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秘書検定準1級 理論領域(資質・職務知識・一般知識)

40問 / トルカ(https://toruca.app)

  1. 1. 複数の秘書を束ねる立場(秘書室長等)に求められる資質として最も適切なものはどれか。

    • A. 個々の秘書の業務配分・育成に配慮しつつ、組織全体として上司への補佐機能を最適化する視点
    • B. 秘書室長は他の秘書の業務には一切関与すべきではない
    • C. 秘書室長には個々の秘書の育成という役割は一切含まれない
    • D. 秘書室長は自分の業務のみに集中し組織全体を見る必要はない

    正解: A. 個々の秘書の業務配分・育成に配慮しつつ、組織全体として上司への補佐機能を最適化する視点複数の秘書を統括する立場では、個々の秘書の適性・業務量に配慮した配分や育成を行いながら、秘書室全体として経営陣への補佐機能を最適化するというマネジメント視点が求められる。

  2. 2. 上司が重要な経営判断を行う際、秘書が提供すべき情報の質として最も適切なものはどれか。

    • A. 情報の出所・信頼性を確認し、事実と推測を区別したうえで、簡潔に要点を整理して提供する
    • B. 情報の真偽を確認せずできるだけ大量の情報をそのまま提供すればよい
    • C. 秘書は上司の経営判断に必要な情報を一切収集すべきではない
    • D. 情報は常に秘書の主観的な解釈のみを添えて提供すべきである

    正解: A. 情報の出所・信頼性を確認し、事実と推測を区別したうえで、簡潔に要点を整理して提供する上司の重要な経営判断を支援する際、秘書は情報の出所・信頼性を確認し、事実と推測(自分の意見)を明確に区別したうえで、要点を簡潔に整理して提供することが、質の高い意思決定支援につながる。

  3. 3. 貸借対照表(B/S)が示す情報として最も適切なものはどれか。

    • A. ある時点における企業の資産・負債・純資産の状態(財政状態)
    • B. 一定期間における企業の収益と費用の状況のみ
    • C. 貸借対照表には資産の情報は一切含まれない
    • D. 貸借対照表は従業員の勤怠状況を示す書類である

    正解: A. ある時点における企業の資産・負債・純資産の状態(財政状態)貸借対照表(B/S)は、決算日等ある時点における企業の資産・負債・純資産の残高を示し、企業の財政状態を表す財務諸表であり、秘書が経営に関する基礎的な理解を深めるうえで押さえておくべき知識である。

  4. 4. 株式会社における定時株主総会の一般的な開催時期として最も適切なものはどれか。

    • A. 決算日から一定期間内(多くの日本企業では決算後2〜3か月以内)に開催されることが多い
    • B. 定時株主総会は決算日と全く無関係に開催時期が決まる
    • C. 定時株主総会は10年に1度のみ開催すればよい
    • D. 定時株主総会の開催時期に関する一般的な慣行は存在しない

    正解: A. 決算日から一定期間内(多くの日本企業では決算後2〜3か月以内)に開催されることが多い多くの日本企業では、決算日(3月末決算の会社が多い)から一定期間内(会社法上は毎事業年度の終了後一定の時期に招集する必要があり、実務上は2〜3か月以内が多い)に定時株主総会を開催する慣行があり、秘書はこうした年間スケジュールの基礎知識を理解しておくことが役立つ。

  5. 5. 後輩秘書を指導する立場になった際の心構えとして最も適切なものはどれか。

    • A. 自らの経験を一方的に押し付けるのではなく、後輩の状況や成長段階に応じた指導を心がける
    • B. 後輩の指導は一切行わず全て自己流に任せるべきである
    • C. 後輩指導では常に自分のやり方を唯一絶対の正解として教え込むべきである
    • D. 後輩秘書の指導は準1級以上の秘書には一切求められない役割である

    正解: A. 自らの経験を一方的に押し付けるのではなく、後輩の状況や成長段階に応じた指導を心がける後輩秘書を指導する立場になった際は、自らの経験のみを一方的に押し付けるのではなく、後輩の状況や成長段階に応じた指導を行い、後輩自身が成長できるよう支援する姿勢が求められる。

  6. 6. BCP(事業継続計画)の観点から秘書が理解しておくべき事項として最も適切なものはどれか。

    • A. 災害等の緊急事態が発生した際に、上司や重要な経営情報へのアクセスをどう確保するかという視点
    • B. BCPは秘書業務とは全く無関係な概念である
    • C. BCPは事業を継続させないための計画である
    • D. BCPは情報システム部門にのみ関係し秘書には一切関係がない

    正解: A. 災害等の緊急事態が発生した際に、上司や重要な経営情報へのアクセスをどう確保するかという視点BCP(事業継続計画)の観点から、秘書は災害等の緊急事態発生時に、上司との連絡手段の確保や、重要な経営情報・書類へのアクセスをどのように維持するかという視点を理解しておくことが、組織全体の事業継続に寄与する。

  7. 7. 上場企業の秘書が、未公表の重要な決算情報等(インサイダー情報)に接する際の留意点として最も適切なものはどれか。

    • A. 情報が公表されるまでは厳格に管理し、自らも関連する株式取引等を行わないよう十分注意する
    • B. インサイダー情報であっても秘書には一切の注意義務が課されない
    • C. 未公表の重要情報は速やかに家族や友人に共有してよい
    • D. インサイダー情報の管理は経営陣にのみ課される義務であり秘書には無関係である

    正解: A. 情報が公表されるまでは厳格に管理し、自らも関連する株式取引等を行わないよう十分注意する上場企業の秘書は、未公表の重要な決算情報や組織再編情報等(インサイダー情報)に接する機会があるため、情報が公表されるまでは厳格に管理し、自らもその情報に基づく株式取引等を行わないよう、金融商品取引法の趣旨を踏まえた十分な注意が求められる。

  8. 8. 「コーポレートガバナンス・コード」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 上場企業が実効的なコーポレートガバナンスを実現するための原則を示した規範であり、法的強制力とは異なるソフトローとして機能する
    • B. コーポレートガバナンス・コードは全企業に例外なく刑事罰をもって強制される法律である
    • C. コーポレートガバナンス・コードは秘書検定には一切出題されない専門的すぎる内容である
    • D. コーポレートガバナンス・コードは従業員の給与体系のみを規定する規範である

    正解: A. 上場企業が実効的なコーポレートガバナンスを実現するための原則を示した規範であり、法的強制力とは異なるソフトローとして機能するコーポレートガバナンス・コードは、上場企業が実効的なコーポレートガバナンスを実現するための諸原則を示した規範であり、「コンプライ・オア・エクスプレイン」(原則を実施するか、実施しない場合はその理由を説明する)の手法をとるソフトローとして機能する。

  9. 9. 上司が新規事業の立ち上げを検討している際、秘書が支援できる業務として最も適切なものはどれか。

    • A. 関連する市場動向・競合情報等の資料収集や、関係者との日程調整・会議設定
    • B. 新規事業の経営判断そのものを秘書が代行して決定する
    • C. 秘書は新規事業に関する業務には一切関与すべきではない
    • D. 資料収集は秘書の業務範囲を著しく逸脱するため行うべきではない

    正解: A. 関連する市場動向・競合情報等の資料収集や、関係者との日程調整・会議設定上司が新規事業の立ち上げを検討している際、秘書は経営判断そのものを代行するのではなく、関連する市場動向・競合情報等の資料収集や、検討に必要な関係者との日程調整・会議設定等の支援業務を担うことができる。

  10. 10. 「サクセッションプラン(後継者育成計画)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 経営幹部等の後継者を計画的に育成・選定する取り組み
    • B. サクセッションプランは従業員の解雇計画のみを指す用語である
    • C. サクセッションプランは秘書業務とは全く無関係の概念である
    • D. サクセッションプランは会社の設立手続を指す用語である

    正解: A. 経営幹部等の後継者を計画的に育成・選定する取り組みサクセッションプラン(後継者育成計画)は、経営幹部等の重要ポストについて、将来の後継者を計画的に育成・選定する取り組みであり、秘書は経営陣の予定管理等を通じてこうした取り組みの一端に触れる機会があるため、基礎的な理解が役立つ。

  11. 11. 秘書が業務上のトラブル(重要書類の紛失等)を起こしてしまった場合の対応として最も適切なものはどれか。

    • A. 速やかに事実を報告し、影響範囲の把握と再発防止策の検討に協力する
    • B. トラブルの事実を隠蔽し発覚しないよう取り繕う
    • C. トラブルが起きても一切報告せず自己判断で処理する
    • D. トラブルの責任を他者に転嫁し自らの関与を否定する

    正解: A. 速やかに事実を報告し、影響範囲の把握と再発防止策の検討に協力する秘書が業務上のトラブルを起こした場合、隠蔽するのではなく速やかに事実を報告し、影響範囲の把握や再発防止策の検討に協力する誠実な対応が、信頼関係の維持と組織全体のリスク管理の観点から重要である。

  12. 12. 「タレントマネジメント」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 従業員の能力・適性・キャリア志向等を把握し、戦略的な人材配置・育成・登用を行う人事管理の考え方
    • B. タレントマネジメントは芸能事務所の運営手法のみを指す用語である
    • C. タレントマネジメントは秘書業務とは全く無関係の概念である
    • D. タレントマネジメントは従業員の解雇手続のみを指す用語である

    正解: A. 従業員の能力・適性・キャリア志向等を把握し、戦略的な人材配置・育成・登用を行う人事管理の考え方タレントマネジメントは、従業員一人ひとりの能力・適性・キャリア志向等を把握し、戦略的な人材配置・育成・登用を行う人事管理の考え方であり、経営戦略と連動した人材戦略として近年重視されている。

  13. 13. 上司が複数の重要案件を同時並行で進めている状況で、秘書が果たすべき役割として最も適切なものはどれか。

    • A. 各案件の進捗状況・優先度を整理し、上司が全体を俯瞰して判断できるよう情報を集約・可視化する
    • B. 各案件の進捗管理は秘書の業務範囲には一切含まれない
    • C. 複数案件が同時進行する場合、秘書は最も簡単な案件のみに関与すればよい
    • D. 案件の優先度は秘書が上司に確認せず独断で決定すべきである

    正解: A. 各案件の進捗状況・優先度を整理し、上司が全体を俯瞰して判断できるよう情報を集約・可視化する上司が複数の重要案件を同時並行で進めている状況では、秘書が各案件の進捗状況・優先度を整理し、上司が全体を俯瞰して的確な判断ができるよう、情報を集約・可視化して提供する役割が求められる。

  14. 14. 「ESG投資」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)の要素を考慮して投資先を選定する投資手法
    • B. ESG投資は財務情報のみに基づいて機械的に投資先を選定する手法である
    • C. ESG投資は秘書業務とは全く無関係の投資理論である
    • D. ESG投資は従業員の給与制度のみを指す用語である

    正解: A. 環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)の要素を考慮して投資先を選定する投資手法ESG投資は、従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)といった非財務的な要素も考慮して投資先を選定する投資手法であり、近年の投資家の重要な関心事項として広く認識されている。

  15. 15. 上司が不祥事に関するメディア取材を受ける可能性がある状況で、秘書が果たしうる役割として最も適切なものはどれか。

    • A. 広報部門と連携し、取材対応のスケジュール調整や必要な資料準備等の後方支援を行う
    • B. 秘書が独断で報道内容についてメディアに直接回答する
    • C. 不祥事への対応は秘書の業務範囲とは一切無関係である
    • D. 取材対応の準備は一切不要であり当日その場で対応すればよい

    正解: A. 広報部門と連携し、取材対応のスケジュール調整や必要な資料準備等の後方支援を行う上司がメディア取材を受ける可能性がある状況では、秘書は自ら対外的な回答を行うのではなく、広報部門と連携しながら取材対応のスケジュール調整や必要な想定問答資料の準備等、後方支援の役割を担うことが適切である。

  16. 16. 「アジャイル」な組織運営の考え方として最も適切なものはどれか。

    • A. 変化の激しい環境に対応するため、小さな単位で迅速に意思決定・実行・改善を繰り返す組織運営
    • B. アジャイルとは一度決めた計画を絶対に変更しない硬直的な組織運営を指す
    • C. アジャイルという概念は秘書業務とは全く無関係である
    • D. アジャイルな組織運営では意思決定の迅速化は一切考慮されない

    正解: A. 変化の激しい環境に対応するため、小さな単位で迅速に意思決定・実行・改善を繰り返す組織運営アジャイルな組織運営は、変化の激しいビジネス環境に対応するため、小さな単位(チーム等)で迅速に意思決定・実行・改善のサイクルを繰り返す運営スタイルであり、秘書業務の効率化やスケジュール調整の柔軟性にも通じる考え方である。

  17. 17. 上司が経営幹部として社外の重要な委員会・審議会等に参加する場合、秘書が行う準備として最も適切なものはどれか。

    • A. 委員会の趣旨・議題・過去の議論の経緯等を事前に把握し、必要な資料を整理して提供する
    • B. 社外委員会への参加準備は秘書の業務範囲には一切含まれない
    • C. 委員会の議題を確認する必要は一切ない
    • D. 過去の議論の経緯は把握する必要がない

    正解: A. 委員会の趣旨・議題・過去の議論の経緯等を事前に把握し、必要な資料を整理して提供する上司が社外の重要な委員会・審議会等に参加する場合、秘書はその委員会の趣旨・議題・過去の議論の経緯等を事前に把握し、上司が的確に議論に参加できるよう必要な資料を整理して提供する準備を行うことが求められる。

  18. 18. 「レジリエンス」(組織のレジリエンス)の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 危機や困難な状況に直面しても、しなやかに対応し回復・適応していく組織の力
    • B. レジリエンスとは危機を一切経験しない状態を指す用語である
    • C. レジリエンスは秘書業務とは全く無関係の概念である
    • D. レジリエンスは会社の資本金の額のみを表す指標である

    正解: A. 危機や困難な状況に直面しても、しなやかに対応し回復・適応していく組織の力レジリエンス(組織のレジリエンス)は、危機や困難な状況(災害、不祥事、市場の急変等)に直面しても、しなやかに対応し、回復・適応していく組織の力を指す概念であり、危機管理・BCPの文脈でも重視される考え方である。

  19. 19. 秘書が上司の外部人脈(人的ネットワーク)の管理・活用を支援する際の心得として最も適切なものはどれか。

    • A. 関係性の深さや接点の履歴を適切に記録・管理し、必要な場面で有効に活用できるよう整理する
    • B. 外部人脈の管理は秘書の業務範囲には一切含まれない
    • C. 人脈情報は記録せず記憶のみで管理すれば十分である
    • D. 外部人脈の情報は誰でも自由にアクセスできるようにすべきである

    正解: A. 関係性の深さや接点の履歴を適切に記録・管理し、必要な場面で有効に活用できるよう整理する秘書は上司の外部人脈(取引先・関係者等とのネットワーク)について、関係性の深さや過去の接点の履歴を適切に記録・管理し、必要な場面(贈答、招待状の送付先選定等)で有効に活用できるよう整理しておく役割を担うことがある。

  20. 20. 「クロスファンクショナルチーム」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 複数の異なる部門・専門分野の人材を横断的に集めて編成するプロジェクトチーム
    • B. クロスファンクショナルチームは1つの部署内の人員のみで構成されるチームである
    • C. クロスファンクショナルチームは秘書業務とは全く無関係の概念である
    • D. クロスファンクショナルチームは常設の固定的な部署を指す用語である

    正解: A. 複数の異なる部門・専門分野の人材を横断的に集めて編成するプロジェクトチームクロスファンクショナルチームは、特定のプロジェクトや課題解決のために、複数の異なる部門・専門分野(営業、開発、経理等)の人材を部署の垣根を越えて横断的に集めて編成するチームであり、多角的な視点での課題解決を図る組織運営手法として活用される。

  21. 21. 上司の年間スケジュールを俯瞰し、繁忙期と閑散期を分析する意義として最も適切なものはどれか。

    • A. 繁忙期には重要な意思決定に集中できるよう周辺業務の調整を図り、閑散期には次年度に向けた準備等を計画的に進められるようにするため
    • B. 年間スケジュールの分析は秘書の業務範囲には一切含まれない
    • C. 繁忙期と閑散期を分析しても業務効率には何の影響もない
    • D. 年間スケジュールは一度作成したら二度と見直す必要がない

    正解: A. 繁忙期には重要な意思決定に集中できるよう周辺業務の調整を図り、閑散期には次年度に向けた準備等を計画的に進められるようにするため上司の年間スケジュールを俯瞰的に分析することで、繁忙期には重要な意思決定業務に集中できるよう周辺業務の調整を図り、比較的余裕のある閑散期には次年度に向けた準備等を計画的に進めるといった、戦略的なスケジュール管理が可能になる。

  22. 22. 「心理的安全性」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 組織内で自分の意見や懸念を発言しても、罰せられたり拒絶されたりしないと感じられる状態
    • B. 心理的安全性とは職場での身体的な安全対策のみを指す用語である
    • C. 心理的安全性は秘書業務とは全く無関係の概念である
    • D. 心理的安全性は従業員の給与額のみを表す指標である

    正解: A. 組織内で自分の意見や懸念を発言しても、罰せられたり拒絶されたりしないと感じられる状態心理的安全性は、組織内において、自分の意見や懸念、ミスなどを発言・報告しても、罰せられたり拒絶されたりしないと感じられる状態を指す概念であり、円滑なコミュニケーションやチームのパフォーマンス向上に寄与するとされる。

  23. 23. 秘書が経営陣の会議における「守秘義務」を組織的に徹底させるために取りうる工夫として最も適切なものはどれか。

    • A. 会議資料に機密区分を明示し、参加者に配布資料の回収・廃棄ルールを周知徹底する
    • B. 守秘義務の徹底は秘書1人の努力のみでは一切実現できないため何もしなくてよい
    • C. 会議資料には機密区分を一切表示すべきではない
    • D. 配布資料の回収・廃棄ルールは会議運営上不要な手続である

    正解: A. 会議資料に機密区分を明示し、参加者に配布資料の回収・廃棄ルールを周知徹底する経営陣の会議における守秘義務を組織的に徹底させるためには、会議資料に機密区分(社外秘・厳秘等)を明示し、参加者に配布資料の取扱い・回収・廃棄ルールを周知徹底するといった仕組みづくりの工夫が有効である。

  24. 24. 「ハイブリッドワーク」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. オフィス勤務とテレワークを組み合わせ、従業員が状況に応じて柔軟に働き方を選択できる勤務形態
    • B. ハイブリッドワークとは完全なテレワークのみを指す用語である
    • C. ハイブリッドワークは秘書業務には一切適用できない働き方である
    • D. ハイブリッドワークは正社員以外には一切適用されない制度である

    正解: A. オフィス勤務とテレワークを組み合わせ、従業員が状況に応じて柔軟に働き方を選択できる勤務形態ハイブリッドワークは、オフィス勤務とテレワーク(在宅勤務等)を組み合わせ、従業員が業務内容や状況に応じて柔軟に働く場所を選択できる勤務形態であり、秘書業務においても機密性の高い業務はオフィスで、資料作成等は在宅でといった使い分けが可能な場合がある。

  25. 25. 上司が社外取締役等、社外の専門家と円滑に連携できるよう秘書が支援する業務として最も適切なものはどれか。

    • A. 社外取締役への資料の事前送付、質問事項の取りまとめ、会議日程の調整
    • B. 社外取締役との連携支援は秘書の業務範囲には一切含まれない
    • C. 社外取締役への資料送付は不要であり当日会場で初めて渡せばよい
    • D. 社外取締役からの質問は一切取りまとめる必要がない

    正解: A. 社外取締役への資料の事前送付、質問事項の取りまとめ、会議日程の調整上司が社外取締役等の社外専門家と円滑に連携できるよう、秘書は取締役会等の資料の事前送付、疑問点・質問事項の取りまとめ、会議日程の調整等の実務的な支援を行う役割を担うことがある。

  26. 26. 「ダブルスタンダード」を避けることが企業のコンプライアンス上重要とされる理由として最も適切なものはどれか。

    • A. 立場や相手によって対応基準を変えることは、組織の信頼性・公正性を損なうリスクがあるため
    • B. ダブルスタンダードは常に企業にとって有利に働くため積極的に採用すべきである
    • C. ダブルスタンダードという概念はコンプライアンスとは全く無関係である
    • D. ダブルスタンダードを避けることは秘書業務には一切関係がない

    正解: A. 立場や相手によって対応基準を変えることは、組織の信頼性・公正性を損なうリスクがあるためダブルスタンダード(二重基準:立場や相手によって対応基準を変えること)は、組織の公正性・信頼性を損なうリスクがあるため、コンプライアンスの観点から避けるべきとされ、秘書が来客対応等を行う際にも、相手の重要度にかかわらず誠実さの根本は一貫させる姿勢が求められる。

  27. 27. 秘書が上司の「働き方改革」推進を補佐する場合に関わりうる業務として最も適切なものはどれか。

    • A. 会議の効率化(時間短縮・資料の事前配布等)や、上司の労働時間・休暇取得状況の可視化への協力
    • B. 働き方改革の推進は秘書業務には一切関係がない
    • C. 会議の効率化を図る必要は一切ない
    • D. 上司の労働時間の可視化は秘書の業務範囲を著しく逸脱する

    正解: A. 会議の効率化(時間短縮・資料の事前配布等)や、上司の労働時間・休暇取得状況の可視化への協力秘書は、会議の効率化(開始・終了時刻の厳守、資料の事前配布による議論時間の確保等)や、上司自身の労働時間・休暇取得状況の可視化に協力することを通じて、上司や組織全体の働き方改革の推進を側面から支援することができる。

  28. 28. 「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 本人が自覚しないまま持っている、特定の属性等に対する固定観念や偏った見方
    • B. アンコンシャス・バイアスとは意図的かつ自覚的な差別行為のみを指す用語である
    • C. アンコンシャス・バイアスは秘書業務とは全く無関係の概念である
    • D. アンコンシャス・バイアスは会計処理上の誤りのみを指す専門用語である

    正解: A. 本人が自覚しないまま持っている、特定の属性等に対する固定観念や偏った見方アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)は、本人が自覚しないまま持っている、性別・年齢・国籍等の特定の属性に対する固定観念や偏った見方を指す概念であり、ダイバーシティ経営や公正な人事評価を進めるうえで理解しておくべき考え方とされる。

  29. 29. 秘書が上司の後継者(次期経営者候補)育成に関する情報を扱う際の留意点として最も適切なものはどれか。

    • A. 極めて機密性の高い人事情報であることを認識し、関係者以外への漏えいを厳格に防止する
    • B. 後継者育成に関する情報は機密性が低いため誰にでも自由に話してよい
    • C. 後継者育成の情報は秘書業務とは無関係であるため一切関与しない
    • D. 後継者に関する情報は積極的に社内全体に公表すべきである

    正解: A. 極めて機密性の高い人事情報であることを認識し、関係者以外への漏えいを厳格に防止する後継者(次期経営者候補)育成に関する情報は、株価や社内の人間関係にも重大な影響を与えうる極めて機密性の高い人事情報であるため、秘書はこれを厳格に管理し、関係者以外への漏えいを防止する必要がある。

  30. 30. 「ガラスの天井(グラスシーリング)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 女性や少数派が、能力があるにもかかわらず組織内で昇進を阻まれる目に見えない障壁
    • B. ガラスの天井とはオフィスの内装デザインを指す用語である
    • C. ガラスの天井は秘書検定の一般知識には全く含まれない
    • D. ガラスの天井は会社の建物の耐震基準を指す用語である

    正解: A. 女性や少数派が、能力があるにもかかわらず組織内で昇進を阻まれる目に見えない障壁ガラスの天井(グラスシーリング)は、女性や少数派が、能力や実績があるにもかかわらず、組織内で管理職・役員等への昇進を阻まれる目に見えない障壁を指す言葉であり、ダイバーシティ経営を考えるうえで理解しておくべき概念とされる。

  31. 31. 秘書が上司の代理で経営に関する社内向け説明会の運営を補佐する際に留意すべき点として最も適切なものはどれか。

    • A. 説明内容の趣旨・重要ポイントを事前に把握し、質疑応答の準備や資料の分かりやすさに配慮する
    • B. 社内説明会の運営補助は秘書の業務範囲には一切含まれない
    • C. 質疑応答の準備は不要であり当日いきなり対応すればよい
    • D. 資料の分かりやすさは考慮する必要が一切ない

    正解: A. 説明内容の趣旨・重要ポイントを事前に把握し、質疑応答の準備や資料の分かりやすさに配慮する経営に関する社内向け説明会(決算報告会等)の運営を補佐する際、秘書は説明内容の趣旨・重要ポイントを事前に把握し、想定される質疑応答への準備や、資料の分かりやすさへの配慮を行うことで、円滑な説明会の実施を支援できる。

  32. 32. 「レピュテーションリスク」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 企業の評判・信用が損なわれることによって生じる経営上のリスク
    • B. レピュテーションリスクは為替変動によるリスクのみを指す用語である
    • C. レピュテーションリスクは秘書業務とは全く無関係の概念である
    • D. レピュテーションリスクは従業員の勤怠管理上のリスクのみを指す

    正解: A. 企業の評判・信用が損なわれることによって生じる経営上のリスクレピュテーションリスクは、不祥事や品質問題等の発生により企業の評判・信用(レピュテーション)が損なわれ、それによって売上減少や取引停止等の経営上の損失が生じるリスクを指し、企業の危機管理において重視される概念である。

  33. 33. 秘書が上司の意向を的確に汲み取り「先回りした対応」を行う際に注意すべき点として最も適切なものはどれか。

    • A. 先回りする範囲が上司の権限や意向を超えて独断専行にならないよう線引きに留意する
    • B. 先回りした対応は常に無制限にどこまでも行ってよい
    • C. 先回りした対応を行う際、上司の意向を確認する必要は一切ない
    • D. 先回りした対応は秘書としての越権行為に一切あたらない

    正解: A. 先回りする範囲が上司の権限や意向を超えて独断専行にならないよう線引きに留意する秘書が上司の意向を汲み取り先回りして対応することは高く評価される資質である一方、その範囲が上司の権限や意向を超えて独断専行(越権行為)にならないよう、適切な線引きを意識することが重要である。

  34. 34. 「グループガバナンス」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 親会社が企業集団(グループ会社)全体の経営管理・内部統制を適切に機能させる仕組み
    • B. グループガバナンスは単体企業のみに適用される概念であり親子会社関係には一切関係しない
    • C. グループガバナンスは秘書業務とは全く無関係の概念である
    • D. グループガバナンスは従業員の福利厚生制度のみを指す用語である

    正解: A. 親会社が企業集団(グループ会社)全体の経営管理・内部統制を適切に機能させる仕組みグループガバナンスは、親会社が子会社・関連会社を含む企業集団(グループ)全体について、適切な経営管理・内部統制・リスク管理が機能するよう統括する仕組みであり、グループ経営における重要な経営課題として認識されている。

  35. 35. 秘書が上司の海外拠点との連携業務を支援する際に理解しておくべき事項として最も適切なものはどれか。

    • A. 時差・文化的背景・言語の違いを踏まえたコミュニケーションの工夫
    • B. 海外拠点との連携は秘書業務には一切関係がない
    • C. 時差や文化的背景は考慮する必要が一切ない
    • D. 海外拠点とは日本と全く同じ方法でのみ連携すればよい

    正解: A. 時差・文化的背景・言語の違いを踏まえたコミュニケーションの工夫上司が海外拠点と連携する業務を支援する際、秘書は時差・文化的背景・言語の違いを踏まえたコミュニケーションの工夫(会議時間の調整、資料の多言語対応の要否確認等)を理解しておくことが求められる。

  36. 36. 「ウェルビーイング経営」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 従業員の身体的・精神的・社会的な健康と幸福を重視し、それを経営の重要課題として位置づける考え方
    • B. ウェルビーイング経営は利益のみを追求し従業員の健康は一切考慮しない考え方である
    • C. ウェルビーイング経営は秘書業務とは全く無関係の概念である
    • D. ウェルビーイング経営は株価の短期的な最大化のみを目的とする考え方である

    正解: A. 従業員の身体的・精神的・社会的な健康と幸福を重視し、それを経営の重要課題として位置づける考え方ウェルビーイング経営は、従業員の身体的・精神的・社会的な健康と幸福(ウェルビーイング)を重視し、それを経営の重要課題として位置づけることで、従業員のエンゲージメント向上や組織の持続的な成長につなげようとする経営の考え方である。

  37. 37. 秘書が上司の下で複数のプロジェクトの進捗管理を横断的に支援する際に重視すべき点として最も適切なものはどれか。

    • A. 各プロジェクトの状況を一元的に可視化し、リスクや遅延の兆候を早期に把握できる仕組みを整える
    • B. 複数プロジェクトの横断的な進捗管理は秘書の業務範囲には一切含まれない
    • C. 各プロジェクトの状況は個別にバラバラに把握すればよく一元管理は不要である
    • D. リスクや遅延の兆候は早期に把握する必要が一切ない

    正解: A. 各プロジェクトの状況を一元的に可視化し、リスクや遅延の兆候を早期に把握できる仕組みを整える複数のプロジェクトの進捗管理を横断的に支援する場合、秘書は各プロジェクトの状況を一元的に可視化する仕組み(進捗管理表の整備等)を整え、リスクや遅延の兆候を早期に把握し上司に報告できるようにすることが重要である。

  38. 38. 「オープンイノベーション」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 自社の技術・知見だけでなく、外部(他社・大学・スタートアップ等)の技術・アイデアを積極的に取り入れて革新を図る手法
    • B. オープンイノベーションは自社内の技術のみに固執し外部との連携を一切拒む考え方である
    • C. オープンイノベーションは秘書業務とは全く無関係の概念である
    • D. オープンイノベーションは特許権を放棄することのみを意味する用語である

    正解: A. 自社の技術・知見だけでなく、外部(他社・大学・スタートアップ等)の技術・アイデアを積極的に取り入れて革新を図る手法オープンイノベーションは、自社内部の技術・知見だけに頼らず、外部(他社・大学・スタートアップ等)の技術やアイデアを積極的に取り入れることで、より効果的かつスピーディーな技術革新・新規事業創出を図る手法である。

  39. 39. 秘書が組織の中で「情報のハブ(結節点)」として機能するために求められる姿勢として最も適切なものはどれか。

    • A. 各部署・関係者からの情報を適切に整理・取捨選択し、必要な相手に必要な形で伝達する調整力
    • B. 情報のハブとして機能するには全ての情報を無条件で全員に共有すればよい
    • C. 秘書は情報のハブとして機能する必要は一切ない
    • D. 情報の取捨選択は秘書の業務範囲を逸脱する行為である

    正解: A. 各部署・関係者からの情報を適切に整理・取捨選択し、必要な相手に必要な形で伝達する調整力秘書が組織内の「情報のハブ」として機能するためには、各部署・関係者から寄せられる様々な情報を適切に整理・取捨選択し、必要な相手に必要なタイミング・形式で的確に伝達する調整力が求められる。

  40. 40. 秘書検定準1級で求められる「理論」領域の到達水準として最も適切なものはどれか。

    • A. 経営に関する幅広い知識と高度な状況判断力を備え、複雑な組織課題にも対応できる、より自律的な補佐能力
    • B. 準1級の理論領域は3級・2級と全く同じ内容を繰り返すのみである
    • C. 準1級では理論的な知識は一切問われない
    • D. 準1級の理論領域は面接試験の内容とは完全に無関係である

    正解: A. 経営に関する幅広い知識と高度な状況判断力を備え、複雑な組織課題にも対応できる、より自律的な補佐能力秘書検定準1級で求められる理論領域の到達水準は、経営に関する幅広い知識(財務・組織論・人事等)と高度な状況判断力を備え、複数上司への対応や後輩指導、危機管理等の複雑な組織課題にも自律的に対応できる補佐能力である。なお準1級・1級には筆記試験に加えて面接試験(実技の実演)が課される点にも留意が必要である。