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販売士検定3級 マーチャンダイジング
全40問 / トルカ(https://toruca.app)
問1. 「マーチャンダイジング」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 適切な商品を、適切な場所・時期・数量・価格で提供するための一連の企業活動
- B. 商品の製造工程のみを指す用語
- C. マーチャンダイジングは店舗の内装デザインのみを指す用語
- D. マーチャンダイジングは従業員の勤怠管理のみを指す用語
正解: A. 適切な商品を、適切な場所・時期・数量・価格で提供するための一連の企業活動 / マーチャンダイジングは、消費者のニーズに応じた適切な商品を、適切な場所・時期・数量・価格で提供するための、商品計画・仕入れ・在庫管理・価格設定・販売促進等を含む一連の企業活動を指す。
問2. 商品を「最寄品」「買回品」「専門品」に分類する考え方の基準として最も適切なものはどれか。
- A. 消費者が購買にあたって費やす時間や労力、比較検討の度合い
- B. 商品の製造原価の高さ
- C. 商品の重量やサイズ
- D. 商品が生産された国
正解: A. 消費者が購買にあたって費やす時間や労力、比較検討の度合い / 最寄品(日常的に頻繁に購入し比較検討をあまり行わない商品、食料品等)・買回品(複数の店舗を回って比較検討する商品、衣料品等)・専門品(強いこだわりを持って購入する商品、高級ブランド品等)という分類は、消費者が購買にあたって費やす時間・労力・比較検討の度合いを基準とした分類である。
問3. 「商品構成(品揃え)」における「幅」と「奥行き」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 「幅」は取り扱う商品カテゴリーの多さ、「奥行き」は各カテゴリー内での品目・アイテムの豊富さを表す
- B. 「幅」と「奥行き」は全く同じ概念であり区別する必要はない
- C. 「幅」は店舗の物理的な広さのみを表す概念である
- D. 「奥行き」は商品の重量のみを表す概念である
正解: A. 「幅」は取り扱う商品カテゴリーの多さ、「奥行き」は各カテゴリー内での品目・アイテムの豊富さを表す / 商品構成における「幅(品揃えの広さ)」は取り扱う商品カテゴリー(品種)の多さを表し、「奥行き(品揃えの深さ)」は各カテゴリー内でのアイテム(サイズ・色・ブランド等のバリエーション)の豊富さを表す概念であり、業態の性格によって幅と奥行きのバランスが異なる。
問4. 「集中仕入(セントラルバイング)」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 本部が一括して仕入れを行い、各店舗に商品を配分する仕入形態
- B. 各店舗がそれぞれ独立して個別に仕入れを行う形態
- C. 集中仕入はチェーンストアには一切適用できない仕入形態である
- D. 集中仕入は仕入れコストの削減とは無関係な形態である
正解: A. 本部が一括して仕入れを行い、各店舗に商品を配分する仕入形態 / 集中仕入(セントラルバイング)は、チェーンストアの本部が一括して仕入れを行い、各店舗に商品を配分する仕入形態であり、大量仕入れによる仕入れ単価の引き下げ(スケールメリット)を実現できる利点がある。
問5. 「単品仕入(分散仕入)」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 各店舗が、地域の特性や顧客ニーズに応じて個別に仕入れを行う形態
- B. 本部が一括して全店舗分の仕入れを行う形態(これは集中仕入の説明)
- C. 単品仕入は大規模チェーンストアにのみ適用される形態である
- D. 単品仕入は地域特性を一切考慮しない仕入形態である
正解: A. 各店舗が、地域の特性や顧客ニーズに応じて個別に仕入れを行う形態 / 単品仕入(分散仕入)は、各店舗が地域の特性や顧客ニーズに応じて個別に仕入れを行う形態であり、集中仕入に比べて地域ごとのきめ細かい対応がしやすい一方、仕入れコストの面ではスケールメリットを得にくいという特徴がある。
問6. 在庫管理における「在庫回転率」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 一定期間内に在庫が何回転(入れ替わったか)を示す指標で、値が高いほど商品が効率よく売れていることを表す
- B. 在庫回転率は店舗の床面積のみを表す指標である
- C. 在庫回転率は必ず値が低いほど良い経営状態を表す
- D. 在庫回転率は仕入原価には一切関係のない指標である
正解: A. 一定期間内に在庫が何回転(入れ替わったか)を示す指標で、値が高いほど商品が効率よく売れていることを表す / 在庫回転率は、一定期間内に在庫が何回転(入れ替わったか)を示す指標であり、一般に売上高(または売上原価)を平均在庫高で割って算出する。値が高いほど、少ない在庫で効率よく販売が行われていることを表す。
問7. 年間売上高が2,400万円、平均在庫高(売価)が200万円の場合、在庫回転率(年間)は何回か。
在庫回転率 = 年間売上高 ÷ 平均在庫高。年間売上高2,400万円、平均在庫高200万円として計算せよ。単位: 回 / ヒント: 2,400 ÷ 200
正解: 12回 / 在庫回転率=年間売上高2,400万円÷平均在庫高200万円=12回となる。これは1年間に在庫が平均して12回転(約1か月に1回転)したことを意味する。
問8. 「値入高(値入額)」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 商品の売価(販売価格)から仕入原価を差し引いた金額
- B. 商品の仕入原価そのものを指す用語
- C. 値入高は消費税額のみを表す用語である
- D. 値入高は必ず売価と一致する金額である
正解: A. 商品の売価(販売価格)から仕入原価を差し引いた金額 / 値入高(値入額)は、商品の売価(販売価格)を設定する際に、仕入原価に上乗せする利益部分の金額であり、「売価-仕入原価」で計算される。実際に販売された後の利益(粗利益)とは、値下げやロス等の影響で一致しない場合がある。
問9. 仕入原価700円の商品に売価1,000円をつけた場合、値入率(売価に対する値入高の割合)は何%か。
値入率 = 値入高 ÷ 売価 × 100。値入高=売価1,000円-仕入原価700円=300円として計算せよ。単位: % / ヒント: (1,000-700)÷1,000×100
正解: 30% / 値入高=1,000円-700円=300円、値入率=300円÷1,000円×100=30%となる。値入率は「売価値入率」と呼ばれ、小売業の価格設定における基本的な指標である。
問10. 「エブリデー・ロー・プライス(EDLP)」政策の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 特売による一時的な値下げに頼らず、恒常的に低価格で商品を提供する価格政策
- B. 特定の期間のみ大幅な値下げを行い、通常時は高価格を維持する政策
- C. EDLPは高級ブランド品にのみ適用される価格政策である
- D. EDLPは価格を一切変動させない政策を指す用語ではない
正解: A. 特売による一時的な値下げに頼らず、恒常的に低価格で商品を提供する価格政策 / エブリデー・ロー・プライス(EDLP)は、特売(ハイ・ロー・プライシング)のように一時的な値下げに頼るのではなく、恒常的に低価格で商品を提供する価格政策であり、顧客に「いつ行っても安い」という信頼感を与えることを狙いとする。
問11. 「ハイ・ロー・プライシング」政策の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 通常時は比較的高い価格を設定し、特売(セール)時には大幅に値下げするという価格変動を活用する政策
- B. 常に一定の低価格を維持する政策(これはEDLPの説明)
- C. ハイ・ロー・プライシングは価格を一切変動させない政策である
- D. ハイ・ロー・プライシングは高級ブランド品にのみ適用される概念である
正解: A. 通常時は比較的高い価格を設定し、特売(セール)時には大幅に値下げするという価格変動を活用する政策 / ハイ・ロー・プライシングは、通常時は比較的高い価格(メーカー希望小売価格等)を設定し、特売(セール)の際には大幅に値下げするという、価格の変動(メリハリ)を活用して集客を図る価格政策であり、EDLPとは対照的な考え方である。
問12. 「端数価格政策」(例:998円、1,980円等の価格設定)の狙いとして最も適切なものはどれか。
- A. 切りの良い価格(1,000円等)よりも心理的に割安感を感じさせ、購買意欲を高める効果を狙う
- B. 端数価格は計算を複雑にすることのみを目的とする
- C. 端数価格政策には心理的な効果は一切ないとされている
- D. 端数価格政策は高級ブランド品にのみ適用される政策である
正解: A. 切りの良い価格(1,000円等)よりも心理的に割安感を感じさせ、購買意欲を高める効果を狙う / 端数価格政策は、1,000円ちょうどではなく998円のように意図的に端数をつけた価格を設定することで、消費者に心理的な割安感を感じさせ、購買意欲を高める効果を狙った価格設定の手法である。
問13. 「POS(Point of Sales)システム」の役割として最も適切なものはどれか。
- A. 商品の販売時点で、いつ・何が・いくつ・いくらで売れたか等の情報をリアルタイムに収集・分析する仕組み
- B. POSシステムは店舗の内装デザインのみを管理するシステムである
- C. POSシステムは従業員の給与計算のみを行うシステムである
- D. POSシステムには在庫管理という機能は一切含まれない
正解: A. 商品の販売時点で、いつ・何が・いくつ・いくらで売れたか等の情報をリアルタイムに収集・分析する仕組み / POS(Point of Sales:販売時点情報管理)システムは、レジでの商品販売時点で、いつ・何が・いくつ・いくらで売れたか等の販売情報をリアルタイムに収集・記録し、在庫管理や品揃えの見直し、発注業務の効率化等に活用する仕組みである。
問14. 商品の「バーコード(JANコード)」の役割として最も適切なものはどれか。
- A. 商品を識別するための固有のコードであり、POSシステムでの読み取りにより販売情報の収集を可能にする
- B. バーコードは商品の製造年月日のみを表す情報である
- C. バーコードには商品名や価格の情報は一切含まれない
- D. バーコードは日本国内でのみ利用され海外では利用されていない規格である
正解: A. 商品を識別するための固有のコードであり、POSシステムでの読み取りにより販売情報の収集を可能にする / バーコード(JANコード:Japanese Article Number)は、商品を一意に識別するための固有のコードであり、POSレジでバーコードを読み取ることで、その商品の販売情報(価格・数量等はPOSシステム側のマスタデータと連携して収集)をリアルタイムに収集することを可能にする。
問15. 「自動発注システム」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. POSデータ等の販売実績や在庫状況を基に、あらかじめ設定した条件に従って自動的に発注を行う仕組み
- B. 自動発注システムは人手による発注作業を完全に置き換えることを禁止する仕組みである
- C. 自動発注システムには販売実績データを一切利用しない
- D. 自動発注システムは大企業にのみ導入可能なシステムである
正解: A. POSデータ等の販売実績や在庫状況を基に、あらかじめ設定した条件に従って自動的に発注を行う仕組み / 自動発注システムは、POSデータ等から得られる販売実績や在庫状況を基に、あらかじめ設定した発注点(在庫が一定水準を下回ったら発注する等)や発注量の条件に従って、自動的に発注処理を行う仕組みであり、発注業務の効率化と欠品・過剰在庫の防止に役立つ。
問16. 「棚卸(実地棚卸)」の目的として最も適切なものはどれか。
- A. 実際に店舗や倉庫にある商品の数量を数え、帳簿上の在庫数量との差異(ロス)を把握すること
- B. 棚卸は商品の陳列棚のデザインを変更する作業を指す用語である
- C. 棚卸は従業員の勤務評価を行う作業である
- D. 棚卸は仕入先との価格交渉を行う作業である
正解: A. 実際に店舗や倉庫にある商品の数量を数え、帳簿上の在庫数量との差異(ロス)を把握すること / 棚卸(実地棚卸)は、実際に店舗や倉庫にある商品の数量を実際に数えて確認し、帳簿上の在庫数量(理論在庫)との差異(ロス、いわゆる「棚卸ロス」)を把握するための重要な業務であり、万引きや誤発注、廃棄処理の記録漏れ等の要因分析にもつながる。
問17. 小売業における「ロス(ロス率)」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 万引き・盗難・廃棄・伝票の記載ミス等により、帳簿上の在庫と実際の在庫が一致しない状態やその割合
- B. ロスは正規の値下げ販売のみを指す用語である
- C. ロスは消費税額のみを表す用語である
- D. ロスは仕入原価の総額のみを表す用語である
正解: A. 万引き・盗難・廃棄・伝票の記載ミス等により、帳簿上の在庫と実際の在庫が一致しない状態やその割合 / ロス(ロス率)は、万引き・盗難・商品の破損・廃棄処分・伝票記載ミス等の様々な要因により、帳簿上の在庫(理論在庫)と実際の在庫(実地棚卸で確認した在庫)が一致しない状態、またはその不一致額の売上高等に対する割合を指し、小売業における重要な管理指標の一つである。
問18. 「商品計画(マーチャンダイズ・プランニング)」における重要な要素として最も適切なものはどれか。
- A. ターゲットとする顧客層のニーズを踏まえた、品揃えの方針・数量・時期・価格帯等の計画立案
- B. 商品計画は仕入先の選定のみを指す狭い概念である
- C. 商品計画は店舗の外装デザインのみを対象とする
- D. 商品計画には季節性という要素は一切考慮されない
正解: A. ターゲットとする顧客層のニーズを踏まえた、品揃えの方針・数量・時期・価格帯等の計画立案 / 商品計画(マーチャンダイズ・プランニング)は、ターゲットとする顧客層のニーズを踏まえ、どのような商品を、どれだけの数量、いつ、いくらで提供するかという品揃えの方針を計画的に立案する活動であり、マーチャンダイジング全体の中核をなす重要な要素である。
問19. 「プライベートブランド(PB)商品」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 小売業者自身が企画し、独自のブランドで販売する商品
- B. PB商品は必ずメーカーのブランド名で販売される商品を指す(これはナショナルブランドの説明)
- C. PB商品は小売業者が一切関与せずメーカーのみが企画する商品である
- D. PB商品には価格戦略上の意味は一切存在しない
正解: A. 小売業者自身が企画し、独自のブランドで販売する商品 / プライベートブランド(PB)商品は、小売業者自身が商品企画に関与し、独自のブランド名で製造・販売する商品であり、メーカーのブランド名で販売される「ナショナルブランド(NB)商品」と対比される概念である。中間流通コストの削減等により、比較的低価格で高品質な商品を提供できる場合が多い。
問20. 「ナショナルブランド(NB)商品」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. メーカーが企画・製造し、全国的に統一されたブランド名で販売される商品
- B. NB商品は小売業者が独自に企画する商品を指す(これはPB商品の説明)
- C. NB商品は地域限定でのみ販売される商品を指す用語である
- D. NB商品には広告宣伝という要素は一切関係ない
正解: A. メーカーが企画・製造し、全国的に統一されたブランド名で販売される商品 / ナショナルブランド(NB)商品は、メーカーが企画・製造し、全国的に統一されたブランド名で、広範な流通チャネルを通じて販売される商品であり、大規模な広告宣伝によるブランド認知の高さが特徴である。
問21. 季節性の高い商品(衣料品等)の在庫管理において重要となる考え方として最も適切なものはどれか。
- A. シーズン終盤に売れ残りが生じないよう、需要予測に基づいた仕入計画や、シーズン中の値下げ(マークダウン)タイミングの見極めが重要になる
- B. 季節商品は在庫管理を一切考慮する必要がない
- C. 季節商品は必ずシーズンが終わっても定価で販売し続けるべきである
- D. 季節商品の在庫管理には需要予測という概念は一切関係ない
正解: A. シーズン終盤に売れ残りが生じないよう、需要予測に基づいた仕入計画や、シーズン中の値下げ(マークダウン)タイミングの見極めが重要になる / 季節性の高い商品(衣料品、季節家電等)の在庫管理においては、シーズン終盤に売れ残りが生じ収益を圧迫することのないよう、需要予測に基づいた適切な仕入数量の計画や、売れ行きを見ながらのシーズン中の値下げ(マークダウン)のタイミングを適切に見極めることが重要になる。
問22. 「見切り販売(値下げ処分)」の目的として最も適切なものはどれか。
- A. 賞味期限が近い商品や季節外れの在庫等を値下げして販売することで、廃棄ロスを削減し、在庫を現金化する
- B. 見切り販売は商品の品質を向上させることを目的とする
- C. 見切り販売は必ず定価より高い価格で販売することを指す
- D. 見切り販売は新商品の発売時にのみ行われる
正解: A. 賞味期限が近い商品や季節外れの在庫等を値下げして販売することで、廃棄ロスを削減し、在庫を現金化する / 見切り販売(値下げ処分)は、賞味期限・消費期限が近づいた食品や、季節外れとなった在庫等について、値下げして販売することで、廃棄によるロスを削減し、在庫を現金化して次の仕入れ資金に充てることを目的とした取り組みである。
問23. 小売業における「サプライチェーン」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 原材料の調達から、生産、物流、販売に至るまでの一連のモノの流れ・プロセス全体
- B. サプライチェーンは店舗内の陳列レイアウトのみを指す用語である
- C. サプライチェーンは小売業には一切関係のない製造業のみの概念である
- D. サプライチェーンには物流という要素は一切含まれない
正解: A. 原材料の調達から、生産、物流、販売に至るまでの一連のモノの流れ・プロセス全体 / サプライチェーンは、原材料の調達から、生産、物流(配送・保管)、そして小売業による販売に至るまでの一連のモノの流れ・プロセス全体を指す概念であり、これを効率的に管理する取り組みは「サプライチェーンマネジメント(SCM)」と呼ばれる。
問24. 小売チェーンにおける「物流センター(配送センター)」の役割として最も適切なものはどれか。
- A. 各店舗からの発注を取りまとめ、商品を一括して保管・仕分けし、各店舗へ効率的に配送する拠点
- B. 物流センターは商品の製造工程を行う拠点である
- C. 物流センターは消費者向けの店舗販売を直接行う拠点である
- D. 物流センターには在庫保管という機能は一切含まれない
正解: A. 各店舗からの発注を取りまとめ、商品を一括して保管・仕分けし、各店舗へ効率的に配送する拠点 / 物流センター(配送センター)は、チェーンストアの各店舗からの発注を取りまとめ、複数の仕入先からの商品を一括して保管・仕分け(ピッキング)し、各店舗へ効率的に配送するための拠点であり、店舗ごとの個別配送に比べて物流コストの削減や納品作業の効率化に寄与する。
問25. 仕入先との「取引条件」に含まれる項目として最も適切なものはどれか。
- A. 仕入価格、支払条件(掛け払いの期日等)、返品条件、納品方法等
- B. 取引条件には仕入価格という要素は一切含まれない
- C. 取引条件は必ず口頭のみで取り決められ書面化されない
- D. 取引条件は仕入先の企業規模とは全く無関係に一律に決まる
正解: A. 仕入価格、支払条件(掛け払いの期日等)、返品条件、納品方法等 / 小売業と仕入先との取引条件には、仕入価格、支払条件(掛け払いの期日、支払方法等)、返品条件、納品方法・納期等が含まれ、これらの条件は取引基本契約書等で明確化されることが望ましい。
問26. 仕入先から支払われる「リベート(割戻金)」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 一定期間の取引実績(仕入金額の達成等)に応じて、仕入先から小売業者に事後的に支払われる金銭
- B. リベートは商品の仕入価格そのものを指す用語である
- C. リベートは消費者に対して支払われる金銭を指す用語である
- D. リベートは小売業者から仕入先へ支払う手数料のみを指す
正解: A. 一定期間の取引実績(仕入金額の達成等)に応じて、仕入先から小売業者に事後的に支払われる金銭 / リベート(割戻金)は、一定期間の取引実績(仕入金額の達成度、販売協力への対価等)に応じて、仕入先(メーカーや卸売業者)から小売業者に対して事後的に支払われる金銭であり、実質的な仕入コストの引き下げ効果を持つ。
問27. 「消化仕入(売上仕入)」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 商品が店頭で実際に販売された時点で、仕入先から小売業者への商品の所有権移転(仕入)が行われる取引形態
- B. 消化仕入は商品が納品された時点で全て売上として計上する方式である
- C. 消化仕入は返品が一切認められない取引形態である
- D. 消化仕入は在庫リスクを小売業者のみが完全に負う形態である
正解: A. 商品が店頭で実際に販売された時点で、仕入先から小売業者への商品の所有権移転(仕入)が行われる取引形態 / 消化仕入(売上仕入)は、商品が実際に店頭で消費者に販売された時点で、初めて仕入先から小売業者への商品の所有権移転(仕入)が行われたとみなす取引形態であり、百貨店等でよく採用される。小売業者は売れるまで商品の所有権を持たないため、在庫リスクを大幅に軽減できる。
問28. 「買取仕入」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 商品の納品時点で、仕入先から小売業者へ商品の所有権が移転し、売れ残りのリスクを小売業者が負う取引形態
- B. 買取仕入は商品が販売された時点で初めて所有権が移転する形態である(これは消化仕入の説明)
- C. 買取仕入では在庫リスクを一切負わなくてよい
- D. 買取仕入は返品が無条件で常に認められる取引形態である
正解: A. 商品の納品時点で、仕入先から小売業者へ商品の所有権が移転し、売れ残りのリスクを小売業者が負う取引形態 / 買取仕入は、商品の納品時点で仕入先から小売業者へ商品の所有権が移転する、最も一般的な仕入形態であり、小売業者は仕入れた商品が売れ残った場合の在庫リスクを自ら負うことになる(一定の返品条件が契約で定められている場合を除く)。
問29. 「委託仕入」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 商品の所有権は仕入先に残したまま、小売業者が販売を受託し、売れた分についてのみ仕入計上する取引形態
- B. 委託仕入は商品の所有権が納品時点で小売業者へ完全に移転する形態である
- C. 委託仕入では返品という概念が一切存在しない
- D. 委託仕入は小売業者が在庫リスクを完全に負う形態である
正解: A. 商品の所有権は仕入先に残したまま、小売業者が販売を受託し、売れた分についてのみ仕入計上する取引形態 / 委託仕入は、商品の所有権を仕入先(委託者)に残したまま、小売業者(受託者)が販売を受託し、実際に売れた分についてのみ仕入計上を行う取引形態であり、売れ残った商品は仕入先に返品されるのが原則である。消化仕入と類似する点もあるが、経理処理上の扱いに違いがある。
問30. 商品管理における「ABC分析」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 売上高や利益への貢献度に基づき商品をA・B・Cのランクに分類し、重点的に管理すべき商品を特定する手法
- B. ABC分析は商品の色(色相)で分類する手法である
- C. ABC分析はアルファベット順に商品を並べるだけの手法である
- D. ABC分析は全ての商品を均等に扱うことを目的とした手法である
正解: A. 売上高や利益への貢献度に基づき商品をA・B・Cのランクに分類し、重点的に管理すべき商品を特定する手法 / ABC分析は、売上高や利益への貢献度(パレートの法則に基づく考え方)に応じて商品をA(貢献度が高い)・B(中程度)・C(低い)のランクに分類し、Aランクの商品を重点的に管理する(欠品を防ぐ、陳列を充実させる等)ことで、効率的な商品管理を行う手法である。
問31. 在庫管理における「定期発注方式」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. あらかじめ定めた一定の発注間隔(例:毎週月曜日)で、その時点の在庫量に応じて発注量を決定する方式
- B. 在庫が一定量を下回った時点で発注する方式(これは定量発注方式の説明)
- C. 定期発注方式では発注量は常に一定量に固定される
- D. 定期発注方式は需要変動の激しい商品には一切適用できない方式である
正解: A. あらかじめ定めた一定の発注間隔(例:毎週月曜日)で、その時点の在庫量に応じて発注量を決定する方式 / 定期発注方式は、あらかじめ定めた一定の発注間隔(週1回、月1回等)で、その時点の在庫量や需要予測に応じて発注量を都度決定する方式であり、需要変動が大きい商品や、単価が高く在庫管理を厳密に行いたい商品に適している。
問32. 在庫管理における「定量発注方式」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 在庫量があらかじめ定めた一定水準(発注点)を下回った時点で、あらかじめ定めた一定量を発注する方式
- B. 発注のタイミングを一定間隔に固定し、その都度発注量を決定する方式(これは定期発注方式の説明)
- C. 定量発注方式は発注のタイミングを一切定めない方式である
- D. 定量発注方式は単価の高い商品にのみ適用される方式である
正解: A. 在庫量があらかじめ定めた一定水準(発注点)を下回った時点で、あらかじめ定めた一定量を発注する方式 / 定量発注方式は、在庫量があらかじめ定めた一定水準(発注点)を下回った時点で、あらかじめ定めた一定量(発注量)を発注する方式であり、比較的単価が低く、需要が安定している商品の管理に適した、事務処理が簡便な方式である。
問33. 「デッドストック(不動在庫)」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 長期間にわたって全く、またはほとんど売れずに滞留している在庫
- B. デッドストックは新商品として最近入荷した在庫を指す用語である
- C. デッドストックは常に高値で転売できる希少在庫を指す
- D. デッドストックには在庫管理上の問題は一切ない
正解: A. 長期間にわたって全く、またはほとんど売れずに滞留している在庫 / デッドストック(不動在庫)は、長期間にわたって全く、またはほとんど販売されずに滞留している在庫であり、保管コストの発生や資金の固定化を招くため、値下げ処分等により早期に現金化することが望ましいとされる。
問34. 「適正在庫」の考え方として最も適切なものはどれか。
- A. 欠品による販売機会の損失を防ぎつつ、過剰在庫による保管コストや値下げロスの発生も避けられる、需要に見合った在庫水準
- B. 適正在庫は常に在庫をゼロにすることを目指す考え方である
- C. 適正在庫は常に可能な限り多く在庫を積み増すことを目指す考え方である
- D. 適正在庫は商品の種類に関わらず全て同じ数量に統一すべきという考え方である
正解: A. 欠品による販売機会の損失を防ぎつつ、過剰在庫による保管コストや値下げロスの発生も避けられる、需要に見合った在庫水準 / 適正在庫は、欠品による販売機会の損失(チャンスロス)を防ぎつつ、過剰在庫による保管コストの増加や値下げロスの発生も避けられるよう、需要動向に見合った、過不足のない在庫水準を維持するという考え方であり、商品ごとの特性(回転率、季節性等)に応じて適正水準は異なる。
問35. 「商品ライフサイクル」における「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」の考え方として最も適切なものはどれか。
- A. 商品が市場に投入されてから、売上や利益がどのように推移し、やがて衰退していくかという一般的なパターンを段階的に表す考え方
- B. 商品ライフサイクルは商品の保証期間のみを表す概念である
- C. 全ての商品は必ず同じ期間でライフサイクルの各段階を経過する
- D. 商品ライフサイクルには衰退期という概念は存在しない
正解: A. 商品が市場に投入されてから、売上や利益がどのように推移し、やがて衰退していくかという一般的なパターンを段階的に表す考え方 / 商品ライフサイクルは、商品が市場に投入されてから、導入期(認知度が低く売上が緩やか)→成長期(売上が急増)→成熟期(売上の伸びが鈍化し競争が激化)→衰退期(売上が減少)という一般的なパターンで推移していくという考え方であり、各段階に応じたマーチャンダイジング戦略(価格設定、販促等)の見直しが必要とされる。
問36. 「クロスマーチャンダイジング」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 関連性の高い異なるカテゴリーの商品を、意図的に近くに陳列することで、関連購買(ついで買い)を促す手法
- B. クロスマーチャンダイジングは同一カテゴリーの商品のみを陳列する手法である
- C. クロスマーチャンダイジングは商品の値下げのみを指す用語である
- D. クロスマーチャンダイジングには陳列という要素は一切関係ない
正解: A. 関連性の高い異なるカテゴリーの商品を、意図的に近くに陳列することで、関連購買(ついで買い)を促す手法 / クロスマーチャンダイジングは、例えばパスタとパスタソース、ワインとチーズのように、関連性の高い異なるカテゴリーの商品を意図的に近くに陳列することで、顧客の関連購買(ついで買い)を促し、客単価の向上を狙う手法である。
問37. 食品の陳列・販売において確認が求められる「消費期限」と「賞味期限」の違いとして最も適切なものはどれか。
- A. 消費期限は安全に食べられる期限を示す(劣化が早い食品向け)のに対し、賞味期限はおいしく食べられる期限の目安を示す(劣化が比較的緩やかな食品向け)
- B. 消費期限と賞味期限は全く同じ意味を持つ用語である
- C. 賞味期限を過ぎた食品は必ず食べられなくなる期限を意味する
- D. 消費期限は加工食品にのみ表示され生鮮食品には一切表示されない
正解: A. 消費期限は安全に食べられる期限を示す(劣化が早い食品向け)のに対し、賞味期限はおいしく食べられる期限の目安を示す(劣化が比較的緩やかな食品向け) / 消費期限は、劣化が早い食品(弁当、惣菜等)に表示され、安全に食べられる期限を示すのに対し、賞味期限は、劣化が比較的緩やかな食品(缶詰、スナック菓子等)に表示され、品質が保持され「おいしく食べられる」期限の目安を示すものであり、両者は意味が異なる。
問38. 「EOS(Electronic Ordering System:電子発注システム)」の説明として最も適切なものはどれか。
- A. 小売業者と仕入先・卸売業者等の間で、コンピュータを利用して発注データを電子的にやり取りする仕組み
- B. EOSは店舗の陳列棚の設計を行うシステムである
- C. EOSは従業員の勤怠管理を行うシステムである
- D. EOSは発注業務には一切関係のないシステムである
正解: A. 小売業者と仕入先・卸売業者等の間で、コンピュータを利用して発注データを電子的にやり取りする仕組み / EOS(Electronic Ordering System:電子発注システム)は、小売業者と仕入先・卸売業者等の間で、電話やFAXではなくコンピュータ・専用端末等を利用して発注データを電子的にやり取りする仕組みであり、発注業務の迅速化・正確性の向上・省力化に寄与する。
問39. 食品ロス削減の取り組みとして、小売業が実施する施策の例として最も適切なものはどれか。
- A. 賞味期限が近い商品の値引き販売、需要予測の精度向上による発注量の適正化、フードバンクへの寄付等
- B. 食品ロス削減の取り組みは小売業には一切関係のない課題である
- C. 食品ロス削減のためには全ての在庫を過剰に発注することが望ましい
- D. 食品ロス削減は消費者の意識のみに委ねられ小売業側の取り組みは不要である
正解: A. 賞味期限が近い商品の値引き販売、需要予測の精度向上による発注量の適正化、フードバンクへの寄付等 / 食品ロス削減のため、小売業では賞味期限・消費期限が近い商品の値引き販売、需要予測の精度向上による過剰発注の抑制、規格外品の有効活用、余剰食品のフードバンクへの寄付等、様々な取り組みが進められている。
問40. 販売士検定3級の「マーチャンダイジング」科目で求められる能力として最も適切なものはどれか。
- A. 商品構成・仕入形態・価格設定・在庫管理・POSシステム等、商品を適切に取り扱うための基礎的な知識と考え方を理解する能力
- B. 特定の商品の製造方法のみを暗記する能力
- C. マーチャンダイジングは実務上一切役に立たない抽象的な理論であるという考え方
- D. 在庫管理の考え方は販売士検定には一切含まれないという認識
正解: A. 商品構成・仕入形態・価格設定・在庫管理・POSシステム等、商品を適切に取り扱うための基礎的な知識と考え方を理解する能力 / 販売士検定3級の「マーチャンダイジング」科目で求められるのは、商品構成(幅と奥行き)、仕入形態(集中仕入・買取仕入等)、価格設定(値入・EDLP等)、在庫管理(在庫回転率・ABC分析等)、POSシステム等、商品を適切に取り扱い販売するための基礎的な知識と考え方を体系的に理解する能力である。