印刷プレビューです。ブラウザの印刷機能でPDF保存・印刷できます。

販売士検定3級 小売業の類型

40問 / トルカ(https://toruca.app)

  1. 1. 「小売業」の基本的な役割として最も適切なものはどれか。

    • A. 生産者や卸売業者から仕入れた商品を、最終消費者に対して販売すること
    • B. 商品を生産者から仕入れることなく、自ら製造して消費者に販売すること
    • C. 他の小売業者に対してのみ商品を販売すること
    • D. 消費者向けの商品を一切扱わず、企業間取引のみを行うこと

    正解: A. 生産者や卸売業者から仕入れた商品を、最終消費者に対して販売すること小売業の基本的な役割は、生産者や卸売業者から仕入れた商品を、最終消費者に対して販売することであり、流通機構の末端に位置して、消費者のニーズに応じた品揃えや利便性を提供する機能を担う。

  2. 2. 小売業が果たす「社会的機能」に含まれるものとして最も適切なものはどれか。

    • A. 生産と消費を結びつけ、消費者の生活に必要な商品を適時・適量・適正価格で提供すること
    • B. 生産活動そのものを行うこと
    • C. 商品の輸出入手続きを代行すること
    • D. 小売業は社会的機能を一切持たない

    正解: A. 生産と消費を結びつけ、消費者の生活に必要な商品を適時・適量・適正価格で提供すること小売業は、生産と消費を結びつけ、消費者の生活に必要な商品を適時・適量・適正価格で提供するという社会的機能を担っており、地域経済や雇用の創出にも寄与している。

  3. 3. 小売業における「業種」と「業態」の違いとして最も適切なものはどれか。

    • A. 業種は「何を売るか」(取扱商品の種類)による分類であり、業態は「どのように売るか」(販売方法・経営形態)による分類である
    • B. 業種と業態は全く同じ概念であり区別する必要はない
    • C. 業種は店舗の立地のみを表す概念である
    • D. 業態は取扱商品の種類のみを表す概念である

    正解: A. 業種は「何を売るか」(取扱商品の種類)による分類であり、業態は「どのように売るか」(販売方法・経営形態)による分類である「業種」は、酒屋・魚屋・八百屋のように「何を売るか」という取扱商品の種類による分類であるのに対し、「業態」はスーパーマーケット・コンビニエンスストア・百貨店のように「どのように売るか」という販売方法・経営形態による分類であり、両者は異なる視点の分類軸である。

  4. 4. 「百貨店」の業態上の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 衣食住にわたる幅広い商品を、部門別に管理し、対面販売を中心とした高いサービス水準で提供する大規模小売業態
    • B. 特定の商品カテゴリーのみに特化し、セルフサービス方式で低価格販売を行う業態
    • C. 百貨店は必ず郊外の広大な敷地にのみ立地する業態である
    • D. 百貨店は通信販売のみを行う業態である

    正解: A. 衣食住にわたる幅広い商品を、部門別に管理し、対面販売を中心とした高いサービス水準で提供する大規模小売業態百貨店は、衣食住にわたる幅広い商品を部門別に管理(商品部制)し、対面販売を中心とした高いサービス水準(外商、包装サービス等)で提供する大規模小売業態であり、都心部の一等地に立地することが多い。

  5. 5. 「スーパーマーケット」の業態上の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 主に食料品を中心に、セルフサービス方式・大量陳列・低価格販売を特徴とする小売業態
    • B. 全ての商品を対面販売のみで提供する業態
    • C. スーパーマーケットは非食品のみを扱う業態である
    • D. スーパーマーケットは必ず会員制の業態である

    正解: A. 主に食料品を中心に、セルフサービス方式・大量陳列・低価格販売を特徴とする小売業態スーパーマーケットは、主に食料品を中心に、セルフサービス方式(顧客が自ら商品を選び、レジで一括精算する方式)・大量陳列・低価格販売を特徴とする小売業態であり、日常の買い回り品を効率的に提供する。

  6. 6. 「コンビニエンスストア」の業態上の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 小規模な店舗面積で、長時間営業(多くは24時間営業)、多品種少量の品揃えにより、利便性を重視した業態
    • B. 大規模な店舗面積で、限られた営業時間のみ営業する業態
    • C. コンビニエンスストアは必ず生鮮食品専門の業態である
    • D. コンビニエンスストアは対面販売のみを行う業態である

    正解: A. 小規模な店舗面積で、長時間営業(多くは24時間営業)、多品種少量の品揃えにより、利便性を重視した業態コンビニエンスストアは、小規模な店舗面積(多くは100㎡前後)で、長時間営業(多くは24時間営業)、多品種少量の品揃えにより、顧客の「近くて便利」という利便性ニーズを重視した業態である。

  7. 7. 「専門店」の業態上の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 特定の商品カテゴリー(衣料品、家電、書籍等)に特化し、専門性の高い品揃えと接客サービスを提供する業態
    • B. あらゆる商品カテゴリーを幅広く扱う業態
    • C. 専門店は必ずセルフサービス方式のみで運営される
    • D. 専門店は必ず全国チェーン展開されている業態のみを指す

    正解: A. 特定の商品カテゴリー(衣料品、家電、書籍等)に特化し、専門性の高い品揃えと接客サービスを提供する業態専門店は、特定の商品カテゴリー(衣料品、家電、書籍、スポーツ用品等)に特化し、その分野における専門性の高い品揃えと、専門知識を持った販売員による接客サービスを提供する業態である。

  8. 8. 「ドラッグストア」の業態上の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 医薬品・化粧品・日用品を中心に、健康・美容に関連する幅広い商品を取り扱う業態
    • B. ドラッグストアは医薬品以外の商品を一切取り扱わない業態である
    • C. ドラッグストアは対面販売のみを行い、セルフサービス方式は一切採用しない
    • D. ドラッグストアは生鮮食品専門の業態である

    正解: A. 医薬品・化粧品・日用品を中心に、健康・美容に関連する幅広い商品を取り扱う業態ドラッグストアは、医薬品・化粧品・日用品を中心に、近年では食品も含めた健康・美容に関連する幅広い商品を取り扱う業態であり、セルフサービス方式と、薬剤師・登録販売者による専門的な接客の両面を持つ。

  9. 9. 「ホームセンター」の業態上の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 住まいや暮らしに関連するDIY用品・園芸用品・日用雑貨等を幅広く取り扱う大型小売業態
    • B. ホームセンターは食品専門の業態である
    • C. ホームセンターは衣料品専門の業態である
    • D. ホームセンターは必ず都心部の狭小な店舗で営業する業態である

    正解: A. 住まいや暮らしに関連するDIY用品・園芸用品・日用雑貨等を幅広く取り扱う大型小売業態ホームセンターは、住まいや暮らしに関連するDIY(日曜大工)用品・園芸用品・日用雑貨・カー用品等を幅広く取り扱う大型小売業態であり、郊外の広い駐車場を備えた店舗形態で展開されることが多い。

  10. 10. 「チェーンストア」の経営上の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 本部が仕入れ・商品企画・販売戦略等を統括的に管理し、複数の店舗を統一的な運営方式で展開する形態
    • B. 各店舗がそれぞれ完全に独立して仕入れや販売方針を決定する形態
    • C. チェーンストアは必ず1店舗のみで運営される形態を指す
    • D. チェーンストアには本部という概念が一切存在しない

    正解: A. 本部が仕入れ・商品企画・販売戦略等を統括的に管理し、複数の店舗を統一的な運営方式で展開する形態チェーンストアは、本部(本社)が仕入れ・商品企画・価格設定・販売戦略等を統括的に管理し、複数の店舗(チェーン)を統一的な運営方式(マニュアル化された店舗運営等)で展開することにより、規模の経済(スケールメリット)を追求する経営形態である。

  11. 11. 「レギュラーチェーン(コーポレートチェーン)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 本部が直営で複数の店舗を経営する形態
    • B. 本部と個別の加盟店(フランチャイジー)が契約を結んで店舗を展開する形態(これはフランチャイズチェーンの説明)
    • C. 複数の独立した小売業者が任意に連携する形態(これはボランタリーチェーンの説明)
    • D. レギュラーチェーンには本部という概念が一切存在しない

    正解: A. 本部が直営で複数の店舗を経営する形態レギュラーチェーン(コーポレートチェーン)は、本部が直営で複数の店舗を経営する形態であり、全ての店舗の経営権・所有権を本部が一元的に保有する点が、フランチャイズチェーンやボランタリーチェーンとの大きな違いである。

  12. 12. 「フランチャイズチェーン」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 本部(フランチャイザー)が加盟店(フランチャイジー)に対し、商標の使用権やノウハウの提供等を行う対価として、加盟金・ロイヤリティ等を受け取る契約に基づく事業形態
    • B. 本部が全ての店舗を直営で経営する形態(これはレギュラーチェーンの説明)
    • C. 複数の独立した小売業者が対等な立場で連携する形態(これはボランタリーチェーンの説明)
    • D. フランチャイズチェーンには契約という概念が一切存在しない

    正解: A. 本部(フランチャイザー)が加盟店(フランチャイジー)に対し、商標の使用権やノウハウの提供等を行う対価として、加盟金・ロイヤリティ等を受け取る契約に基づく事業形態フランチャイズチェーンは、本部(フランチャイザー)が加盟店(フランチャイジー)に対し、商標の使用権、商品・サービスの提供、経営ノウハウの指導等を行う対価として、加盟金・ロイヤリティ(経営指導料)等を受け取る契約に基づく事業形態であり、コンビニエンスストア等で広く採用されている。

  13. 13. 「ボランタリーチェーン」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 複数の独立した中小小売業者が、共同仕入れ等を目的として自主的に連携・組織化した形態
    • B. 本部が全ての店舗を直営で経営する形態(これはレギュラーチェーンの説明)
    • C. 本部と加盟店が契約に基づき商標使用権を提供する形態(これはフランチャイズチェーンの説明)
    • D. ボランタリーチェーンは中小小売業者には一切利用できない形態である

    正解: A. 複数の独立した中小小売業者が、共同仕入れ等を目的として自主的に連携・組織化した形態ボランタリーチェーンは、複数の独立した中小小売業者が、共同仕入れによる仕入れコストの削減や、共同での販売促進活動等を目的として、対等な立場で自主的に連携・組織化した形態であり、各店舗は独立性を保ちながら規模の経済のメリットを享受できる。

  14. 14. 「ショッピングセンター」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. デベロッパー(開発業者)が計画的に開発し、複数の小売店舗やサービス施設を1つの敷地内に集積させた商業施設
    • B. 1つの独立した小売店舗のみを指す用語
    • C. ショッピングセンターは必ず駅前の狭小な立地にのみ開発される
    • D. ショッピングセンターには複数のテナントという概念が一切存在しない

    正解: A. デベロッパー(開発業者)が計画的に開発し、複数の小売店舗やサービス施設を1つの敷地内に集積させた商業施設ショッピングセンターは、デベロッパー(開発業者)が計画的に開発し、核店舗(キーテナント)となる大型店とともに、複数の専門店やサービス施設(テナント)を1つの敷地内に集積させ、統一的に運営・管理する商業施設である。

  15. 15. 「商店街」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 一定の地域に、自然発生的または計画的に多くの小売店舗が集積して形成された商業集積の一形態
    • B. 商店街は必ず1つの企業が一括して所有・運営する施設である
    • C. 商店街には複数の独立した店舗という概念が一切存在しない
    • D. 商店街は郊外の広大な敷地にのみ形成される

    正解: A. 一定の地域に、自然発生的または計画的に多くの小売店舗が集積して形成された商業集積の一形態商店街は、一定の地域(駅前、住宅地の近隣等)に、自然発生的または都市計画に基づき、多くの独立した小売店舗が集積して形成された商業集積の一形態であり、地域コミュニティとしての機能も担う。

  16. 16. 「無店舗販売」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 実店舗を持たずに、通信販売、訪問販売、自動販売機等の方法で商品を販売する形態
    • B. 無店舗販売は必ず実店舗を経由してから商品を届ける形態である
    • C. 無店舗販売には通信販売という手法は一切含まれない
    • D. 無店舗販売は法律上禁止されている販売形態である

    正解: A. 実店舗を持たずに、通信販売、訪問販売、自動販売機等の方法で商品を販売する形態無店舗販売は、実店舗を持たずに、通信販売(カタログ・インターネット等)、訪問販売、自動販売機等の方法で商品を消費者に直接届ける販売形態であり、近年ではEC(電子商取引)の拡大により、その存在感が大きく高まっている。

  17. 17. 小売業における「EC(電子商取引)」の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. インターネットを通じて商品情報の提供・注文・決済等を行う取引形態であり、実店舗に比べ時間や場所の制約を受けにくい
    • B. ECは必ず実店舗の存在を前提とし、実店舗なしには成立しない取引形態である
    • C. ECでは商品の返品・交換に関する制度は一切存在しない
    • D. ECは中小企業には一切利用できない取引形態である

    正解: A. インターネットを通じて商品情報の提供・注文・決済等を行う取引形態であり、実店舗に比べ時間や場所の制約を受けにくいEC(Electronic Commerce:電子商取引)は、インターネットを通じて商品情報の提供・注文・決済等を行う取引形態であり、実店舗に比べて時間や場所の制約を受けにくく、幅広い商圏の顧客にアプローチできる特徴を持つ。近年は実店舗とECを組み合わせるオムニチャネル戦略も重視されている。

  18. 18. 「オムニチャネル」戦略の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 実店舗・ECサイト・SNS等、複数の販売チャネルを統合し、顧客がどのチャネルからでもシームレスに購買体験を得られるようにする戦略
    • B. オムニチャネル戦略は実店舗のみに特化し、他の販売チャネルを一切利用しない戦略である
    • C. オムニチャネル戦略はECサイトのみに特化し、実店舗を一切利用しない戦略である
    • D. オムニチャネル戦略には顧客体験の統合という考え方は含まれない

    正解: A. 実店舗・ECサイト・SNS等、複数の販売チャネルを統合し、顧客がどのチャネルからでもシームレスに購買体験を得られるようにする戦略オムニチャネル戦略は、実店舗・ECサイト・カタログ・SNS等、複数の販売チャネル(顧客接点)を統合し、顧客がどのチャネルを利用しても一貫した情報・サービスを受けられ、シームレスな購買体験を得られるようにする戦略であり、近年の小売業における重要な取り組みとなっている。

  19. 19. 「生活協同組合(生協)」の組織上の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 組合員が出資し、組合員のための共同購入・共同利用を目的とする非営利の協同組合組織
    • B. 生協は株式会社と全く同じ営利目的の組織である
    • C. 生協は組合員以外の一般消費者のみを対象とする組織である
    • D. 生協には出資という概念が一切存在しない

    正解: A. 組合員が出資し、組合員のための共同購入・共同利用を目的とする非営利の協同組合組織生活協同組合(生協)は、組合員が出資し、組合員自身の生活の向上のための共同購入・共同利用(店舗・宅配等)を目的とする、営利を目的としない協同組合組織であり、消費生活協同組合法に基づいて設立・運営される。

  20. 20. 「アウトレットストア」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. メーカーや小売業者の過剰在庫品、規格外品、型落ち品等を、通常より低価格で販売する店舗
    • B. アウトレットストアは新作商品のみを定価で販売する店舗である
    • C. アウトレットストアは必ず都心部の一等地にのみ出店する店舗形態である
    • D. アウトレットストアには在庫処分という概念が一切関係しない

    正解: A. メーカーや小売業者の過剰在庫品、規格外品、型落ち品等を、通常より低価格で販売する店舗アウトレットストアは、メーカーや小売業者が抱える過剰在庫品、規格外品、型落ち品、サンプル品等を、通常の店舗よりも低価格で販売する店舗であり、複数のアウトレットストアが集積した「アウトレットモール」として展開されることも多い。

  21. 21. 「ディスカウントストア」の業態上の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 幅広い商品カテゴリーを、大量仕入れによるコスト削減や簡素な店舗設備等により、恒常的に低価格で販売する業態
    • B. ディスカウントストアは特売期間のみ商品を安く販売し、通常時は高価格で販売する業態である
    • C. ディスカウントストアは高級ブランド品専門の業態である
    • D. ディスカウントストアは対面販売のみで運営される業態である

    正解: A. 幅広い商品カテゴリーを、大量仕入れによるコスト削減や簡素な店舗設備等により、恒常的に低価格で販売する業態ディスカウントストアは、大量仕入れによる仕入れコストの削減、簡素な店舗設備・陳列方法によるコスト削減等を通じて、幅広い商品カテゴリーを恒常的に低価格(Everyday Low Price)で販売することを特徴とする業態である。

  22. 22. 小売業に求められる「社会的責任(CSR)」の一例として最も適切なものはどれか。

    • A. 地域社会への貢献、環境への配慮(過剰包装の削減等)、消費者への正確な情報提供等
    • B. 利益の最大化のみを追求し、地域社会や環境への配慮は一切不要であるという考え方
    • C. 小売業には社会的責任という概念自体が存在しない
    • D. 社会的責任は大企業のみが負うものであり中小小売業には一切関係がない

    正解: A. 地域社会への貢献、環境への配慮(過剰包装の削減等)、消費者への正確な情報提供等小売業に求められる社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)には、地域社会への貢献(雇用創出、地域イベントへの協力等)、環境への配慮(過剰包装の削減、食品ロスの削減、省エネルギー等)、消費者への正確な商品情報の提供等が含まれ、企業規模に関わらず求められる重要な責務である。

  23. 23. 小売業における「商圏」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 特定の店舗が集客できる地理的な範囲
    • B. 商圏は店舗の営業時間のみを表す概念である
    • C. 商圏は取扱商品の種類のみを表す概念である
    • D. 商圏は必ず全国を対象とする概念である

    正解: A. 特定の店舗が集客できる地理的な範囲商圏は、特定の店舗が現実的に集客できる地理的な範囲を指す概念であり、業態や立地条件によって商圏の広さは大きく異なる(コンビニエンスストアは狭い商圏、百貨店は広い商圏を持つ傾向がある)。出店計画やマーケティング戦略を検討する上で重要な概念である。

  24. 24. 小売業の店舗立地を選定する際に考慮すべき要素として最も適切なものはどれか。

    • A. 商圏内の人口・世帯数、競合店の状況、交通の利便性、賃料等の出店コスト等
    • B. 立地選定において考慮すべき要素は一切存在しない
    • C. 立地選定は取扱商品の種類とは全く無関係に行われる
    • D. 立地選定は必ず全国一律の基準でのみ行われる

    正解: A. 商圏内の人口・世帯数、競合店の状況、交通の利便性、賃料等の出店コスト等小売業の店舗立地を選定する際には、商圏内の人口・世帯数・年齢構成等の需要動向、競合店の状況、交通の利便性(駅からの距離、駐車場の有無等)、賃料等の出店コストを総合的に考慮する必要がある。

  25. 25. 「個人経営(個人商店)」と「法人経営」の違いとして最も適切なものはどれか。

    • A. 個人経営は個人事業主が単独で経営責任を負う形態であり、法人経営は株式会社等の法人格を持つ組織として経営する形態である
    • B. 個人経営と法人経営に法律上の違いは一切ない
    • C. 個人経営は必ず法人経営よりも大規模な事業展開を行う
    • D. 法人経営は必ず個人経営よりも税負担が重い

    正解: A. 個人経営は個人事業主が単独で経営責任を負う形態であり、法人経営は株式会社等の法人格を持つ組織として経営する形態である個人経営(個人商店)は、個人事業主が単独で事業の責任を負う経営形態であるのに対し、法人経営は株式会社等の法人格を取得し、法人として事業を営む経営形態であり、責任の範囲、税務上の取り扱い、資金調達の方法等に違いが生じる。

  26. 26. 近年の小売業界における変化の傾向として最も適切なものはどれか。

    • A. EC市場の拡大、キャッシュレス決済の普及、人手不足に対応する省人化・省力化の取り組み等が進んでいる
    • B. 近年の小売業界では技術革新は一切起きていない
    • C. EC市場は近年縮小傾向にあり、実店舗のみが重視されている
    • D. キャッシュレス決済は小売業界において一切普及していない

    正解: A. EC市場の拡大、キャッシュレス決済の普及、人手不足に対応する省人化・省力化の取り組み等が進んでいる近年の小売業界では、EC市場の拡大、キャッシュレス決済の普及、人手不足に対応するセルフレジ・省人化店舗等の省力化の取り組み、AI・IoT等のデジタル技術の活用(DX)が進んでおり、業態を問わず変化への対応が求められている。

  27. 27. 「共同店舗」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 複数の小売業者が共同で1つの建物・店舗を運営する形態
    • B. 共同店舗は必ず1つの企業のみが単独で運営する店舗形態である
    • C. 共同店舗には複数の事業者という概念が一切存在しない
    • D. 共同店舗は法律上運営が禁止されている形態である

    正解: A. 複数の小売業者が共同で1つの建物・店舗を運営する形態共同店舗は、複数の小売業者が共同で出資・運営する1つの建物・店舗形態であり、個々の事業者の投資負担を軽減しつつ、集客力を高めることができるという利点がある。

  28. 28. 「スーパーセンター」の業態上の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 食品スーパーと総合ディスカウントストアの機能を1つの大型店舗内に融合させた業態
    • B. スーパーセンターは食品のみを取り扱う小規模な業態である
    • C. スーパーセンターは都心の狭小な店舗のみで展開される業態である
    • D. スーパーセンターには衣料品・住関連商品という概念が一切存在しない

    正解: A. 食品スーパーと総合ディスカウントストアの機能を1つの大型店舗内に融合させた業態スーパーセンターは、食品スーパーマーケットの機能と、衣料品・住関連商品等を扱う総合ディスカウントストアの機能を、1つの大型店舗内に融合させたワンストップショッピングを実現する業態であり、主に郊外の広大な敷地に出店される。

  29. 29. 「総合品ぞろえスーパー(GMS)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 衣料品・食料品・住関連商品等、生活に必要な幅広い商品をワンストップで提供する大型スーパー業態
    • B. GMSは食料品のみを扱う業態である
    • C. GMSは高級ブランド品専門の業態である
    • D. GMSは必ず対面販売のみで運営される業態である

    正解: A. 衣料品・食料品・住関連商品等、生活に必要な幅広い商品をワンストップで提供する大型スーパー業態総合品ぞろえスーパー(GMS:General Merchandise Store)は、衣料品・食料品・住関連商品(家庭用品・雑貨等)等、生活に必要な幅広い商品をワンストップで提供する大型スーパー業態であり、日本の大手小売業の多くがこの業態から発展してきた歴史がある。

  30. 30. 日本の小売業における「セルフサービス方式」導入の意義として最も適切なものはどれか。

    • A. 顧客が自ら商品を選択し、レジで一括精算する方式により、人件費の削減と店舗の回転率向上を実現した
    • B. セルフサービス方式は対面販売よりも常にサービス品質が高いとされる
    • C. セルフサービス方式の導入により、店舗運営に関わる人員は完全に不要になった
    • D. セルフサービス方式は日本独自の販売手法であり海外には存在しない

    正解: A. 顧客が自ら商品を選択し、レジで一括精算する方式により、人件費の削減と店舗の回転率向上を実現したセルフサービス方式は、顧客が自ら商品棚から商品を選択し、レジで一括して精算する方式であり、対面販売に比べて接客に要する人件費を削減し、多くの顧客を効率的に処理できることから、スーパーマーケット等の普及とともに日本の小売業に定着した。

  31. 31. ショッピングセンターにおける「テナントミックス」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 顧客の集客力や利便性を高めるため、業種・業態の異なる複数の店舗(テナント)を計画的に組み合わせて配置すること
    • B. テナントミックスは1つの業種のみに統一してテナントを配置する考え方である
    • C. テナントミックスには集客という観点は一切考慮されない
    • D. テナントミックスはショッピングセンターには一切適用されない概念である

    正解: A. 顧客の集客力や利便性を高めるため、業種・業態の異なる複数の店舗(テナント)を計画的に組み合わせて配置することテナントミックスは、ショッピングセンター等の商業集積において、核店舗(キーテナント)と専門店等、業種・業態の異なる複数のテナントを、顧客の集客力・利便性・回遊性を高める観点から計画的に組み合わせて配置することを指す。

  32. 32. 小売業における「経営理念」の役割として最も適切なものはどれか。

    • A. 企業が事業活動を通じて実現しようとする価値観や目的を示し、従業員の行動指針や意思決定の拠り所となるもの
    • B. 経営理念は単なる標語であり実際の経営には一切影響を与えない
    • C. 経営理念は経営者個人のみが知っていればよく従業員には共有不要である
    • D. 経営理念は一度定めたら二度と見直す必要がない

    正解: A. 企業が事業活動を通じて実現しようとする価値観や目的を示し、従業員の行動指針や意思決定の拠り所となるもの経営理念は、企業が事業活動を通じて実現しようとする価値観・使命・目的を示すものであり、従業員の日々の行動指針や、経営上の重要な意思決定における拠り所となる役割を果たす。

  33. 33. 小売業が地域社会において果たす役割として最も適切なものはどれか。

    • A. 住民の日常生活に必要な商品・サービスを提供するとともに、雇用の創出や地域コミュニティの拠点としての役割も担う
    • B. 小売業は地域社会とは一切関わりを持たない存在である
    • C. 小売業の役割は商品の販売のみに限定され、雇用創出とは無関係である
    • D. 小売業は地域コミュニティの拠点としての機能を一切持たない

    正解: A. 住民の日常生活に必要な商品・サービスを提供するとともに、雇用の創出や地域コミュニティの拠点としての役割も担う小売業は、住民の日常生活に必要な商品・サービスを提供する経済的な役割に加え、地域における雇用の創出、高齢者の見守りや災害時の物資供給拠点等、地域コミュニティを支える多面的な役割を担っている。

  34. 34. 「移動販売(買い物弱者対策)」の意義として最も適切なものはどれか。

    • A. 近隣に店舗がない地域や、高齢等で外出が困難な消費者(買い物弱者)に対し、車両等で商品を届ける販売形態
    • B. 移動販売は都心部の混雑地域のみで行われる販売形態である
    • C. 移動販売には買い物弱者対策としての意義は一切ない
    • D. 移動販売は法律上禁止されている販売形態である

    正解: A. 近隣に店舗がない地域や、高齢等で外出が困難な消費者(買い物弱者)に対し、車両等で商品を届ける販売形態移動販売は、近隣に商店がない過疎地域や、高齢等の理由で外出が困難な消費者(いわゆる「買い物弱者」「買い物難民」)に対し、トラック等の車両で商品を届ける販売形態であり、地域の生活インフラを支える重要な取り組みとして注目されている。

  35. 35. 経済産業省の商業統計等で用いられる小売業の分類において、「従業者数」や「売場面積」が用いられる目的として最も適切なものはどれか。

    • A. 小売業の規模を客観的に把握し、業態や事業所の実態を統計的に分析するため
    • B. 従業者数や売場面積は税額計算のためだけに用いられる
    • C. これらの指標は小売業の分類には一切関係がない
    • D. 従業者数や売場面積は消費者に開示することが法律上禁止されている

    正解: A. 小売業の規模を客観的に把握し、業態や事業所の実態を統計的に分析するため経済産業省の商業統計等における従業者数や売場面積といった指標は、小売業の規模を客観的に把握し、業態区分(大型店・中小店等)や事業所の実態を統計的に分析するために用いられ、政策立案や業界動向の把握に活用される。

  36. 36. 日本の小売業の海外進出や、海外小売業の日本参入等、小売業の「国際化」の背景として最も適切なものはどれか。

    • A. 国内市場の成熟・人口減少に伴い、新たな成長機会を海外市場に求める動きや、グローバルな競争の激化がある
    • B. 小売業の国際化は法律により一律に禁止されている
    • C. 小売業は国境を越えた事業展開が技術的に一切不可能な業種である
    • D. 国際化は大企業にのみ関係し中小小売業には一切無関係である

    正解: A. 国内市場の成熟・人口減少に伴い、新たな成長機会を海外市場に求める動きや、グローバルな競争の激化がある日本の小売業の国際化の背景には、国内市場の成熟や人口減少に伴い新たな成長機会を海外市場に求める動きや、海外の小売業が日本市場に参入することによるグローバルな競争の激化があり、大手小売業を中心に海外進出や、海外企業との提携・競争が進んでいる。

  37. 37. 「業態」が時代とともに変化・多様化してきた背景として最も適切なものはどれか。

    • A. 消費者ニーズの多様化、競合環境の変化、技術革新(ITの活用等)に対応するため、小売業は新しい販売方法を模索し続けている
    • B. 業態は一度確立されると、その後は一切変化しない固定的な概念である
    • C. 業態の変化は法律の改正によってのみ引き起こされる
    • D. 業態の多様化は消費者にとって一切メリットがない

    正解: A. 消費者ニーズの多様化、競合環境の変化、技術革新(ITの活用等)に対応するため、小売業は新しい販売方法を模索し続けている小売業の業態は、消費者ニーズの多様化、競合環境の変化、IT技術の進展等の環境変化に対応する中で、百貨店からスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、EC等へと時代とともに変遷・多様化してきており、今後も新しい業態が生まれる可能性がある。

  38. 38. 「リージョナルチェーン」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 特定の地域(都道府県や地方単位)に密着して店舗展開を行うチェーンストア
    • B. リージョナルチェーンは必ず全国一律に均等な店舗数を展開する形態である
    • C. リージョナルチェーンには地域密着という考え方は一切含まれない
    • D. リージョナルチェーンは海外のみで店舗展開を行う形態を指す

    正解: A. 特定の地域(都道府県や地方単位)に密着して店舗展開を行うチェーンストアリージョナルチェーンは、全国展開するナショナルチェーンとは異なり、特定の地域(都道府県や地方単位)に密着して店舗展開を行うチェーンストアであり、地域の特性やニーズに合わせたきめ細かい品揃え・サービスを強みとすることが多い。

  39. 39. 小売業における「サステナビリティ(持続可能性)」への取り組みの例として最も適切なものはどれか。

    • A. 食品ロスの削減、プラスチック使用量の削減、再生可能エネルギーの活用等、環境負荷の低減に向けた取り組み
    • B. サステナビリティへの取り組みは小売業の収益にとって一切関係のない活動である
    • C. サステナビリティは大企業のみが取り組むべき課題であり中小企業には無関係である
    • D. サステナビリティへの取り組みは消費者からの評価とは一切関係がない

    正解: A. 食品ロスの削減、プラスチック使用量の削減、再生可能エネルギーの活用等、環境負荷の低減に向けた取り組み小売業におけるサステナビリティへの取り組みには、食品ロスの削減、プラスチック製レジ袋・容器の使用量削減、再生可能エネルギーの活用、フェアトレード商品の取り扱い等が挙げられ、近年は消費者の環境意識の高まりとともに、企業のブランドイメージや競争力にも影響する重要な経営課題となっている。

  40. 40. 販売士検定3級の「小売業の類型」科目で求められる能力として最も適切なものはどれか。

    • A. 小売業の業種・業態の分類や、チェーンストアの経営形態、商業集積の種類等、小売業の基本的な構造を理解する能力
    • B. 特定の小売業の企業名を暗記するだけの能力
    • C. 小売業の分類は実務上一切役に立たない知識であるという考え方
    • D. 業種と業態の違いを理解する必要はないという考え方

    正解: A. 小売業の業種・業態の分類や、チェーンストアの経営形態、商業集積の種類等、小売業の基本的な構造を理解する能力販売士検定3級の「小売業の類型」科目で求められるのは、小売業の業種・業態の分類、百貨店・スーパーマーケット・コンビニエンスストア等の各業態の特徴、チェーンストアの経営形態(レギュラー・フランチャイズ・ボランタリー)、商業集積の種類等、小売業の基本的な構造を体系的に理解する能力である。