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2級 特殊商品売買(委託・試用・割賦・予約)

25問 / トルカ(https://toruca.app)

  1. 1. 委託販売における「委託者」と「受託者」の関係として正しいものはどれか?

    • A. 委託者(製造・卸売業者)が受託者(小売業者等)に商品を預け、受託者が販売する
    • B. 受託者が商品の所有権を持ち、販売リスクを負担する
    • C. 委託者は商品を売った瞬間に収益を認識する
    • D. 委託販売では仕入と売上は受託者の帳簿に計上される

    正解: A. 委託者(製造・卸売業者)が受託者(小売業者等)に商品を預け、受託者が販売する委託販売: 委託者(売主)が受託者(代理人)に商品を預け、受託者が第三者に販売する。商品の所有権・リスクは委託者が保持。受託者は手数料(受託販売手数料)を受取る。

  2. 2. 委託者が仕入原価500,000円の商品を受託者に発送した(積送費用10,000円)。委託者の仕訳の借方勘定科目は?

    積送品勘定使用。積送費は積送品の原価に含める借方候補: 積送品、仕入、受託販売、商品
    貸方候補: 商品、積送品、仕入、現金預金

    正解: 借方「積送品」/ 貸方「商品」積送時: (借)積送品510,000 / (貸)商品500,000・現金10,000。積送費は積送品の原価に算入。

  3. 3. 受託者から仕切精算書を受取った(販売代金800,000円、受託手数料40,000円、立替費用10,000円)。委託者の売上認識時の仕訳の借方勘定科目は?

    借方候補: 受取手形、未収金、積送売掛金、現金預金
    貸方候補: 積送品売上、受取手数料、売上、仕入

    正解: 借方「積送売掛金」/ 貸方「積送品売上」(借)積送売掛金750,000(=800,000-40,000-10,000)/(貸)積送品売上800,000(と手数料・費用の差引)。実際には: 積送売掛金750,000+受託手数料40,000+立替費用10,000 / 積送品売上800,000。

  4. 4. 委託販売における委託者の収益認識時点として適切なものはどれか?

    • A. 受託者が第三者に商品を販売した時点(原則)
    • B. 委託者が受託者に商品を発送した時点
    • C. 委託者が現金を受取った時点
    • D. 受託者が仕切精算書を送付した時点

    正解: A. 受託者が第三者に商品を販売した時点(原則)委託販売: 受託者が第三者に販売した時点で委託者の収益認識(一般原則)。ただし仕切精算書を受取った都度(継続性の観点から)認識する簡便法も認められる。

  5. 5. 期首積送品(原価)100万円。当期積送(原価)400万円。当期積送品売上原価300万円。期末積送品はいくらか?

    単位: 万円

    正解: 200万円期末積送品 = 期首100 + 当期積送400 - 売上原価300 = 200万円。通常の棚卸資産と同様にBOX計算で求める。

  6. 6. 試用販売の特徴として正しいものはどれか?

    • A. 顧客が試用期間中に商品を使用し、買取意思表示後に売上を計上する
    • B. 試用品発送時に売上を計上する
    • C. 試用期間中でも所有権は顧客に移転する
    • D. 試用品は委託販売と同様に処理する

    正解: A. 顧客が試用期間中に商品を使用し、買取意思表示後に売上を計上する試用販売: 顧客が一定期間試用後に購入を決定する販売方法。試用品発送時点では売上未計上(所有権移転なし)→顧客の買取意思表示(購入の意思確認)時に売上計上。

  7. 7. 原価300,000円の商品を顧客に試送した(試用品売価500,000円)。試用品発送時の借方勘定科目は?

    借方候補: 試用品、仕入、売上、受取手形
    貸方候補: 商品、試用品、売上、仕入

    正解: 借方「試用品」/ 貸方「商品」試用品発送時: (借)試用品300,000 / (貸)商品300,000(原価で振替)。売上は買取意思表示後に計上。

  8. 8. 試用品(原価300,000円)について顧客から買取意思表示があった(試用品売価500,000円、掛け販売)。売上計上時の借方勘定科目は?

    借方候補: 売掛金、試用品、現金、売上
    貸方候補: 試用品売上、売掛金、試用品、商品

    正解: 借方「売掛金」/ 貸方「試用品売上」買取意思表示時: ①(借)売掛金500,000 / (貸)試用品売上500,000。②(借)試用品売上原価300,000 / (貸)試用品300,000(または仕入に振替)。

  9. 9. 割賦販売(代金を分割払いで回収)の収益認識について正しいものはどれか?

    • A. 販売基準(引渡し時)が原則。回収基準(現金回収時)は特例として認められる場合がある
    • B. 常に現金回収時に収益を認識する
    • C. 最終回の分割金を受取った時点で全額を認識する
    • D. 割賦販売では収益認識できない

    正解: A. 販売基準(引渡し時)が原則。回収基準(現金回収時)は特例として認められる場合がある割賦販売: 原則は引渡し時(販売基準)。回収が著しく不確実な場合等に限り割賦基準(現金回収時)が認められることがある。収益認識基準改正後は実質的に引渡し時基準が主流。

  10. 10. 割賦販売(売価1,000,000円、原価700,000円)。割賦利益繰延法を採用する場合、販売時の借方勘定科目は?(割賦売掛金を計上)

    借方候補: 割賦売掛金、現金、売上、繰延割賦利益
    貸方候補: 割賦売上高(または売上)、割賦売掛金、繰延割賦利益、商品

    正解: 借方「割賦売掛金」/ 貸方「割賦売上高(または売上)」割賦販売(販売基準): 販売時に(借)割賦売掛金1,000,000 / (貸)割賦売上高1,000,000。同時に(借)売上原価700,000 / (貸)商品700,000。繰延処理の場合は割賦利益300,000を繰延。

  11. 11. 割賦売掛金1,000,000円(売価)の繰延割賦利益率は30%。当期の割賦金回収額400,000円のとき、当期に実現する割賦利益はいくらか?

    単位: / ヒント: 実現割賦利益 = 当期回収額 × 利益率

    正解: 120000円実現割賦利益 = 400,000 × 30% = 120,000円。回収基準(特例)では現金回収に比例して利益を認識。

  12. 12. 顧客から予約金300,000円を受取った。予約時の借方勘定科目は?

    借方候補: 現金預金、売掛金、前受金、売上
    貸方候補: 前受金、現金預金、売上、売掛金

    正解: 借方「現金預金」/ 貸方「前受金」予約販売: 予約受付時に(借)現金300,000 / (貸)前受金300,000。商品引渡し時に(借)前受金300,000 / (貸)売上300,000。引渡しが完了した時点で収益認識。

  13. 13. 予約販売において売上を計上するタイミングとして適切なものはどれか?

    • A. 予約品を顧客に引き渡した時点
    • B. 予約金を受取った時点
    • C. 予約を受付けた時点
    • D. 最終代金を受取った時点

    正解: A. 予約品を顧客に引き渡した時点予約販売: 予約時は前受金(負債)計上。商品の引渡し(または役務の提供完了)時に売上を認識。収益認識基準の「履行義務の充足」に対応。

  14. 14. 割賦販売において「重要な金融要素」がある場合(長期分割)、収益認識基準上の処理として正しいものはどれか?

    • A. 受取る対価の現在価値で売上を認識し、利息部分は別途利息収益として計上
    • B. 割賦総額をそのまま売上計上する
    • C. 利息部分は収益認識しない
    • D. 現在価値法の適用は任意

    正解: A. 受取る対価の現在価値で売上を認識し、利息部分は別途利息収益として計上重要な金融要素がある場合(概ね1年超の割賦): 名目金額から利息相当を除いた現在価値で収益計上。利息部分は実効利子率で「受取利息」として期間配分。

  15. 15. 2年割賦販売(毎年末60万円受取り、計120万円)。割引率5%のとき、売上に計上すべき現在価値はいくらか?(小数点以下四捨五入。年金現価係数2年5%=1.859)

    単位: 万円 / ヒント: PV = 60万円 × 年金現価係数(2年、5%)

    正解: 112万円60 × 1.859 ≒ 111.5 ≒ 112万円。売上計上額112万円、名目回収額120万円との差額8万円が利息部分(受取利息として2年間に配分)。

  16. 16. 受託者が委託品500,000円を販売した。受託者の仕訳の貸方勘定科目は?

    受託者は委託者への支払い義務が発生。受託販売勘定使用借方候補: 現金預金、受託販売、手数料収益、仕入
    貸方候補: 受託販売、売上、手数料収益、現金預金

    正解: 借方「現金預金」/ 貸方「受託販売」受託販売(受託者の仕訳): ①販売時(借)現金500,000 / (貸)受託販売500,000。②手数料計上(借)受託販売40,000 / (貸)受託販売手数料40,000。③精算時(借)受託販売残 / (貸)現金。

  17. 17. 受託者の損益に含まれるものとして正しいものはどれか?

    • A. 受託手数料(受託販売手数料収益)のみ
    • B. 委託品の売価全体
    • C. 委託品の原価
    • D. 委託品の販売代金マイナス原価

    正解: A. 受託手数料(受託販売手数料収益)のみ受託者の収益は受託販売手数料のみ(自社の売上ではない)。委託品の売上代金は委託者に帰属する(P/L上は受託販売手数料のみが収益)。

  18. 18. 各販売形態の収益認識時点を正しく組み合わせよ。

    • 委託販売 ー (     )
    • 試用販売 ー (     )
    • 予約販売 ー (     )
    • 割賦販売(原則) ー (     )

    正解: 委託販売→受託者が第三者に販売した時点、試用販売→顧客が買取意思を表示した時点、予約販売→商品を引き渡した時点、割賦販売(原則)→商品を引き渡した時点(販売基準)収益認識: 委託→受託者の販売時。試用→買取意思表示時。予約→引渡し時。割賦→引渡し時(原則)。各形態で履行義務充足のタイミングが異なる。

  19. 19. 期末の棚卸資産評価において考慮が必要なものを全て選べ。

    • A. 期末在庫中の試用品(試用期間中は売上未計上)
    • B. 積送品の棚卸高(委託先に在庫中の商品)
    • C. 割賦売掛金の残高
    • D. 顧客に発送済みの試用品で買取意思表示がない分

    正解: A・B・D期末棚卸資産に含めるもの: ①積送品(受託者に預けている未販売品)②試用品(試用期間中で買取意思表示前)。割賦売掛金は債権であり棚卸資産ではない。

  20. 20. 委託販売の損益を計算せよ。(単位: 円)

    積送品の原価(売価の70%)。当期積送売上高1,000,000円。受託手数料50,000円。積送運賃20,000円(積送品原価に含む)積送品売上原価 = 1,000,000×70% = ___円 / 委託販売利益 = 1,000,000-売上原価-手数料 = ___円

    正解: 積送品売上原価=700000、委託販売利益=250000売上原価 = 1,000,000×70% = 700,000円。委託販売利益 = 1,000,000-700,000-50,000 = 250,000円。積送運賃は原価に含まれているため別途控除なし。

  21. 21. 割賦売掛金(長期分)に対する貸倒引当金の設定について正しいものはどれか?

    • A. 現在価値に割り引かれた帳簿価額に対して貸倒見積率を適用する
    • B. 割賦総額(名目金額)に対して設定する
    • C. 割賦販売は貸倒引当金の対象外
    • D. 売価に対して貸倒引当金を設定する

    正解: A. 現在価値に割り引かれた帳簿価額に対して貸倒見積率を適用する貸倒引当金: 帳簿価額(現在価値)ベースで設定。長期割賦の場合は名目金額から利息相当を除いた現在価値が帳簿価額。これに貸倒見積率を適用。

  22. 22. 各販売形態の収益・資産を計算せよ。(単位: 万円)

    (財務諸表完成型の問題のため、印刷用の詳細レイアウトは省略します。Web版でご確認ください)

    正解: 積送品(B/S資産・原価)=150、試用品(B/S資産・原価)=80、割賦売掛金(B/S・現在価値)=560積送品150万円・試用品80万円はいずれも原価でB/Sに計上(まだ売上未認識)。割賦売掛金は現在価値560万円でB/S計上。

  23. 23. 期末の試用品(試用期間経過中、試用月数超過の可能性あり)の処理として適切なものはどれか?

    • A. 試用品の一部が回収不能と見込まれる場合、通常の棚卸資産同様に正味実現可能価額で評価する
    • B. 試用品は常に原価で評価する
    • C. 試用品は売上計上と同時に売上原価に計上する
    • D. 試用品の評価替えは不要

    正解: A. 試用品の一部が回収不能と見込まれる場合、通常の棚卸資産同様に正味実現可能価額で評価する試用品も通常の棚卸資産として低価法適用(正味実現可能価額<帳簿価額なら評価減)。長期間試用中で回収見込みが低下した場合は引当金や評価減を検討。

  24. 24. 消費税の課税時期について正しいものを全て選べ。

    • A. 委託販売の委託者: 受託者が第三者に引渡した日
    • B. 割賦販売: 原則として資産の引渡し日(各回収日ではない)
    • C. 試用販売: 買取意思表示の日
    • D. 予約販売: 代金を受取った日(前受金受取日)

    正解: A・B・C消費税の課税時期(資産引渡し等の時期): 委託→受託者が第三者へ引渡し時。割賦→原則引渡し日。試用→買取意思表示日。予約販売→物品引渡し日(前受金受取は課税なし)。

  25. 25. 試用品の期末残高を計算せよ。期首試用品(原価)50万円。当期試送額(原価)200万円。当期の買取意思表示分の売上原価180万円。期末試用品残高はいくらか?

    単位: 万円

    正解: 70万円期末試用品 = 期首50 + 当期試送200 - 売上原価180 = 70万円。(BOX法: 期首+受入-払出=期末)