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基本情報技術者 コンピュータ構成要素・ハードウェア

40問 / トルカ(https://toruca.app)

  1. 1. CPUの「クロック周波数」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. CPUが1秒間に実行できる命令の同期タイミング(拍)の回数を表す指標で、単位はHz(ヘルツ)である
    • B. CPUが搭載しているコアの数を表す指標
    • C. CPUのメーカー名を表す情報
    • D. CPUが消費する電力量を表す指標

    正解: A. CPUが1秒間に実行できる命令の同期タイミング(拍)の回数を表す指標で、単位はHz(ヘルツ)であるクロック周波数は、CPU内部の処理の同期をとるための信号(クロック信号)が1秒間に何回発生するかを表す指標であり、単位はHz(ヘルツ)で表される。一般にクロック周波数が高いほど処理速度が速い傾向があるが、アーキテクチャの違いにより単純比較はできない。

  2. 2. CPUの「パイプライン処理」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 命令の実行を複数の段階(フェッチ・デコード・実行等)に分割し、各段階を並行して処理することで全体のスループットを向上させる方式
    • B. 命令を1つずつ完全に処理し終えてから次の命令に着手する方式
    • C. CPUの温度を下げるための冷却方式
    • D. メモリの容量を仮想的に拡張する方式

    正解: A. 命令の実行を複数の段階(フェッチ・デコード・実行等)に分割し、各段階を並行して処理することで全体のスループットを向上させる方式パイプライン処理は、命令の実行を複数の段階(フェッチ・デコード・実行・メモリアクセス・書き戻し等)に分割し、各段階を流れ作業のように並行して処理することで、CPU全体の命令処理のスループット(単位時間あたりの処理数)を向上させる方式である。

  3. 3. コンピュータの記憶階層における「キャッシュメモリ」の役割として最も適切なものはどれか。

    • A. CPUと主記憶(メインメモリ)の速度差を埋めるため、頻繁にアクセスされるデータを一時的に高速な記憶装置に保持する
    • B. 電源を切ると内容が消える主記憶とは異なり、永続的にデータを保存するための記憶装置
    • C. ネットワーク経由でのみアクセス可能な記憶装置
    • D. CPU内部の演算結果を一切保持しない記憶装置

    正解: A. CPUと主記憶(メインメモリ)の速度差を埋めるため、頻繁にアクセスされるデータを一時的に高速な記憶装置に保持するキャッシュメモリは、CPUの処理速度と主記憶(メインメモリ)のアクセス速度の差を埋めるために、CPUと主記憶の間に配置される高速な記憶装置であり、頻繁にアクセスされるデータや命令を一時的に保持することで全体の処理速度を向上させる。

  4. 4. アクセス速度が速い順に、以下の記憶装置を並び替えよ。

    • ( )レジスタ
    • ( )キャッシュメモリ
    • ( )主記憶(メインメモリ)
    • ( )補助記憶装置(SSD/HDD)

    正解の順序: レジスタ → キャッシュメモリ → 主記憶(メインメモリ) → 補助記憶装置(SSD/HDD)コンピュータの記憶階層は、CPU内部にありアクセス速度が最も速いレジスタを頂点に、キャッシュメモリ、主記憶(メインメモリ)、補助記憶装置(SSD/HDD)の順にアクセス速度が遅くなる一方、記憶容量は大きくなっていくという構造(メモリヒエラルキー)を持つ。

  5. 5. SSD(Solid State Drive)とHDD(Hard Disk Drive)の違いとして最も適切なものはどれか。

    • A. SSDは半導体メモリにデータを記録し、HDDは磁気ディスクを物理的に回転させてデータを読み書きする
    • B. SSDとHDDは全く同じ記録方式を用いている
    • C. HDDは必ずSSDより高速に動作する
    • D. SSDは電源を切るとデータが必ず消えてしまう

    正解: A. SSDは半導体メモリにデータを記録し、HDDは磁気ディスクを物理的に回転させてデータを読み書きするSSD(Solid State Drive)はフラッシュメモリ等の半導体メモリにデータを記録する記憶装置であり、物理的な駆動部分がないため高速・省電力・耐衝撃性に優れる。一方HDD(Hard Disk Drive)は磁気ディスクを物理的に回転させ、磁気ヘッドでデータを読み書きする記憶装置である。

  6. 6. 「RAM(Random Access Memory)」と「ROM(Read Only Memory)」の違いとして最も適切なものはどれか。

    • A. RAMは電源を切るとデータが消える揮発性メモリで読み書き可能、ROMは基本的に読み出し専用で電源を切ってもデータが保持される
    • B. RAMとROMは全く同じ性質のメモリである
    • C. ROMは電源を切ると必ずデータが消える
    • D. RAMは読み出し専用でしか使用できない

    正解: A. RAMは電源を切るとデータが消える揮発性メモリで読み書き可能、ROMは基本的に読み出し専用で電源を切ってもデータが保持されるRAM(Random Access Memory)は、電源を切るとデータが消える揮発性メモリであり、読み書き可能で主記憶(メインメモリ)として使用される。一方ROM(Read Only Memory)は、基本的に読み出し専用で、電源を切ってもデータが保持される不揮発性メモリであり、ファームウェア等の格納に用いられる。

  7. 7. 2進数「1010」を10進数に変換するといくつになるか。

    2進数1010を10進数に変換せよ。単位: / ヒント: 1×2^3 + 0×2^2 + 1×2^1 + 0×2^0

    正解: 102進数1010は、1×2^3(8) + 0×2^2(0) + 1×2^1(2) + 0×2^0(0) = 8+0+2+0 = 10となる。2進数から10進数への変換は各桁の重み(2の累乗)を掛けて合計する。

  8. 8. 16進数「1F」を10進数に変換するといくつになるか。

    16進数1Fを10進数に変換せよ。単位: / ヒント: 1×16^1 + F(15)×16^0

    正解: 3116進数1Fは、1×16^1(16) + F(15)×16^0(15) = 16+15 = 31となる。16進数のFはA〜Fの中で最大の値である15を表す。

  9. 9. 論理回路の「AND回路(論理積)」の動作として最も適切なものはどれか。

    • A. 全ての入力が1(真)のときのみ出力が1(真)になる
    • B. いずれか1つの入力が1(真)であれば出力が1(真)になる
    • C. 入力が常に反転して出力される
    • D. 入力に関わらず常に出力が1(真)になる

    正解: A. 全ての入力が1(真)のときのみ出力が1(真)になるAND回路(論理積)は、全ての入力が1(真)のときのみ出力が1(真)になり、それ以外の場合は出力が0(偽)になる論理回路である。

  10. 10. 論理回路の「OR回路(論理和)」の動作として最も適切なものはどれか。

    • A. いずれか1つ以上の入力が1(真)であれば出力が1(真)になる
    • B. 全ての入力が1(真)のときのみ出力が1(真)になる
    • C. 入力が常に反転して出力される
    • D. 入力に関わらず常に出力が0(偽)になる

    正解: A. いずれか1つ以上の入力が1(真)であれば出力が1(真)になるOR回路(論理和)は、複数の入力のうちいずれか1つ以上が1(真)であれば出力が1(真)になる論理回路であり、全ての入力が0(偽)の場合のみ出力が0(偽)になる。

  11. 11. 論理回路の「NOT回路(否定)」の動作として最も適切なものはどれか。

    • A. 入力の値を反転させて出力する(1なら0、0なら1)
    • B. 2つの入力を比較して大きい方を出力する
    • C. 全ての入力を加算して出力する
    • D. 入力をそのまま出力する(変化させない)

    正解: A. 入力の値を反転させて出力する(1なら0、0なら1)NOT回路(否定)は、1つの入力の値を反転させて出力する論理回路であり、入力が1(真)であれば0(偽)を、入力が0(偽)であれば1(真)を出力する。

  12. 12. コンピュータにおける「浮動小数点数」の表現方式の基本的な考え方として最も適切なものはどれか。

    • A. 符号部・指数部・仮数部の組み合わせで、広い範囲の実数を近似的に表現する方式
    • B. 全ての小数を整数部と小数部の固定した桁数のみで正確に表現する方式
    • C. 文字列としてのみ小数を扱う方式
    • D. 小数点を一切使用せず整数のみを扱う方式

    正解: A. 符号部・指数部・仮数部の組み合わせで、広い範囲の実数を近似的に表現する方式浮動小数点数は、符号部・指数部・仮数部の組み合わせ(IEEE754規格等)によって、非常に大きな数から非常に小さな数まで、広い範囲の実数を近似的に表現する方式であり、コンピュータ上での小数の演算に広く利用される。

  13. 13. コンピュータにおける負の整数を表現する「2の補数」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. ある数のビットを全て反転(1の補数)させたものに1を加えた値で負の数を表現する方式
    • B. 全てのビットを常に0にする方式
    • C. 小数のみを表現するための方式
    • D. 文字コードの一種を指す用語

    正解: A. ある数のビットを全て反転(1の補数)させたものに1を加えた値で負の数を表現する方式2の補数は、ある数の各ビットを反転させたもの(1の補数)に1を加えることで得られる値であり、コンピュータにおいて負の整数を表現する標準的な方式である。この方式により、加算回路のみで減算も実現できるという利点がある。

  14. 14. USB(Universal Serial Bus)の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. パソコンと周辺機器を接続するための標準的なシリアルインタフェース規格で、多様な機器(マウス・キーボード・ストレージ等)に対応する
    • B. ネットワーク回線専用の接続規格である
    • C. 電源を一切供給できない規格である
    • D. 1台のパソコンには1つの機器しか接続できない規格である

    正解: A. パソコンと周辺機器を接続するための標準的なシリアルインタフェース規格で、多様な機器(マウス・キーボード・ストレージ等)に対応するUSB(Universal Serial Bus)は、パソコンと周辺機器(マウス・キーボード・ストレージ・プリンタ等)を接続するための標準的なシリアルインタフェース規格であり、データ転送に加えて電源供給も行える点や、複数の機器を接続できる汎用性の高さが特徴である。

  15. 15. システムの信頼性設計における「フェールセーフ」の考え方として最も適切なものはどれか。

    • A. システムに障害が発生した際、被害を最小限に抑えるよう安全側に制御する設計思想
    • B. システムに一切障害が発生しないことを前提とした設計思想
    • C. 障害発生時にシステムを完全に無反応にする設計思想
    • D. コストを度外視して性能のみを追求する設計思想

    正解: A. システムに障害が発生した際、被害を最小限に抑えるよう安全側に制御する設計思想フェールセーフは、システムに障害が発生した際に、被害を最小限に抑えるよう安全側に制御する設計思想であり、例えば信号機が故障した際に全ての方向を赤にする、鉄道の信号システムが故障時に列車を停止させる等の例が挙げられる。

  16. 16. システムの信頼性設計における「フォールトトレラント」の考え方として最も適切なものはどれか。

    • A. 一部の構成要素に障害が発生しても、システム全体としては正常な機能を維持し続けられるようにする設計思想
    • B. 障害が発生した場合、直ちにシステム全体を完全停止させる設計思想
    • C. 障害発生時の対策を一切考慮しない設計思想
    • D. システムのコストを最小化することのみを目的とした設計思想

    正解: A. 一部の構成要素に障害が発生しても、システム全体としては正常な機能を維持し続けられるようにする設計思想フォールトトレラントは、システムを構成する一部の要素(ハードウェア等)に障害が発生しても、冗長構成(二重化等)によりシステム全体としては正常な機能を維持し続けられるようにする設計思想である。

  17. 17. システムの信頼性を表す指標「MTBF(平均故障間隔)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. システムが故障してから次に故障するまでの平均時間で、システムの稼働の安定性を表す
    • B. システムが故障してから修理が完了するまでの平均時間
    • C. システムの導入にかかる平均コスト
    • D. システムを利用する平均的なユーザー数

    正解: A. システムが故障してから次に故障するまでの平均時間で、システムの稼働の安定性を表すMTBF(Mean Time Between Failures:平均故障間隔)は、システムが故障してから次に故障するまでの平均時間を表す指標であり、値が大きいほどシステムの稼働が安定している(故障しにくい)ことを意味する。修理にかかる平均時間を表すのはMTTR(平均修復時間)である。

  18. 18. MTBF(平均故障間隔)が90時間、MTTR(平均修復時間)が10時間のシステムの稼働率は何%か。

    稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR)。MTBF=90時間、MTTR=10時間として計算せよ。単位: % / ヒント: 90 ÷ (90 + 10) × 100

    正解: 90%稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)×100=90÷(90+10)×100=90÷100×100=90%となる。稼働率は、システムが正常に稼働している時間の割合を表す重要な指標である。

  19. 19. 「デュアルシステム」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 同じ処理を行う2つのシステムを並行して稼働させ、結果を照合することで高い信頼性を確保する構成
    • B. 1つのシステムのみで運用し、予備を一切用意しない構成
    • C. システムを常に停止させておく構成
    • D. 処理能力を意図的に半分に制限する構成

    正解: A. 同じ処理を行う2つのシステムを並行して稼働させ、結果を照合することで高い信頼性を確保する構成デュアルシステムは、同じ処理を行う2つのシステムを並行して稼働させ、それぞれの処理結果を照合することで異常を検知し、高い信頼性を確保する構成であり、片方に障害が発生してももう片方で処理を継続できる。

  20. 20. 「デュプレックスシステム」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 主系(現用系)が処理を行い、従系(待機系)は障害発生時に切り替わって処理を引き継ぐ構成
    • B. 常に2つのシステムが全く同じ処理を並行して行い結果を照合する構成(デュアルシステムと同義)
    • C. システムを1つも用意しない構成
    • D. 全てのシステムを同時に停止させる構成

    正解: A. 主系(現用系)が処理を行い、従系(待機系)は障害発生時に切り替わって処理を引き継ぐ構成デュプレックスシステムは、通常時は主系(現用系)のみが処理を行い、従系(待機系)は障害発生時に処理を引き継ぐために待機している構成である。待機系の状態によってホットスタンバイ(即座に切替可能)・コールドスタンバイ(電源オフで待機)等に分類される。

  21. 21. 「仮想化技術」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 1台の物理的なコンピュータ上に、複数の独立した仮想的なコンピュータ環境(仮想マシン等)を構築する技術
    • B. 物理的なコンピュータを一切使用せずにシステムを稼働させる技術
    • C. コンピュータの電源を常にオフにしておく技術
    • D. 全てのデータを紙媒体に印刷して管理する技術

    正解: A. 1台の物理的なコンピュータ上に、複数の独立した仮想的なコンピュータ環境(仮想マシン等)を構築する技術仮想化技術は、1台の物理的なコンピュータ(ハードウェア)上に、ハイパーバイザ等のソフトウェアを用いて複数の独立した仮想的なコンピュータ環境(仮想マシン)を構築する技術であり、リソースの効率的な活用やシステムの柔軟な構築・移行を可能にする。

  22. 22. 「コンテナ型仮想化」と「ハイパーバイザ型仮想化」の違いとして最も適切なものはどれか。

    • A. コンテナ型はOSのカーネルを共有して軽量に動作するのに対し、ハイパーバイザ型は各仮想マシンが独立したOSを持つ
    • B. コンテナ型とハイパーバイザ型に実質的な違いはない
    • C. ハイパーバイザ型は常にコンテナ型より軽量である
    • D. コンテナ型は物理的なハードウェアを一切必要としない

    正解: A. コンテナ型はOSのカーネルを共有して軽量に動作するのに対し、ハイパーバイザ型は各仮想マシンが独立したOSを持つコンテナ型仮想化(Docker等)は、ホストOSのカーネルを複数のコンテナで共有することで軽量かつ高速に動作するのに対し、ハイパーバイザ型仮想化は各仮想マシンがそれぞれ独立したOSを持つため、より高い分離性を持つがオーバーヘッドが大きくなる傾向がある。

  23. 23. 「組み込みシステム」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 家電製品や自動車等、特定の機器に組み込まれ、その機器固有の機能を実現するために動作するコンピュータシステム
    • B. 汎用的な事務作業のみに使用されるパソコンを指す用語
    • C. インターネット上のクラウドサービスのみを指す用語
    • D. データベース管理システムの一種を指す用語

    正解: A. 家電製品や自動車等、特定の機器に組み込まれ、その機器固有の機能を実現するために動作するコンピュータシステム組み込みシステムは、家電製品・自動車・産業機器等、特定の機器に組み込まれ、その機器固有の機能(制御・監視等)を実現するために動作する専用のコンピュータシステムであり、リアルタイム性や省電力性が重視されることが多い。

  24. 24. 「IoT(Internet of Things)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサ・家電等)がネットワークに接続され、相互に情報をやり取りする仕組み
    • B. インターネット回線の速度のみを表す指標
    • C. 特定のプログラミング言語の名称
    • D. パソコンのみで構成されるネットワークを指す用語

    正解: A. 従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサ・家電等)がネットワークに接続され、相互に情報をやり取りする仕組みIoT(Internet of Things:モノのインターネット)は、従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサ・家電・産業機器等)がネットワークに接続され、相互にデータを送受信することで、遠隔監視・自動制御・データ収集等を可能にする仕組みである。

  25. 25. 「スプーリング」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 低速な入出力装置(プリンタ等)とのデータのやり取りを、高速な記憶装置を介して行うことでCPUの待ち時間を減らす仕組み
    • B. CPUの処理速度を強制的に低下させる仕組み
    • C. メモリの容量を物理的に増設する作業
    • D. ネットワークの通信を完全に遮断する仕組み

    正解: A. 低速な入出力装置(プリンタ等)とのデータのやり取りを、高速な記憶装置を介して行うことでCPUの待ち時間を減らす仕組みスプーリングは、プリンタ等の低速な入出力装置とのデータのやり取りを、一旦高速な補助記憶装置(ディスク等)に蓄積してから処理することで、CPUが低速な装置の処理完了を待つ時間を減らし、システム全体の効率を向上させる仕組みである。

  26. 26. 「ライトスルー方式」と「ライトバック方式」(キャッシュメモリへの書き込み方式)の違いとして最も適切なものはどれか。

    • A. ライトスルー方式は書き込み時に主記憶にも同時に反映し、ライトバック方式はキャッシュのみ更新して後でまとめて主記憶に反映する
    • B. 両者に実質的な違いはない
    • C. ライトバック方式は主記憶への書き込みを一切行わない
    • D. ライトスルー方式はキャッシュメモリを一切使用しない方式である

    正解: A. ライトスルー方式は書き込み時に主記憶にも同時に反映し、ライトバック方式はキャッシュのみ更新して後でまとめて主記憶に反映するライトスルー方式は、キャッシュメモリへの書き込み時に主記憶にも同時にデータを反映する方式でデータの一貫性を保ちやすいが処理が遅くなる傾向がある。一方ライトバック方式は、まずキャッシュメモリのみを更新し、後でまとめて主記憶に反映する方式で高速だが、実装の複雑さが増す。

  27. 27. 「RISC」と「CISC」の違いとして最も適切なものはどれか。

    • A. RISCは単純な命令セットに絞り高速化を図る設計思想で、CISCは複雑で多機能な命令セットを持つ設計思想である
    • B. RISCとCISCは全く同じ命令セット設計思想である
    • C. CISCは必ずRISCより高速に動作する
    • D. RISCは命令セットという概念自体を持たない

    正解: A. RISCは単純な命令セットに絞り高速化を図る設計思想で、CISCは複雑で多機能な命令セットを持つ設計思想であるRISC(Reduced Instruction Set Computer)は、単純で少数の命令セットに絞ることで各命令の実行を高速化しパイプライン処理等と組み合わせやすい設計思想であり、CISC(Complex Instruction Set Computer)は、1つの命令で複雑な処理を実行できる多機能な命令セットを持つ設計思想である。

  28. 28. コンピュータの「マルチコアプロセッサ」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 1つのCPUパッケージ内に複数の処理コア(演算装置)を搭載し、並列に処理を実行できるようにした構成
    • B. 複数の異なるコンピュータを1つのケースにまとめただけの構成
    • C. CPUのコアを1つに限定する構成
    • D. メモリを複数のコンピュータで共有する構成のみを指す用語

    正解: A. 1つのCPUパッケージ内に複数の処理コア(演算装置)を搭載し、並列に処理を実行できるようにした構成マルチコアプロセッサは、1つのCPUパッケージ内に複数の処理コア(演算装置)を搭載した構成であり、複数のコアで異なる処理を並列に実行することで、全体としての処理性能を向上させることができる。

  29. 29. システムの性能評価指標「スループット」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 単位時間あたりにシステムが処理できる仕事量(処理件数等)を表す指標
    • B. 1件の処理要求から応答が返るまでの時間を表す指標
    • C. システムの導入にかかるコストを表す指標
    • D. システムの見た目の美しさを評価する指標

    正解: A. 単位時間あたりにシステムが処理できる仕事量(処理件数等)を表す指標スループットは、単位時間(例:1秒間)あたりにシステムが処理できる仕事量(トランザクション数、処理件数等)を表す性能評価指標である。1件あたりの応答時間を表す指標は「レスポンスタイム」と呼ばれ、区別して理解する必要がある。

  30. 30. システムの性能評価指標「レスポンスタイム(応答時間)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 利用者が処理を要求してから、システムが応答を返し始めるまでの時間
    • B. 単位時間あたりにシステムが処理できる仕事量
    • C. システムのハードウェアの価格
    • D. システムの開発にかかった総工数

    正解: A. 利用者が処理を要求してから、システムが応答を返し始めるまでの時間レスポンスタイム(応答時間)は、利用者が処理を要求してから、システムが応答を返し始めるまでの時間を表す性能評価指標であり、利用者が体感する「待たされ感」に直結する重要な指標である。

  31. 31. ディスクの冗長化技術「RAID」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. 複数のディスク装置を組み合わせて、性能向上や耐障害性の向上を図る技術
    • B. 1台のディスクのみで構成することを推奨する技術
    • C. ディスクを一切使用しないシステム構成を指す用語
    • D. ネットワークの暗号化技術の一種である

    正解: A. 複数のディスク装置を組み合わせて、性能向上や耐障害性の向上を図る技術RAID(Redundant Array of Independent Disks)は、複数のディスク装置を組み合わせて1つの論理的なドライブとして扱う技術であり、RAID0(ストライピングによる高速化)、RAID1(ミラーリングによる冗長化)、RAID5(分散パリティによる冗長化と効率の両立)等、複数のレベルが存在する。

  32. 32. RAID1(ミラーリング)の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 同じデータを複数のディスクに複製して書き込むことで、1台が故障してももう一方からデータを復旧できる
    • B. データを複数のディスクに分散して書き込み高速化のみを図る方式で冗長性は一切ない
    • C. パリティ情報を用いて冗長性と容量効率を両立する方式である(RAID5と同義)
    • D. ディスクを1台のみ使用することを前提とした方式である

    正解: A. 同じデータを複数のディスクに複製して書き込むことで、1台が故障してももう一方からデータを復旧できるRAID1(ミラーリング)は、同じデータを複数(通常2台)のディスクに複製して書き込む方式であり、1台のディスクが故障してももう一方のディスクからデータを継続して利用・復旧できる高い冗長性を持つが、実効容量はディスク台数分の1になる。

  33. 33. 「UPS(無停電電源装置)」の役割として最も適切なものはどれか。

    • A. 停電等で電源供給が途絶えた際に、一時的にバッテリーから電力を供給し、システムの安全な停止やデータ保護のための時間を確保する
    • B. 常にシステムの電源を強制的にオフにする装置
    • C. ネットワーク通信を暗号化する装置
    • D. システムの処理速度を向上させる装置

    正解: A. 停電等で電源供給が途絶えた際に、一時的にバッテリーから電力を供給し、システムの安全な停止やデータ保護のための時間を確保するUPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)は、停電等により通常の電源供給が途絶えた際に、内蔵バッテリーから一時的に電力を供給することで、システムの安全なシャットダウンやデータの保存等に必要な時間を確保するための装置である。

  34. 34. 「デバイスドライバ」の役割として最も適切なものはどれか。

    • A. OSと周辺機器(プリンタ・マウス等)との間の通信を仲介し、機器を制御可能にするソフトウェア
    • B. ハードウェアそのものを指す用語であり、ソフトウェアではない
    • C. ネットワーク回線の物理的な配線を指す用語
    • D. データベースのテーブル定義を管理するソフトウェア

    正解: A. OSと周辺機器(プリンタ・マウス等)との間の通信を仲介し、機器を制御可能にするソフトウェアデバイスドライバは、OS(オペレーティングシステム)と周辺機器(プリンタ・マウス・グラフィックカード等)との間の通信を仲介し、OSがその機器固有の制御コマンドを意識せずに機器を利用できるようにするソフトウェアである。

  35. 35. 「BIOS」や「UEFI」の役割として最も適切なものはどれか。

    • A. コンピュータの電源投入時に、ハードウェアの初期化やOSの起動(ブート)処理を行うファームウェア
    • B. 特定のアプリケーションソフトウェアの一種
    • C. ネットワークの通信プロトコルの一種
    • D. データベース管理システムの一種

    正解: A. コンピュータの電源投入時に、ハードウェアの初期化やOSの起動(ブート)処理を行うファームウェアBIOS(Basic Input Output System)やその後継であるUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、コンピュータの電源投入時に、ハードウェアの初期化やOSの起動(ブート)処理を担うファームウェアであり、マザーボード上のROM等に格納されている。

  36. 36. 「GPU(Graphics Processing Unit)」の特徴として最も適切なものはどれか。

    • A. 多数の演算コアを持ち、大量の並列計算(グラフィックス処理やAIの学習等)を得意とする演算装置
    • B. CPUと全く同じ用途にのみ使用される装置
    • C. 記憶装置の一種であり演算機能を一切持たない
    • D. ネットワーク通信専用の装置である

    正解: A. 多数の演算コアを持ち、大量の並列計算(グラフィックス処理やAIの学習等)を得意とする演算装置GPU(Graphics Processing Unit)は、多数の演算コアを持ち、同じ種類の計算を大量かつ並列に実行することを得意とする演算装置であり、当初は主に3Dグラフィックスの描画処理に用いられていたが、近年ではその並列計算能力がAI(機械学習・深層学習)の学習処理にも広く活用されている。

  37. 37. 2進数「0110」と2進数「0011」を加算した結果を2進数で表現すると何か。10進数に変換した値で答えよ。

    0110(10進数で6) + 0011(10進数で3)を計算し、その結果を10進数で答えよ。単位: / ヒント: 0110は10進数で6、0011は10進数で3

    正解: 92進数0110は10進数で6、0011は10進数で3であり、6+3=9となる。2進数のまま計算すると0110+0011=1001となり、1001を10進数に変換すると1×8+0×4+0×2+1×1=9で一致する。

  38. 38. データ伝送における「パリティチェック」の目的として最も適切なものはどれか。

    • A. データにパリティビットを付加し、伝送中に生じたビット誤りを検出する
    • B. データの暗号化を行う
    • C. データの伝送速度を向上させる
    • D. データを圧縮してファイルサイズを削減する

    正解: A. データにパリティビットを付加し、伝送中に生じたビット誤りを検出するパリティチェックは、データに1ビットのパリティビットを付加し、そのビット全体の1の個数の偶奇(奇数パリティ/偶数パリティ)を一定に保つことで、伝送中に生じた(主に1ビットの)誤りを検出する簡易的な誤り検出方式である。

  39. 39. 「エッジコンピューティング」の説明として最も適切なものはどれか。

    • A. データの発生源(IoT機器等)に近い場所でデータ処理を行うことで、遅延の削減や通信量の削減を図る仕組み
    • B. 全ての処理を必ず中央のクラウドサーバーに集約させる仕組み
    • C. データを一切処理せずそのまま保存するだけの仕組み
    • D. ネットワーク回線を完全に遮断する仕組み

    正解: A. データの発生源(IoT機器等)に近い場所でデータ処理を行うことで、遅延の削減や通信量の削減を図る仕組みエッジコンピューティングは、データの発生源(IoTセンサー等)に近い場所(エッジ)でデータ処理の一部を行うことで、クラウドへの通信にかかる遅延の削減や通信量(帯域)の削減を図る仕組みであり、リアルタイム性が求められる用途で活用される。

  40. 40. 基本情報技術者試験のコンピュータ構成要素・ハードウェア分野で求められる能力として最も適切なものはどれか。

    • A. CPU・メモリ階層・記憶装置・論理回路等の仕組みを理解し、システムの性能や信頼性を評価・設計する際の基礎知識として活用できる能力
    • B. 特定のハードウェアメーカーの製品名を暗記するだけの能力
    • C. ハードウェアの物理的な分解・組み立て作業のみを行う能力
    • D. ソフトウェアの知識は一切不要とする能力

    正解: A. CPU・メモリ階層・記憶装置・論理回路等の仕組みを理解し、システムの性能や信頼性を評価・設計する際の基礎知識として活用できる能力基本情報技術者試験のコンピュータ構成要素・ハードウェア分野で求められるのは、CPU・メモリ階層・記憶装置・論理回路・信頼性設計等の仕組みを体系的に理解し、それらの知識をシステムの性能評価や設計における基礎知識として実務に活用できる能力である。