡潔な表現を用いる / 社葬の案内状は、喪主・施主(遺族)・葬儀委員長等の名義を明確に記載し、通常の慶事の案内状とは異なり、忌み言葉を避けた簡潔で厳粛な表現を用いるといった形式的な配慮が求められる。
問2. 英文ビジネスレターの基本的な構成要素として最も適切なものはどれか。
- A. Letterhead(発信者情報)、Date(日付)、Inside Address(宛先)、Salutation(あいさつ)、Body(本文)、Complimentary Close(結びの言葉)
- B. 英文レターには日付を記載する慣習は一切存在しない
- C. 英文レターは本文のみで構成され宛先の記載は不要である
- D. 英文レターの構成は日本語のビジネス文書と全く同一である
正解: A. Letterhead(発信者情報)、Date(日付)、Inside Address(宛先)、Salutation(あいさつ)、Body(本文)、Complimentary Close(結びの言葉) / 英文ビジネスレターは、Letterhead(発信者情報)、Date(日付)、Inside Address(宛先)、Salutation(Dear Mr. 等のあいさつ)、Body(本文)、Complimentary Close(Sincerely yours等の結び)、Signature(署名)という構成要素から成るのが一般的である。
問3. 2つの異なる単位のデータ(例:売上高と利益率)を1つのグラフで同時に表現する際に適した手法として最も適切なものはどれか。
- A. 複合グラフ(棒グラフと折れ線グラフを組み合わせ、2つの縦軸を使う手法)
- B. 円グラフのみを重ねて使用する手法
- C. 複合グラフという概念は存在せず必ず別々のグラフを作成しなければならない
- D. 単位が異なるデータは同一のグラフに一切表現できない
正解: A. 複合グラフ(棒グラフと折れ線グラフを組み合わせ、2つの縦軸を使う手法) / 単位の異なる2種類のデータ(例:売上高(金額)と利益率(%))を同時に示したい場合、棒グラフと折れ線グラフを組み合わせ、左右に異なる縦軸(第1軸・第2軸)を設定する複合グラフの手法が用いられることがある。
問4. 大量の紙文書を電子化(スキャン等)して保存する際のメリットとして最も適切なものはどれか。
- A. 保管スペースの削減、検索性の向上、複数拠点での共有のしやすさ
- B. 電子化すると文書の内容が自動的に変更されてしまう
- C. 電子化には一切のメリットが存在しない
- D. 電子化すると検索性がかえって低下する
正解: A. 保管スペースの削減、検索性の向上、複数拠点での共有のしやすさ / 紙文書を電子化して保存することには、物理的な保管スペースの削減、キーワード等による検索性の向上、複数拠点・複数人での同時共有のしやすさといったメリットがあり、業務効率化の観点から広く活用されている。
問5. 株主総会の運営補助を秘書が行う場合に留意すべき事項として最も適切なものはどれか。
- A. 招集通知の発送、会場設営、受付・議決権行使の確認等、法令に沿った正確な運営をサポートする
- B. 株主総会の運営には法律上の手続は一切存在しない
- C. 株主総会の受付業務は秘書の業務範囲には一切含まれない
- D. 招集通知の発送時期に決まりは一切ない
正解: A. 招集通知の発送、会場設営、受付・議決権行使の確認等、法令に沿った正確な運営をサポートする / 株主総会の運営補助においては、会社法上定められた招集通知の発送期限の遵守、会場設営、受付での株主確認・議決権行使書の回収等、法令に沿った正確な運営をサポートすることが求められる。
問6. 上司の複数都市にまたがる出張(国内複数拠点訪問)の手配において留意すべき事項として最も適切なものはどれか。
- A. 各都市間の移動時間・交通手段を考慮し、無理のない移動スケジュールを組む
- B. 複数都市間の移動時間は一切考慮せず訪問先の希望のみを優先すればよい
- C. 複数都市にまたがる出張では宿泊の手配は一切不要である
- D. 移動スケジュールの調整は秘書の業務範囲には含まれない
正解: A. 各都市間の移動時間・交通手段を考慮し、無理のない移動スケジュールを組む / 複数都市にまたがる出張の手配では、各都市間の移動時間・交通手段(新幹線・飛行機等)を考慮し、訪問先での滞在時間や移動の負担を踏まえた無理のないスケジュールを組むことが求められる。
問7. 海外出張の手配で秘書が確認すべき事項として最も適切なものはどれか。
- A. パスポートの有効期限、ビザの要否、現地の通貨・気候等の基本情報
- B. 海外出張であっても国内出張と全く同じ準備で十分である
- C. パスポートの有効期限を確認する必要は一切ない
- D. 現地の気候情報は出張準備には全く関係がない
正解: A. パスポートの有効期限、ビザの要否、現地の通貨・気候等の基本情報 / 海外出張の手配では、パスポートの有効期限(多くの国では入国時に一定期間以上の残存有効期間を求められる)、ビザの要否、現地の通貨・気候等、国内出張にはない確認事項に留意する必要がある。
問8. 秘書が管理する顧客・取引先の個人情報を取り扱う際に留意すべき法的な観点として最も適切なものはどれか。
- A. 個人情報保護法の趣旨を踏まえ、利用目的の範囲内での取扱い・適切な安全管理を心がける
- B. 個人情報保護法は秘書業務には一切関係のない法律である
- C. 顧客情報は目的を問わず自由に第三者へ提供してよい
- D. 個人情報の安全管理は情報システム部門のみが担う責任であり秘書には一切関係がない
正解: A. 個人情報保護法の趣旨を踏まえ、利用目的の範囲内での取扱い・適切な安全管理を心がける / 秘書が管理する取引先担当者等の個人情報についても、個人情報保護法の趣旨を踏まえ、利用目的の範囲内での取扱いや、漏えい防止のための適切な安全管理を心がける必要がある。
問9. 上司が使用するプレゼンテーション資料を秘書が作成補助する際の心がけとして最も適切なものはどれか。
- A. 伝えたい要点を視覚的に分かりやすく整理し、文字情報を詰め込みすぎないよう配慮する
- B. プレゼンテーション資料には可能な限り多くの文字情報を詰め込むべきである
- C. 資料のレイアウトやデザインには一切配慮する必要がない
- D. プレゼンテーション資料の作成補助は秘書の業務範囲には一切含まれない
正解: A. 伝えたい要点を視覚的に分かりやすく整理し、文字情報を詰め込みすぎないよう配慮する / プレゼンテーション資料を作成・補助する際は、伝えたい要点を視覚的に分かりやすく整理し、1枚のスライドに文字情報を詰め込みすぎないよう配慮することで、聴衆に伝わりやすい資料を作成することが重要である。
問10. スケジュール管理システム(電子カレンダー等)を導入するメリットとして最も適切なものはどれか。
- A. 複数人での予定共有が容易になり、リマインダー機能等で予定漏れを防げる
- B. 電子カレンダーを導入すると人的な確認作業が一切不要になる
- C. 電子カレンダーには紙の手帳にはないデメリットしか存在しない
- D. 電子カレンダーは秘書業務には一切活用できないツールである
正解: A. 複数人での予定共有が容易になり、リマインダー機能等で予定漏れを防げる / スケジュール管理システム(電子カレンダー)を活用することで、上司・秘書・関係者間での予定共有が容易になり、リマインダー機能により予定の失念を防ぐなど、業務効率の向上に寄与する(もっとも重要な予定は人的な確認も併用することが望ましいとされる)。
問11. オンライン会議(Web会議)を主催する秘書が事前に準備すべき事項として最も適切なものはどれか。
- A. 接続テスト、資料の画面共有設定、参加者への接続情報の事前案内
- B. オンライン会議には事前準備という概念は一切存在しない
- C. 接続テストは当日会議が始まってから行えば十分である
- D. 参加者への接続情報の案内は不要であり当日口頭で伝えれば足りる
正解: A. 接続テスト、資料の画面共有設定、参加者への接続情報の事前案内 / オンライン会議を主催する際は、事前の接続テスト、資料の画面共有設定の確認、参加者への接続URL等の案内を余裕をもって行うことで、当日の会議を円滑に開始できるよう準備することが重要である。
問12. 契約書等の重要文書を上司に代わって管理する際、秘書が留意すべき事項として最も適切なものはどれか。
- A. 原本と写しを区別して保管し、契約の有効期限や更新時期を把握・管理する
- B. 契約書は写しのみを保管し原本は不要である
- C. 契約の有効期限は管理する必要が一切ない
- D. 重要文書の管理は秘書の業務範囲には一切含まれない
正解: A. 原本と写しを区別して保管し、契約の有効期限や更新時期を把握・管理する / 契約書等の重要文書を管理する際は、原本と写し(コピー)を区別して適切に保管するとともに、契約の有効期限・更新時期を一覧化して把握し、更新漏れ等のリスクを防ぐ管理が求められる。
問13. アンケート調査結果を集計・分析する際、秘書が留意すべき基本的な事項として最も適切なものはどれか。
- A. 回答の集計方法・分類基準を明確にし、誤りのないよう正確に数値を処理する
- B. アンケート結果の集計には正確性は特に求められない
- C. アンケートの回答内容は集計せず原本のまま提出すれば十分である
- D. 集計方法や分類基準を明確にする必要は一切ない
正解: A. 回答の集計方法・分類基準を明確にし、誤りのないよう正確に数値を処理する / アンケート調査結果を集計・分析する際は、回答の集計方法・分類基準を明確にし、誤りのないよう正確に数値を処理することが、その後の資料作成・意思決定の基礎として重要となる。
問14. 電子データとして保存された文書のバックアップを取る目的として最も適切なものはどれか。
- A. システム障害やデータの誤削除等が発生した場合に備え、重要データの喪失を防ぐこと
- B. バックアップを取ると元のデータが自動的に削除される
- C. バックアップは一切不要でありデータは常に安全に保持される
- D. バックアップは紙文書にのみ必要な作業であり電子データには不要である
正解: A. システム障害やデータの誤削除等が発生した場合に備え、重要データの喪失を防ぐこと / 電子データのバックアップは、システム障害・誤削除・サイバー攻撃等によるデータ喪失に備え、重要なデータを別の場所・媒体にも複製しておくことで、万一の際にも業務への影響を最小限に抑えるために重要である。
問15. 英文ビジネスレターにおける結びの表現「Sincerely yours,」の使われ方として最も適切なものはどれか。
- A. フォーマルなビジネスレターの結びとして一般的に用いられる表現
- B. この表現はカジュアルな私信にのみ用いられる表現である
- C. この表現は日本語の頭語にあたる部分に使われる表現である
- D. この表現には結語としての意味は一切ない
正解: A. フォーマルなビジネスレターの結びとして一般的に用いられる表現 / 「Sincerely yours,」は、英文ビジネスレターにおいて本文を締めくくる結びの表現(Complimentary Close)として一般的に用いられる、フォーマルな表現の一つである。
問16. 取締役会の議事録を作成する際、記載すべき事項として最も適切なものはどれか。
- A. 開催日時・場所、出席取締役・監査役、議題、審議内容の要旨、決議事項
- B. 取締役会議事録には出席者名を記載する必要は一切ない
- C. 取締役会議事録は決議事項のみを記載すればよく審議内容は不要である
- D. 取締役会議事録の作成には法律上の要求事項は一切存在しない
正解: A. 開催日時・場所、出席取締役・監査役、議題、審議内容の要旨、決議事項 / 会社法上、取締役会議事録には開催日時・場所、出席した取締役・監査役、議事の経過の要領及びその結果等、一定の事項を記載する必要があり、秘書がこうした議事録の作成を補助する場合、正確な記録が求められる。
問17. 秘書が上司のメールを代理で確認・返信する場合の留意点として最も適切なものはどれか。
- A. 上司の意向・権限の範囲を明確にしたうえで、重要な内容は必ず上司に確認してから返信する
- B. 秘書は上司のメールに一切目を通してはならない
- C. 代理返信では上司への事前確認は一切不要である
- D. 重要な内容も含め全て秘書の独断で返信してよい
正解: A. 上司の意向・権限の範囲を明確にしたうえで、重要な内容は必ず上司に確認してから返信する / 秘書が上司のメールを代理で確認・返信する場合、あらかじめ上司の意向や権限の範囲(どこまで秘書の判断で返信してよいか)を明確にしたうえで、重要な内容や意思決定に関わる事項については必ず上司に確認してから返信することが求められる。
問18. レーダーチャート(クモの巣グラフ)が適した用途として最も適切なものはどれか。
- A. 複数の評価項目についてバランスや傾向を視覚的に把握したい場合
- B. 時系列の推移を示す場合に最も適したグラフである
- C. レーダーチャートは全体に対する構成比率を示すのに最も適したグラフである
- D. レーダーチャートは単一の数値のみを表現するためのグラフである
正解: A. 複数の評価項目についてバランスや傾向を視覚的に把握したい場合 / レーダーチャート(クモの巣グラフ)は、複数の評価項目(例:営業力・技術力・コスト等)についてそれぞれの数値をプロットし、全体のバランスや傾向を多角的に視覚化するのに適したグラフである。
問19. 社内向けの「業務マニュアル」を秘書が作成する際の心がけとして最も適切なものはどれか。
- A. 誰が読んでも同じ手順で対応できるよう、手順を具体的かつ分かりやすく記述する
- B. 業務マニュアルは特定の熟練者にしか理解できない専門用語のみで記述すればよい
- C. 業務マニュアルには手順を記載する必要は一切ない
- D. 業務マニュアルの作成は秘書の業務範囲には含まれない
正解: A. 誰が読んでも同じ手順で対応できるよう、手順を具体的かつ分かりやすく記述する / 業務マニュアルを作成する際は、担当者が変わっても同じ品質で業務を遂行できるよう、手順を具体的かつ分かりやすく記述し、誰が読んでも理解できる表現を心がけることが重要である。
問20. 大規模な講演会・セミナーの運営を秘書が補助する際に留意すべき事項として最も適切なものはどれか。
- A. 会場の収容人数・音響設備の確認、受付・誘導体制の整備、緊急時対応の準備
- B. 大規模な講演会であっても事前準備は一切不要である
- C. 会場の収容人数の確認は運営補助業務には含まれない
- D. 緊急時対応の準備は主催者側の責任ではなく参加者の自己責任である
正解: A. 会場の収容人数・音響設備の確認、受付・誘導体制の整備、緊急時対応の準備 / 大規模な講演会・セミナーの運営補助においては、会場の収容人数・音響設備等の事前確認、受付・誘導体制の整備、体調不良者の発生等に備えた緊急時対応の準備など、多岐にわたる事前準備が求められる。
問21. 退職する秘書が引き継ぎの際に整備すべき資料として最も適切なものはどれか。
- A. 業務手順、取引先情報、進行中の案件の状況等をまとめた引継ぎ資料
- B. 退職時の引継ぎ資料は一切作成する必要がない
- C. 引継ぎ資料には取引先情報を記載してはならない
- D. 進行中の案件の状況は後任者に伝える必要がない
正解: A. 業務手順、取引先情報、進行中の案件の状況等をまとめた引継ぎ資料 / 秘書が退職・異動する際は、業務手順、取引先の連絡先・特徴等の情報、進行中の案件の状況等をまとめた引継ぎ資料を整備し、後任者が円滑に業務を引き継げるようにすることが重要な責務である。
問22. 会社の危機管理マニュアルに秘書が関わる場合、含めるべき内容として最も適切なものはどれか。
- A. 緊急連絡網、初動対応の手順、関係者への報告フロー
- B. 危機管理マニュアルには具体的な対応手順を一切記載しなくてよい
- C. 緊急連絡網の整備は危機管理マニュアルとは無関係の業務である
- D. 危機管理マニュアルは平常時の通常業務についてのみ記載するものである
正解: A. 緊急連絡網、初動対応の手順、関係者への報告フロー / 危機管理マニュアルには、緊急時に速やかに連絡が取れる緊急連絡網、初動対応の具体的な手順、関係者・経営陣への報告フロー等を明確に記載しておくことで、実際に緊急事態が発生した際に迅速かつ適切な対応ができるようにする。
問23. 散布図の用途として最も適切なものはどれか。
- A. 2つの変量の間の相関関係(一方が増えるともう一方も増える傾向があるか等)を視覚的に把握する
- B. 散布図は時系列の推移を示すのに最も適したグラフである
- C. 散布図は全体に対する構成比率を示すためのグラフである
- D. 散布図は1つの変量のみを表現するためのグラフである
正解: A. 2つの変量の間の相関関係(一方が増えるともう一方も増える傾向があるか等)を視覚的に把握する / 散布図は、2つの異なる変量(例:気温とアイスクリームの売上高)をそれぞれ縦軸・横軸にとり、両者の関係性(相関関係の有無や強さ)を点のプロットによって視覚的に把握するために用いられるグラフである。
問24. 会議の「決議」と「報告」の区別が議事録作成上重要である理由として最も適切なものはどれか。
- A. 決議事項は正式な意思決定として今後の行動の根拠となるため、報告事項と区別して正確に記録する必要があるため
- B. 決議と報告に区別をつける必要は一切ない
- C. 報告事項のみを記載し決議事項は記録しなくてよい
- D. 決議事項は口頭のみで済ませ記録に残す必要はない
正解: A. 決議事項は正式な意思決定として今後の行動の根拠となるため、報告事項と区別して正確に記録する必要があるため / 会議において「決議」された事項は、正式な意思決定として今後の業務執行の根拠となる重要な事項であるため、単なる情報共有にとどまる「報告」事項と明確に区別して議事録に正確に記録することが重要である。
問25. 上司の出張中に発生した緊急事態(会議の急な変更等)への対応として最も適切なものはどれか。
- A. 出張先の上司へ速やかに連絡を取り、状況を報告し指示を仰ぐ
- B. 上司が出張中である場合、緊急事態が発生しても一切連絡せず放置してよい
- C. 緊急事態の対応は秘書の判断のみで完結させ、上司には一切報告しなくてよい
- D. 出張中の上司には携帯電話等での連絡手段を確保する必要がない
正解: A. 出張先の上司へ速やかに連絡を取り、状況を報告し指示を仰ぐ / 上司の出張中に緊急事態が発生した場合、秘書は速やかに出張先の上司へ連絡を取り、状況を正確に報告したうえで指示を仰ぐことが求められる。そのため、出張前に緊急連絡先・連絡手段を確認・共有しておくことも重要な準備である。
問26. 契約書のひな形(テンプレート)を秘書が管理する際の留意点として最も適切なものはどれか。
- A. 法改正等に対応した最新版を維持し、旧版との混同を防ぐバージョン管理を行う
- B. 契約書のひな形は一度作成すれば二度と更新する必要がない
- C. ひな形の管理は秘書の業務範囲には一切含まれない
- D. バージョン管理は不要でありどの版を使っても問題ない
正解: A. 法改正等に対応した最新版を維持し、旧版との混同を防ぐバージョン管理を行う / 契約書のひな形(テンプレート)は、法改正等により内容の見直しが必要になることがあるため、最新版を維持し、旧版との混同を防ぐバージョン管理(作成日・改訂履歴の記録等)を行うことが重要である。
問27. 秘書が業務で使用するパソコンのセキュリティ対策として最も適切なものはどれか。
- A. パスワードの適切な管理、ウイルス対策ソフトの導入、離席時の画面ロック
- B. セキュリティ対策は情報システム部門のみの責任であり秘書個人には一切関係がない
- C. パスワードは分かりやすいよう単純なものを共有すべきである
- D. 離席時に画面をロックする必要は一切ない
正解: A. パスワードの適切な管理、ウイルス対策ソフトの導入、離席時の画面ロック / 秘書が業務で使用するパソコンのセキュリティ対策としては、複雑で推測されにくいパスワードの適切な管理、ウイルス対策ソフトの導入・更新、離席時の画面ロック等、個人レベルでの基本的な対策の徹底が重要である。
問28. 取締役会に提出する「付議事項説明資料」を秘書が作成補助する際に重視すべき点として最も適切なものはどれか。
- A. 議題の背景・論点・提案内容を簡潔かつ論理的に整理し、判断材料として分かりやすく提示する
- B. 説明資料には議題の背景を一切記載しなくてよい
- C. 説明資料は可能な限り長く詳細に記載すべきである
- D. 付議事項説明資料の作成は秘書の業務範囲には一切含まれない
正解: A. 議題の背景・論点・提案内容を簡潔かつ論理的に整理し、判断材料として分かりやすく提示する / 取締役会等の重要な会議に提出する説明資料は、議題の背景・論点・提案内容を簡潔かつ論理的に整理し、出席者が的確な判断を行うための材料として分かりやすく提示することが重要である。
問29. 複数年度の予算実績を比較する資料を作成する際の工夫として最も適切なものはどれか。
- A. 計画(予算)と実績を並べて表示し、差異(乖離)が一目で分かるよう視覚的に工夫する
- B. 予算と実績は必ず別々の資料に分けて全く関連付けずに提示すべきである
- C. 差異を視覚的に示す工夫は不要であり数値の羅列のみで十分である
- D. 複数年度のデータは1つの資料にまとめてはならない
正解: A. 計画(予算)と実績を並べて表示し、差異(乖離)が一目で分かるよう視覚的に工夫する / 予算実績を比較する資料では、計画(予算)と実績を並べて表示し、色分けやグラフの活用等によって差異(乖離)が一目で分かるよう視覚的に工夫することで、経営判断に資する分かりやすい資料を作成できる。
問30. 秘書が管理する重要文書の「保存期間管理台帳」を作成する目的として最も適切なものはどれか。
- A. 各文書の法定・社内規程上の保存期間を一覧化し、廃棄・保存の判断を確実に行うこと
- B. 保存期間管理台帳は一切作成する必要がない
- C. 保存期間管理台帳を作成すると文書の内容が自動的に変更される
- D. 保存期間の管理は情報システム部門のみの業務であり秘書には無関係である
正解: A. 各文書の法定・社内規程上の保存期間を一覧化し、廃棄・保存の判断を確実に行うこと / 重要文書には法令や社内規程で定められた保存期間があるものも多く、保存期間管理台帳を作成して一覧化することで、各文書の廃棄・保存の判断を確実に行い、法令違反や誤廃棄のリスクを防ぐことができる。
問31. 多言語が飛び交う国際会議において秘書が補助する際の留意点として最も適切なものはどれか。
- A. 通訳者の手配や資料の多言語対応の必要性を事前に確認・準備する
- B. 国際会議であっても通訳の手配は一切不要である
- C. 資料は必ず日本語のみで作成すればよい
- D. 多言語会議の運営補助には特段の準備は不要である
正解: A. 通訳者の手配や資料の多言語対応の必要性を事前に確認・準備する / 多言語が使用される国際会議の運営を補助する際は、同時通訳・逐次通訳等の通訳者の手配や、配布資料の多言語対応(英語版の準備等)の必要性を事前に確認し、準備を整えることが求められる。
問32. 社内で使用する「議事メモ」と正式な「議事録」の違いとして最も適切なものはどれか。
- A. 議事メモは要点の簡易な備忘録であるのに対し、議事録はより正式かつ網羅的に記録し関係者へ共有・保管される文書である
- B. 議事メモと議事録は全く同じ内容・目的の文書である
- C. 議事メモの方が議事録よりも常に正式な効力を持つ
- D. 議事録は作成後、直ちに廃棄しなければならない文書である
正解: A. 議事メモは要点の簡易な備忘録であるのに対し、議事録はより正式かつ網羅的に記録し関係者へ共有・保管される文書である / 議事メモは会議中に要点を素早く書き留める簡易な備忘録的性格が強いのに対し、正式な議事録は、決定事項・審議経過等をより網羅的かつ正確に記録し、関係者への共有や将来の参照・証跡として保管される、より公式な性格を持つ文書である。
問33. 秘書が管理する秘密文書のシュレッダー処理を行う目的として最も適切なものはどれか。
- A. 廃棄する機密書類が復元できないよう物理的に破砕し、情報漏えいを防止すること
- B. シュレッダー処理は書類を美しく整形するために行うものである
- C. シュレッダー処理は保存すべき重要書類にのみ行うべき作業である
- D. シュレッダー処理には情報漏えい防止という目的は一切ない
正解: A. 廃棄する機密書類が復元できないよう物理的に破砕し、情報漏えいを防止すること / 不要になった機密書類をシュレッダーで細断処理することは、書類が復元できない形で廃棄されるようにすることで、廃棄後の情報漏えい(ゴミ箱からの流出等)を防止するための重要なセキュリティ対策である。
問34. 秘書が上司に代わって作成する「稟議書」において、起案理由を記載する際の心がけとして最も適切なものはどれか。
- A. 決裁者が的確に判断できるよう、背景・目的・根拠を論理的かつ簡潔にまとめる
- B. 起案理由は曖昧に記載し詳細は省略すべきである
- C. 起案理由には根拠を一切示さなくてよい
- D. 起案理由の記載は稟議書には不要な要素である
正解: A. 決裁者が的確に判断できるよう、背景・目的・根拠を論理的かつ簡潔にまとめる / 稟議書の起案理由は、決裁者(承認者)がその案件の妥当性を的確に判断できるよう、背景・目的・根拠(コスト、効果等)を論理的かつ簡潔にまとめて記載することが求められる。
問35. 積み上げ棒グラフの用途として最も適切なものはどれか。
- A. 全体の合計値の推移と、その内訳(構成要素)の変化を同時に示す
- B. 積み上げ棒グラフは2つの変量の相関関係のみを示すグラフである
- C. 積み上げ棒グラフは単一の数値のみを示すためのグラフである
- D. 積み上げ棒グラフには内訳を示す機能は一切ない
正解: A. 全体の合計値の推移と、その内訳(構成要素)の変化を同時に示す / 積み上げ棒グラフは、各期間・カテゴリごとの合計値を棒の高さで示しつつ、その棒の中を構成要素ごとに色分けして積み上げることで、全体の推移と内訳の変化を同時に視覚化するのに適したグラフである。
問36. 会議で使用する配布資料に「対外秘」「社外秘」等の表示を付ける目的として最も適切なものはどれか。
- A. 資料の機密レベルを明示し、取扱いに関する注意を出席者・関係者に喚起すること
- B. 「対外秘」等の表示は資料のデザインのためだけに付けるものである
- C. こうした表示を付けても資料の管理上の意味は一切ない
- D. 「対外秘」等の表示は法律上一切認められていない表示である
正解: A. 資料の機密レベルを明示し、取扱いに関する注意を出席者・関係者に喚起すること / 会議資料に「対外秘」「社外秘」等の表示を付けることで、その資料の機密レベルを明示し、社外への持ち出しや第三者への開示を控えるよう、出席者・関係者に取扱い上の注意を喚起する効果がある。
問37. 上司の出張後に秘書が行うべき事後処理として最も適切なものはどれか。
- A. 出張報告書の作成補助、経費精算のための領収書整理、お礼状の発送手配等
- B. 出張後は秘書が行うべき事後処理は一切存在しない
- C. 経費精算に必要な領収書は破棄してよい
- D. 出張報告書は上司自身が全て単独で作成すべきであり秘書は一切関与しない
正解: A. 出張報告書の作成補助、経費精算のための領収書整理、お礼状の発送手配等 / 上司の出張後、秘書は出張報告書の作成補助、経費精算に必要な領収書等の整理、訪問先へのお礼状の発送手配等、一連の事後処理を行うことで、出張業務全体を完結させる役割を担う。
問38. 電子メールでビジネス上の重要な連絡を行う際の留意点として最も適切なものはどれか。
- A. 件名を分かりやすく簡潔にし、本文は要点を整理して伝わりやすく記述する
- B. 電子メールでは件名を空欄にしても問題ない
- C. 電子メールの本文は儀礼的な要素を一切考慮せず事務的に書けばよい
- D. 重要な連絡ほど本文を意図的に長くし要点をぼかすべきである
正解: A. 件名を分かりやすく簡潔にし、本文は要点を整理して伝わりやすく記述する / 電子メールでビジネス上の重要な連絡を行う際は、受信者が内容をすぐに把握できるよう件名を分かりやすく簡潔にし、本文も要点を整理して伝わりやすく記述することが重要である。
問39. 秘書が扱う社外秘資料をクラウドストレージで共有する際に留意すべき事項として最も適切なものはどれか。
- A. アクセス権限の設定やパスワード保護等、適切なセキュリティ対策を講じたうえで共有する
- B. クラウドストレージでの共有にはセキュリティ対策は一切不要である
- C. 社外秘資料はクラウドストレージにアップロードしてはならないという法律上の一律の禁止規定がある
- D. アクセス権限は一切設定せず誰でも自由に閲覧できるようにすべきである
正解: A. アクセス権限の設定やパスワード保護等、適切なセキュリティ対策を講じたうえで共有する / 社外秘資料をクラウドストレージ等で共有する際は、アクセス権限の適切な設定(必要な関係者のみに限定する等)や、パスワード保護等のセキュリティ対策を講じたうえで運用することが、情報漏えい防止のために重要である。
問40. 秘書検定2級で求められる「技能」の応用力の意味として最も適切なものはどれか。
- A. 定型的な事務処理能力を土台に、機密性の高い文書管理や大規模な会議・出張の運営調整等、より複雑な業務に対応できる実践力
- B. 技能の応用力とは単純作業を機械的に繰り返す能力のみを指す
- C. 技能の応用力は秘書検定2級の出題範囲には含まれない
- D. 技能の応用力とは全ての業務を秘書1人で完結させる能力のみを指す
正解: A. 定型的な事務処理能力を土台に、機密性の高い文書管理や大規模な会議・出張の運営調整等、より複雑な業務に対応できる実践力 / 秘書検定2級で求められる「技能」の応用力とは、3級で学ぶ定型的な事務処理能力(文書作成、ファイリング等)を土台としつつ、機密性の高い文書の管理、大規模な会議・出張の運営調整、情報セキュリティへの配慮など、より複雑で実践的な業務に柔軟に対応できる力を指す。