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基本情報技術者 OS・ソフトウェア・ITサービスマネジメント

40問 / トルカ(https://toruca.app)

  1. 1. オペレーティングシステム(OS)の基本的な役割として最も適切なものはどれか。

    • A. ハードウェア資源(CPU・メモリ・入出力装置等)を管理し、アプリケーションソフトウェアに共通の実行環境を提供する
    • B. アプリケーションソフトウェアの機能そのものを直接提供する
    • C. ハードウェアの物理的な故障を完全に防止する
    • D. インターネット回線の速度を向上させる

    正解: A. ハードウェア資源(CPU・メモリ・入出力装置等)を管理し、アプリケーションソフトウェアに共通の実行環境を提供するオペレーティングシステム(OS)は、CPU・メモリ・入出力装置等のハードウェア資源を管理し、アプリケーションソフトウェアがハードウェアの詳細を意識せずに動作できるよう共通の実行環境(API等)を提供する基本ソフトウェアである。

  2. 2. OSにおける「プロセス」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 実行中のプログラムの単位であり、OSによってCPU時間やメモリ等のリソースが割り当てられる
    • B. プログラムのソースコードそのものを指す用語
    • C. ハードディスクに保存されたファイルの一種を指す用語
    • D. ネットワークの通信プロトコルの一種を指す用語

    正解: A. 実行中のプログラムの単位であり、OSによってCPU時間やメモリ等のリソースが割り当てられるプロセスは、実行中のプログラムの単位であり、OSによってCPU時間・メモリ・入出力装置等のリソースが割り当てられて管理される。1つのプログラムが複数回起動されると、それぞれ独立した複数のプロセスとして扱われる。

  3. 3. プロセスの状態遷移における「実行状態」「実行可能状態」「待ち状態」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 実行状態はCPUを使用して処理中、実行可能状態はCPU割り当て待ち、待ち状態は入出力等の完了待ちの状態を表す
    • B. 全ての状態は完全に同じ意味であり区別されない
    • C. 実行状態はプロセスが終了した後の状態を指す
    • D. 待ち状態はプロセスが既に削除された状態を指す

    正解: A. 実行状態はCPUを使用して処理中、実行可能状態はCPU割り当て待ち、待ち状態は入出力等の完了待ちの状態を表すプロセスは一般に「実行状態」(CPUを使用して実際に処理中)、「実行可能状態」(実行の準備は整っているがCPUの割り当てを待っている)、「待ち状態」(入出力処理の完了等、何らかのイベントを待っている)という状態間を遷移しながら管理される。

  4. 4. OSのタスク(プロセス)スケジューリング方式「ラウンドロビン方式」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 各プロセスに一定時間(タイムスライス)ずつCPUを順番に割り当てる方式
    • B. 最初に到着したプロセスのみを永久に処理し続ける方式
    • C. 優先度の低いプロセスを絶対に処理しない方式
    • D. 全てのプロセスを同時に完全並列で実行する方式

    正解: A. 各プロセスに一定時間(タイムスライス)ずつCPUを順番に割り当てる方式ラウンドロビン方式は、各プロセスに一定時間(タイムスライス、クオンタム)ずつ順番にCPUを割り当てていくスケジューリング方式であり、タイムスライスが経過すると強制的に次のプロセスに処理が切り替わる(プリエンプション)ため、複数のプロセスが公平に処理される。

  5. 5. 「仮想記憶(仮想メモリ)」の仕組みの説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 主記憶(メインメモリ)の容量を超えるプログラムを実行できるよう、補助記憶装置の一部を仮想的にメモリとして扱う仕組み
    • B. メモリを一切使用せずにプログラムを実行する仕組み
    • C. 全てのデータを常にキャッシュメモリのみに格納する仕組み
    • D. ハードディスクの容量を無限に拡張する仕組み

    正解: A. 主記憶(メインメモリ)の容量を超えるプログラムを実行できるよう、補助記憶装置の一部を仮想的にメモリとして扱う仕組み仮想記憶(仮想メモリ)は、主記憶(メインメモリ)の物理的な容量を超えるプログラムやデータを扱えるよう、補助記憶装置(ディスク)の一部を仮想的な記憶領域として利用し、必要な部分だけを主記憶に読み込んで実行する仕組みである。

  6. 6. 仮想記憶における「ページング方式」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. プログラムやデータを一定サイズの「ページ」という単位に分割し、必要なページのみを主記憶に読み込んで管理する方式
    • B. プログラムを一切分割せず全体を常に一括で主記憶に読み込む方式
    • C. データを常に暗号化してから記憶する方式
    • D. メモリの内容を定期的に印刷する方式

    正解: A. プログラムやデータを一定サイズの「ページ」という単位に分割し、必要なページのみを主記憶に読み込んで管理する方式ページング方式は、プログラムやデータを一定サイズの「ページ」という単位に分割し、実行に必要なページのみを主記憶に読み込んで管理する仮想記憶の実現方式である。必要なページが主記憶にない場合(ページフォールト)は補助記憶装置から読み込む処理(ページイン)が発生する。

  7. 7. 仮想記憶において、主記憶の容量が不足し、ページの入れ替え(ページアウト/ページイン)が頻発して処理速度が著しく低下する現象を何と呼ぶか。

    • A. スラッシング
    • B. デッドロック
    • C. キャッシュヒット
    • D. ガベージコレクション

    正解: A. スラッシングスラッシングは、主記憶の容量が不足している状態で仮想記憶を利用した際に、ページの入れ替え(補助記憶装置との間でのページアウト/ページイン)が頻発し、本来の処理よりもページ入れ替えの処理にCPU時間の大半が費やされてしまい、システム全体の処理速度が著しく低下する現象である。

  8. 8. メモリ管理における「ガベージコレクション」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. プログラムが使用しなくなった不要なメモリ領域を自動的に検出し、解放する仕組み
    • B. メモリの物理的な故障を修理する作業
    • C. ハードディスクの断片化を解消する作業
    • D. ネットワーク通信のエラーを検出する仕組み

    正解: A. プログラムが使用しなくなった不要なメモリ領域を自動的に検出し、解放する仕組みガベージコレクションは、プログラムの実行中に確保されたメモリ領域のうち、もはや参照されなくなった(不要になった)領域を自動的に検出し、解放する仕組みであり、Java・Python・JavaScript等、多くの現代的なプログラミング言語のランタイムに組み込まれている。

  9. 9. OSの「ファイルシステム」の役割として最も適切なものはどれか。

    • A. 補助記憶装置上のデータをファイルという単位で管理し、階層的なディレクトリ構造で整理・アクセスできるようにする
    • B. CPUの演算処理のみを担当する
    • C. ネットワーク上のパケットの送受信のみを担当する
    • D. ディスプレイの表示解像度のみを制御する

    正解: A. 補助記憶装置上のデータをファイルという単位で管理し、階層的なディレクトリ構造で整理・アクセスできるようにするファイルシステムは、補助記憶装置(ディスク等)上のデータをファイルという単位で管理し、フォルダ(ディレクトリ)による階層構造で整理し、ファイル名を通じてデータへのアクセスを可能にするOSの機能であり、NTFS・ext4・APFS等、様々な形式が存在する。

  10. 10. ファイルシステムにおける「ディレクトリ(フォルダ)」の役割として最も適切なものはどれか。

    • A. 複数のファイルをグループ化し、階層的に整理・管理するための入れ物
    • B. ファイルの内容そのものを暗号化する機能
    • C. ネットワーク上の特定のサーバーを指す用語
    • D. ファイルの実行速度を測定する機能

    正解: A. 複数のファイルをグループ化し、階層的に整理・管理するための入れ物ディレクトリ(フォルダ)は、複数のファイルをグループ化し、階層的な構造で整理・管理するための入れ物であり、ディレクトリの中にさらに別のディレクトリを作成することで、木構造のファイル管理体系を実現できる。

  11. 11. OSにおけるデッドロックの発生を防ぐための対策として最も適切なものはどれか。

    • A. 複数のプロセスがリソースを要求する際の順序を統一する等、デッドロックが発生する条件が揃わないよう制御する
    • B. 全てのプロセスに無制限にリソースを割り当て続ける
    • C. デッドロックの発生を一切考慮しない設計にする
    • D. プロセスの数を常に1つに制限する

    正解: A. 複数のプロセスがリソースを要求する際の順序を統一する等、デッドロックが発生する条件が揃わないよう制御するデッドロックを防ぐためには、複数のプロセスがリソースを要求する際の順序を統一する、リソースの獲得に一定の時間制限を設ける、必要なリソースを事前に全て確保できない場合は処理を開始しない等、デッドロックの発生条件(相互排除・保持と待機・非割り込み・環状待機)のいずれかが揃わないよう制御する対策が取られる。

  12. 12. 「ミドルウェア」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. OSとアプリケーションソフトウェアの間に位置し、特定の共通機能(データベース管理、Webサーバー機能等)を提供するソフトウェア
    • B. ハードウェアそのものを指す用語
    • C. アプリケーションソフトウェアの一種ではなく、OSの一部である
    • D. ネットワークケーブルの種類を指す用語

    正解: A. OSとアプリケーションソフトウェアの間に位置し、特定の共通機能(データベース管理、Webサーバー機能等)を提供するソフトウェアミドルウェアは、OS(基本ソフトウェア)とアプリケーションソフトウェアの間に位置し、データベース管理システム(DBMS)やWebサーバー、アプリケーションサーバー等、複数のアプリケーションで共通して利用される機能を提供するソフトウェアである。

  13. 13. 「リアルタイムOS(RTOS)」の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 決められた時間内に処理を完了することを保証するよう設計されたOSで、産業機器や組み込みシステム等で利用される
    • B. 汎用のパソコン用OSと全く同じ設計思想を持つOS
    • C. 処理の完了時間を一切保証しないことを目的としたOS
    • D. インターネット専用に開発されたOSの総称

    正解: A. 決められた時間内に処理を完了することを保証するよう設計されたOSで、産業機器や組み込みシステム等で利用されるリアルタイムOS(RTOS)は、与えられた処理を決められた時間内に確実に完了することを保証するよう設計されたOSであり、産業機器の制御、自動車の制御システム、医療機器等、タイミングが厳密に求められる組み込みシステムで広く利用される。

  14. 14. OSにおける「割り込み処理」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 現在実行中の処理を一時中断し、より緊急性の高い処理(入出力完了通知等)を優先的に実行する仕組み
    • B. 処理を永久に中断し二度と再開しない仕組み
    • C. 全てのプロセスを同時に開始する仕組み
    • D. ネットワーク回線を物理的に切断する仕組み

    正解: A. 現在実行中の処理を一時中断し、より緊急性の高い処理(入出力完了通知等)を優先的に実行する仕組み割り込み処理は、CPUが現在実行中の処理を一時中断し、入出力装置からの完了通知等、より緊急性・優先度の高いイベントに対応する処理を実行する仕組みであり、割り込み処理完了後は元の処理に復帰する。効率的なCPU利用と迅速なイベント対応を両立するために重要な仕組みである。

  15. 15. 「オープンソースソフトウェア(OSS)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. ソースコードが公開されており、一定のライセンス条件の下で誰でも利用・改変・再配布ができるソフトウェア
    • B. ソースコードが一切公開されず非公開で開発されるソフトウェア
    • C. 無償で提供されるが改変は一切禁止されているソフトウェア
    • D. 特定の企業の内部でのみ利用が許可されるソフトウェア

    正解: A. ソースコードが公開されており、一定のライセンス条件の下で誰でも利用・改変・再配布ができるソフトウェアオープンソースソフトウェア(OSS)は、ソースコードが公開されており、GPL・MIT・Apache License等の一定のライセンス条件の下で、誰でも利用・改変・再配布ができるソフトウェアである。ライセンスの種類によって改変後の再配布時の義務(ソースコード公開義務等)が異なる点に注意が必要である。

  16. 16. OSSライセンスの一種「GPL(GNU General Public License)」の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. GPLが適用されたソフトウェアを改変して再配布する場合、その派生物にもGPLと同様の条件を適用しソースコードを公開する義務が生じる(コピーレフト)
    • B. GPLはソースコードの公開を一切要求しない
    • C. GPLは商用利用を完全に禁止するライセンスである
    • D. GPLは改変を一切禁止するライセンスである

    正解: A. GPLが適用されたソフトウェアを改変して再配布する場合、その派生物にもGPLと同様の条件を適用しソースコードを公開する義務が生じる(コピーレフト)GPL(GNU General Public License)は、いわゆる「コピーレフト」という考え方を持つOSSライセンスであり、GPLが適用されたソフトウェアを改変して再配布する場合、その派生物にもGPLと同様の条件(ソースコードの公開義務等)を適用する必要がある。これはMITライセンス等の比較的制約の緩いライセンスとの重要な違いである。

  17. 17. ソフトウェアの「保守」工程で行われる作業として最も適切なものはどれか。

    • A. リリース後に発見された不具合の修正や、環境変化への対応、機能追加等を行う作業
    • B. ソフトウェアの要件定義のみを行う作業
    • C. ソフトウェアの開発を一切行わないことを指す用語
    • D. ハードウェアの物理的な設置作業のみを指す

    正解: A. リリース後に発見された不具合の修正や、環境変化への対応、機能追加等を行う作業ソフトウェアの保守工程は、リリース(運用開始)後に発見された不具合の修正(是正保守)、OSやハードウェアの環境変化への対応(適応保守)、機能の改善・追加(完全化保守)等を行う工程であり、ソフトウェアのライフサイクル全体において長期間にわたり継続する重要な工程である。

  18. 18. 「システム監査」の目的として最も適切なものはどれか。

    • A. 情報システムの信頼性・安全性・効率性等について、独立した立場から検証・評価すること
    • B. システムの開発作業そのものを代行すること
    • C. システムのハードウェアを物理的に修理すること
    • D. システムの利用者に対して営業活動を行うこと

    正解: A. 情報システムの信頼性・安全性・効率性等について、独立した立場から検証・評価することシステム監査は、情報システムの信頼性・安全性・効率性等について、監査対象から独立した立場のシステム監査人が検証・評価し、経営者等に助言・勧告を行う活動であり、内部統制の一環として重要な役割を果たす。

  19. 19. システム監査における「監査証拠」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 監査人が意見を形成するための根拠となる、客観的な事実に基づく資料や記録
    • B. 監査人の主観的な感想のみを指す
    • C. 監査対象企業の広告資料のみを指す
    • D. 監査には一切証拠が必要ないという原則

    正解: A. 監査人が意見を形成するための根拠となる、客観的な事実に基づく資料や記録監査証拠は、システム監査人が監査意見を形成するための根拠となる、客観的な事実に基づく資料・記録・関係者への質問回答等を指し、監査人の主観のみに基づく判断ではなく、十分かつ適切な証拠に基づいて監査意見を形成することが求められる。

  20. 20. 「ITIL(IT Infrastructure Library)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス(優良事例)をまとめたガイドラインの体系
    • B. 特定のプログラミング言語の名称
    • C. ハードウェアの製造規格の一種
    • D. データベースの一種の名称

    正解: A. ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス(優良事例)をまとめたガイドラインの体系ITIL(IT Infrastructure Library)は、ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス(優良事例)を体系的にまとめたガイドラインであり、インシデント管理・問題管理・変更管理等、ITサービスの企画・設計・移行・運用・改善に関する多岐にわたるプロセスが定義されている。

  21. 21. ITサービスマネジメントにおける「インシデント管理」の目的として最も適切なものはどれか。

    • A. サービスの中断や品質低下(インシデント)が発生した際、可能な限り迅速に通常のサービスを復旧させること
    • B. インシデントの根本原因を完全に解明するまでサービスを復旧させないこと(これは問題管理の役割)
    • C. インシデントを一切記録せず放置すること
    • D. システムの新規開発のみを行うこと

    正解: A. サービスの中断や品質低下(インシデント)が発生した際、可能な限り迅速に通常のサービスを復旧させることインシデント管理は、サービスの中断や品質低下(インシデント)が発生した際、根本原因の追求(これは問題管理の役割)よりも、可能な限り迅速に通常のサービスレベルへ復旧させることを最優先の目的とするプロセスである。

  22. 22. ITサービスマネジメントにおける「問題管理」の目的として最も適切なものはどれか。

    • A. インシデントの根本原因を特定し、再発防止策を講じることで、将来のインシデント発生を防ぐこと
    • B. 発生したインシデントを一切分析せず放置すること
    • C. サービスを一時的に復旧させることのみを目的とする(これはインシデント管理の役割)
    • D. 新規ハードウェアの調達のみを行うこと

    正解: A. インシデントの根本原因を特定し、再発防止策を講じることで、将来のインシデント発生を防ぐこと問題管理は、インシデント(または潜在的なインシデントの原因)の根本原因を特定し、恒久的な解決策や再発防止策を講じることで、将来同種のインシデントが発生することを防ぐことを目的とするプロセスであり、迅速な復旧を優先するインシデント管理とは目的が異なる。

  23. 23. ITサービスマネジメントにおける「変更管理」の目的として最も適切なものはどれか。

    • A. システムやサービスへの変更を計画的かつ統制された方法で実施し、変更に伴うリスクを最小化すること
    • B. 変更を一切承認せず、既存システムを永久に固定すること
    • C. 変更を無計画かつ即座に本番環境へ反映すること
    • D. 変更に関する記録を一切残さないこと

    正解: A. システムやサービスへの変更を計画的かつ統制された方法で実施し、変更に伴うリスクを最小化すること変更管理は、システムやサービスへの変更(機能追加、設定変更等)を計画的かつ統制された方法(変更諮問委員会での承認プロセス等)で実施することで、変更に伴う予期しない障害等のリスクを最小化することを目的とするプロセスである。

  24. 24. 「SLA(サービスレベルアグリーメント)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. サービス提供者と利用者の間で、提供するサービスの品質水準(稼働率、応答時間等)について合意した文書
    • B. ソフトウェアのライセンス契約のみを指す用語
    • C. システムの物理的な設置場所を定めた文書
    • D. 従業員の給与体系を定めた文書

    正解: A. サービス提供者と利用者の間で、提供するサービスの品質水準(稼働率、応答時間等)について合意した文書SLA(Service Level Agreement:サービスレベルアグリーメント)は、サービス提供者と利用者の間で、提供するサービスの品質水準(稼働率、応答時間、障害時の復旧目標時間等)について合意し明文化した文書であり、双方の期待値を明確にし、サービス品質の評価基準として機能する。

  25. 25. ITサービスマネジメントにおける「キャパシティ管理」の目的として最も適切なものはどれか。

    • A. 将来の需要(利用者数・データ量等)を予測し、システムが必要な処理能力を適切な時期に確保できるようにすること
    • B. システムの処理能力を意図的に最小限に抑えること
    • C. 利用者からの問い合わせに一切対応しないこと
    • D. システムのソースコードを完全に非公開にすること

    正解: A. 将来の需要(利用者数・データ量等)を予測し、システムが必要な処理能力を適切な時期に確保できるようにすることキャパシティ管理は、現在および将来の需要(利用者数・データ量・トランザクション数等)を予測し、システムが必要な処理能力(CPU・メモリ・ストレージ等)を適切な時期に、コスト効率よく確保できるようにすることを目的とするプロセスである。

  26. 26. OSにおける「マルチタスク」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 複数のプログラム(プロセス)を、CPU時間を細かく分割して切り替えながら、見かけ上同時に実行しているように動作させる仕組み
    • B. 常に1つのプログラムのみが実行を許可される仕組み
    • C. ハードウェアの物理的な増設のみを指す用語
    • D. ネットワークの接続台数のみを表す指標

    正解: A. 複数のプログラム(プロセス)を、CPU時間を細かく分割して切り替えながら、見かけ上同時に実行しているように動作させる仕組みマルチタスクは、単一(またはマルチコアの場合でも数に限りのある)のCPUで、複数のプログラム(プロセス)のCPU時間を細かく分割して高速に切り替えながら実行することで、利用者から見て複数のプログラムが同時に動作しているように見える仕組みである。

  27. 27. 「スレッド」と「プロセス」の違いとして最も適切なものはどれか。

    • A. スレッドはプロセス内部で実行される処理の単位であり、同一プロセス内の複数スレッドはメモリ空間を共有する
    • B. スレッドとプロセスは全く同じ概念であり区別されない
    • C. 1つのプロセスは複数のスレッドを持つことができない
    • D. スレッド同士は絶対にメモリを共有しない

    正解: A. スレッドはプロセス内部で実行される処理の単位であり、同一プロセス内の複数スレッドはメモリ空間を共有するスレッドは、プロセス内部で実行される、より細かい処理の単位であり、同一プロセスに属する複数のスレッドは、同じメモリ空間(データ領域)を共有しながら並行して動作することができる。これによりプロセスを新たに生成するよりも軽量に並行処理を実現できる。

  28. 28. ファイルシステムにおける「シンボリックリンク(ショートカット)」の役割として最も適切なものはどれか。

    • A. あるファイルやディレクトリへの参照(パス)のみを保持し、実体のコピーを作らずに別の場所からアクセスできるようにする仕組み
    • B. ファイルの内容を物理的に複製する仕組み
    • C. ファイルを暗号化する仕組み
    • D. ファイルの実行速度を向上させる仕組み

    正解: A. あるファイルやディレクトリへの参照(パス)のみを保持し、実体のコピーを作らずに別の場所からアクセスできるようにする仕組みシンボリックリンク(Windowsではショートカット)は、あるファイルやディレクトリへの参照(パス情報)のみを保持する小さなファイルであり、実体のデータをコピーすることなく、別の場所から同じファイルにアクセスできるようにする仕組みである。

  29. 29. データの「フルバックアップ」と「差分バックアップ」の違いとして最も適切なものはどれか。

    • A. フルバックアップは全データを毎回複製し、差分バックアップは前回のフルバックアップ以降に変更されたデータのみを複製する
    • B. 両者に実質的な違いはない
    • C. 差分バックアップは常にフルバックアップより多くのデータ量を必要とする
    • D. フルバックアップは一度も実施する必要がない

    正解: A. フルバックアップは全データを毎回複製し、差分バックアップは前回のフルバックアップ以降に変更されたデータのみを複製するフルバックアップは対象データ全体を毎回複製する方式であり、時間・容量を要するが復元がシンプルである。差分バックアップは前回のフルバックアップ以降に変更されたデータのみを複製する方式であり、バックアップ自体は高速だが、復元時にはフルバックアップと差分バックアップの両方が必要になる。

  30. 30. データの「増分バックアップ」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 前回のバックアップ(フルまたは増分)以降に変更されたデータのみを複製する方式で、バックアップ自体は高速だが復元には全ての増分バックアップが必要になる
    • B. 毎回全データを複製する方式である(フルバックアップと同義)
    • C. バックアップを一切行わないことを指す用語
    • D. データを暗号化する方式のみを指す用語

    正解: A. 前回のバックアップ(フルまたは増分)以降に変更されたデータのみを複製する方式で、バックアップ自体は高速だが復元には全ての増分バックアップが必要になる増分バックアップは、前回のバックアップ(フルバックアップまたは前回の増分バックアップ)以降に変更されたデータのみを複製する方式であり、バックアップ自体の時間・容量は最小限で済むが、復元時にはフルバックアップと、それ以降の全ての増分バックアップを順番に適用する必要がある。

  31. 31. 「BCP(事業継続計画)」とITシステムの関係として最も適切なものはどれか。

    • A. 災害等の緊急事態が発生した際にも、重要なITシステム・データを保護し、業務を継続または早期復旧できるよう計画をあらかじめ策定しておく
    • B. ITシステムはBCPとは一切関係がない
    • C. BCPはハードウェアの購入計画のみを指す用語である
    • D. BCPを策定するとシステム障害が二度と発生しなくなる

    正解: A. 災害等の緊急事態が発生した際にも、重要なITシステム・データを保護し、業務を継続または早期復旧できるよう計画をあらかじめ策定しておくBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)において、ITシステムは重要な構成要素であり、災害等の緊急事態発生時にも重要なシステム・データを保護し、代替手段の確保やバックアップサイトへの切り替え等により、業務を継続または早期に復旧できるよう、あらかじめ計画を策定しておくことが求められる。

  32. 32. OSにおける「ユーザー権限管理」の目的として最も適切なものはどれか。

    • A. 利用者ごとにアクセスできるファイルや実行できる操作の範囲を制限し、不正なアクセスや誤操作による被害を防ぐこと
    • B. 全ての利用者に無制限の権限を常に付与すること
    • C. OSの処理速度を向上させることのみを目的とすること
    • D. ハードウェアの物理的な故障を防止すること

    正解: A. 利用者ごとにアクセスできるファイルや実行できる操作の範囲を制限し、不正なアクセスや誤操作による被害を防ぐことOSのユーザー権限管理は、利用者(またはユーザーグループ)ごとにアクセスできるファイルや実行できる操作の範囲を制限することで、権限のない利用者による不正なアクセスや、誤操作による重要データの破壊等の被害を防ぐことを目的とする機能である。

  33. 33. サーバー仮想化環境における「ライブマイグレーション」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 稼働中の仮想マシンを停止させることなく、別の物理サーバーへ移動させる技術
    • B. 仮想マシンを必ず一度完全に停止させてから移動する技術
    • C. 仮想マシンのデータを完全に削除する技術
    • D. ネットワークの物理的な配線を変更する作業

    正解: A. 稼働中の仮想マシンを停止させることなく、別の物理サーバーへ移動させる技術ライブマイグレーションは、稼働中の仮想マシンを、サービスを停止させることなく(利用者への影響を最小限に抑えながら)別の物理サーバーへ移動させる技術であり、ハードウェアのメンテナンスや負荷分散等の際に活用される。

  34. 34. OSの「ファイル圧縮」機能の目的として最も適切なものはどれか。

    • A. データの冗長性を利用してファイルサイズを削減し、記憶容量の節約や転送時間の短縮を図ること
    • B. ファイルの内容を暗号化して読めなくすること
    • C. ファイルの実行速度を向上させること
    • D. ファイルを完全に削除すること

    正解: A. データの冗長性を利用してファイルサイズを削減し、記憶容量の節約や転送時間の短縮を図ることファイル圧縮は、データ内に含まれる冗長性(繰り返しパターン等)を利用して符号化し直すことでファイルサイズを削減する処理であり、記憶容量の節約やネットワーク経由での転送時間の短縮等の目的で利用される(ZIP形式等)。

  35. 35. 「構成管理(コンフィグレーション管理)」の目的として最も適切なものはどれか。

    • A. システムを構成するハードウェア・ソフトウェアの情報(構成アイテム)を正確に記録・管理し、変更の影響範囲を把握できるようにすること
    • B. システムの構成情報を一切記録しないこと
    • C. システムのハードウェアを物理的に組み立てる作業のみを指す
    • D. 従業員の勤怠を管理すること

    正解: A. システムを構成するハードウェア・ソフトウェアの情報(構成アイテム)を正確に記録・管理し、変更の影響範囲を把握できるようにすること構成管理(コンフィグレーション管理)は、システムを構成するハードウェア・ソフトウェア・ドキュメント等の情報(構成アイテム、CI)を正確に記録・管理することで、変更を行う際の影響範囲の把握や、障害発生時の原因調査等を迅速に行えるようにすることを目的とするプロセスである。

  36. 36. OSにおける「セマフォ」の役割として最も適切なものはどれか。

    • A. 複数のプロセス(スレッド)が共有資源に同時にアクセスする際の排他制御や同期を実現するための仕組み
    • B. ハードディスクの容量を計算するための単位
    • C. ネットワークの通信速度を測定するための単位
    • D. ファイルの拡張子を判定するための仕組み

    正解: A. 複数のプロセス(スレッド)が共有資源に同時にアクセスする際の排他制御や同期を実現するための仕組みセマフォは、複数のプロセス(スレッド)が共有資源(メモリ領域やファイル等)に同時にアクセスすることによるデータの不整合を防ぐため、排他制御や同期を実現するための仕組みであり、カウンタを用いて同時にアクセスできるプロセス数を制御する。

  37. 37. コンピュータの「ブートストラップ(ブート)」プロセスの説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 電源投入後、ハードウェアの初期化からOSの読み込み・起動までの一連の処理
    • B. OSが完全に起動した後にのみ実行される処理
    • C. ハードウェアの物理的な冷却処理のみを指す
    • D. ネットワーク接続の切断処理のみを指す

    正解: A. 電源投入後、ハードウェアの初期化からOSの読み込み・起動までの一連の処理ブートストラップ(ブート)は、コンピュータの電源投入後、BIOS/UEFIによるハードウェアの初期化から、記憶装置に格納されたOSを読み込み、実行可能な状態にするまでの一連の起動処理を指す。

  38. 38. ITサービスマネジメントにおける「サービスデスク」の役割として最も適切なものはどれか。

    • A. 利用者からの問い合わせやインシデント報告を受け付ける単一の窓口として機能し、一次対応や関連部署への連携を行う
    • B. システムのハードウェアの製造のみを行う部署
    • C. 利用者からの問い合わせを一切受け付けない部署
    • D. 経営戦略の立案のみを行う部署

    正解: A. 利用者からの問い合わせやインシデント報告を受け付ける単一の窓口として機能し、一次対応や関連部署への連携を行うサービスデスクは、ITサービスの利用者からの問い合わせやインシデント報告を受け付ける単一の窓口(SPOC: Single Point of Contact)として機能し、可能な範囲での一次対応や、必要に応じて専門部署(二次サポート等)への連携・エスカレーションを行う役割を担う。

  39. 39. クラウドサービスの提供形態「SaaS(Software as a Service)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 利用者がインターネット経由でソフトウェアの機能そのものをサービスとして利用できる形態
    • B. 利用者がハードウェアの物理的な調達・設置を自ら行う必要がある形態
    • C. 利用者がOSやミドルウェアの管理を全て自分で行う必要がある形態(これはIaaSに近い)
    • D. クラウドサービスという概念自体を否定する形態

    正解: A. 利用者がインターネット経由でソフトウェアの機能そのものをサービスとして利用できる形態SaaS(Software as a Service)は、利用者がインターネット経由でソフトウェアの機能そのものをサービスとして利用できる提供形態であり、利用者はインフラやミドルウェアの管理を意識する必要がない(Webメールやオンラインオフィスソフト等が代表例)。これに対し、インフラのみを提供するIaaS、開発基盤を提供するPaaSといった段階がある。

  40. 40. 基本情報技術者試験のOS・ソフトウェア分野で求められる能力として最も適切なものはどれか。

    • A. OSのプロセス管理・メモリ管理・ファイルシステム等の仕組みや、ITサービスマネジメントの考え方を体系的に理解し、システムの安定運用に活かせる能力
    • B. 特定のOSの操作方法のみを暗記していればよいという能力
    • C. ハードウェアの物理的な組み立てのみを行う能力
    • D. ITサービスマネジメントの概念は一切不要とする能力

    正解: A. OSのプロセス管理・メモリ管理・ファイルシステム等の仕組みや、ITサービスマネジメントの考え方を体系的に理解し、システムの安定運用に活かせる能力基本情報技術者試験のOS・ソフトウェア分野で求められるのは、特定のOSの操作方法の暗記にとどまらず、プロセス管理・メモリ管理・ファイルシステム等の基本的な仕組みや、ITILに代表されるITサービスマネジメントの考え方を体系的に理解し、実際のシステム運用の現場で活かせる実践的な能力である。