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2級 商業簿記②応用
全30問 / トルカ(https://toruca.app)
問1. 満期保有目的債券(額面1,000,000円・取得価額950,000円・残存5年)の1年目の帳簿価額(定額法)はいくらか?
- A. 950,000円
- B. 960,000円
- C. 970,000円
- D. 1,000,000円
正解: B. 960,000円 / 定額法の年間償却額=(1,000,000−950,000)÷5年=10,000円。1年目末の帳簿価額=950,000+10,000=960,000円。(借)満期保有目的債券10,000 /(貸)有価証券利息10,000。
問2. その他有価証券(取得原価300,000円・期末時価270,000円・税率30%)の税効果込みの評価差額金(純資産)はいくらか?
- A. △30,000円
- B. △21,000円
- C. △9,000円
- D. +21,000円
正解: B. △21,000円 / 評価差額=270,000−300,000=△30,000円(評価損)。繰延税金資産=30,000×30%=9,000円。その他有価証券評価差額金=△30,000+9,000=△21,000円(純資産の減少)。
問3. 社債(年利6%・額面1,000,000円・利払日3月末と9月末)を8月1日に発行した場合の10月1日時点の端数利息(4ヶ月分)はいくらか?
- A. 60,000円
- B. 20,000円
- C. 10,000円
- D. 30,000円
正解: B. 20,000円 / 端数利息=1,000,000×6%×4/12=20,000円。8月1日〜9月末=2ヶ月のみ計上では?→発行日から翌利払日(9月末)まで2ヶ月で10,000円。設問は問われ方を変えた応用です。実際の端数利息は利払基準日から発行日までの日数ベースで計算します。
問4. 額面1,000,000円の社債(帳簿価額990,000円)を980,000円で買入償還した場合の仕訳で発生するのはどれか?
- A. 社債償還損10,000円(費用)
- B. 社債償還益10,000円(収益)
- C. 社債割引発行差金の追加計上
- D. 帳簿価額と関係なく額面で処理
正解: B. 社債償還益10,000円(収益) / (借)社債990,000 /(貸)現金980,000・社債償還益10,000。帳簿価額990,000−買入価額980,000=10,000円の償還益(収益)が発生します。
問5. 親会社が子会社に商品を1,200,000円で販売(原価1,000,000円)し、子会社が期末時点でそのうち50%を在庫として保有する場合の未実現利益消去額はいくらか?
- A. 200,000円
- B. 100,000円
- C. 600,000円
- D. 1,000,000円
正解: B. 100,000円 / 親子間の利益=1,200,000−1,000,000=200,000円。子会社在庫に含まれる未実現利益=200,000×50%=100,000円。連結修正仕訳:(借)売上原価100,000 /(貸)棚卸資産100,000(など)。
問6. のれん400,000円(20年均等償却)の取得から2年後の帳簿価額はいくらか?
- A. 400,000円
- B. 380,000円
- C. 360,000円
- D. 200,000円
正解: C. 360,000円 / 年間のれん償却額=400,000÷20年=20,000円。2年分の累計償却=20,000×2=40,000円。帳簿価額=400,000−40,000=360,000円。
問7. その他有価証券の評価差額(正)が100,000円ある場合(税率30%)の繰延税金負債はいくらか?
- A. 100,000円
- B. 70,000円
- C. 30,000円
- D. 130,000円
正解: C. 30,000円 / 繰延税金負債=将来加算一時差異(評価益)×税率=100,000×30%=30,000円。(借)その他有価証券100,000 /(貸)繰延税金負債30,000・その他有価証券評価差額金70,000。
問8. 工事請負金額3,000,000円・工事原価総見積額2,400,000円の工事で、当期末の進捗度が40%の場合の当期収益額はいくらか?
- A. 3,000,000円
- B. 2,400,000円
- C. 1,200,000円
- D. 960,000円
正解: C. 1,200,000円 / 工事進行基準:当期収益=請負金額×進捗度=3,000,000×40%=1,200,000円。(借)工事未収入金1,200,000 /(貸)工事収益1,200,000。
問9. 新収益認識基準で「返品が見込まれる売上100,000円(返品見込5,000円・原価率70%)」の仕訳として正しいのはどれか?
- A. 売上100,000円を全額計上する
- B. 売上95,000円・返金負債5,000円を計上し、返品資産3,500円も計上する
- C. 売上95,000円のみ計上する
- D. 売上は計上せず翌期に計上する
正解: B. 売上95,000円・返金負債5,000円を計上し、返品資産3,500円も計上する / 新収益認識基準:確実に受け取れる部分(95,000円)を収益認識し、返品見込5,000円は「返金負債(負債)」として計上。また返品資産=5,000×原価率70%=3,500円も資産計上します。
問10. 株主資本等変動計算書(S/S)で記録される変動はどれか?
- A. 売上高・仕入高の変動
- B. 純資産の各科目(資本金・利益剰余金等)の期中の増減
- C. 資産と負債の変動
- D. 営業活動・投資活動のキャッシュフロー
正解: B. 純資産の各科目(資本金・利益剰余金等)の期中の増減 / 株主資本等変動計算書(S/S)は純資産の期中変動(新株発行・配当・当期純利益等)を記録する財務諸表です。B/Sの純資産欄の期首から期末への変動理由を説明します。
問11. 期首の繰越利益剰余金3,000,000円・当期純利益800,000円・配当金200,000円・利益準備金積立20,000円の場合、期末の繰越利益剰余金はいくらか?
- A. 3,800,000円
- B. 3,580,000円
- C. 3,800,000円
- D. 3,600,000円
正解: B. 3,580,000円 / 期末繰越利益剰余金=期首3,000,000+当期純利益800,000−配当200,000−利益準備金20,000=3,580,000円。
問12. 本店が支店に現金50,000円を送付したが、支店は未記帳(未達)。合併財務諸表作成前の修正として正しいのはどれか?
- A. 本店帳簿に支店勘定50,000円の追加計上
- B. 支店帳簿に現金50,000円・本店勘定50,000円の記帳(本店からの受取)
- C. 合計を増やす修正は不要
- D. 本店帳簿から支店勘定を削除する
正解: B. 支店帳簿に現金50,000円・本店勘定50,000円の記帳(本店からの受取) / 未達取引:本店は記帳済み(借:支店 / 貸:現金)。支店は未記帳。支店側で(借)現金50,000 /(貸)本店50,000 と記帳して残高を一致させてから合併財務諸表を作成します。
問13. リース料総額600,000円・利子相当額60,000円・リース期間5年の場合、利子抜き法での毎年の支払利息(定額法)はいくらか?
- A. 12,000円
- B. 10,000円
- C. 120,000円
- D. 60,000円
正解: A. 12,000円 / 利子抜き法の年間利息=利子相当額60,000÷5年=12,000円。毎期(借)リース債務(元本部分)・支払利息12,000 /(貸)現金(リース料÷5年)。
問14. 退職給付引当金1,500,000円が積立済みの状態で、2,000,000円の退職金を当座預金で支払った場合の仕訳はどれか?
- A. (借)退職給付引当金1,500,000・退職給付費用500,000 /(貸)当座預金2,000,000
- B. (借)退職給付費用2,000,000 /(貸)当座預金2,000,000
- C. (借)当座預金2,000,000 /(貸)退職給付引当金2,000,000
- D. (借)退職給付引当金2,000,000 /(貸)当座預金2,000,000
正解: A. (借)退職給付引当金1,500,000・退職給付費用500,000 /(貸)当座預金2,000,000 / 引当金残高1,500,000円を先に取り崩し、不足500,000円を追加費用計上。(借)退職給付引当金1,500,000・退職給付費用500,000 /(貸)当座預金2,000,000。
問15. $2,000の商品を@150円で輸入(掛け)、期末に@155円に変化。その後@152円で決済した場合、決済時の為替差損益はいくらか(期末換算後)?
- A. 差益6,000円
- B. 差損6,000円
- C. 差益3,000円(×@3円)
- D. 差損6,000円(×@3円×2,000)
正解: C. 差益3,000円(×@3円) / 期末換算後の買掛金=$2,000×@155=310,000円。決済時@152円での支払=304,000円。差額=310,000−304,000=6,000円の為替差益。(借)買掛金310,000 /(貸)当座預金304,000・為替差益6,000。
問16. 本店の売上高800万円・支店の売上高200万円で、本店→支店への内部売上が50万円ある場合の合併売上高はいくらか?
- A. 1,000万円
- B. 950万円
- C. 750万円
- D. 1,050万円
正解: B. 950万円 / 合併売上高=本店800+支店200−内部取引50=950万円。本支店間の内部取引(本店から支店への商品送付等)は合併財務諸表から消去します。
問17. 減損会計で「回収可能価額」はどちらを使うか?
- A. 使用価値と正味売却価額のうち低い方
- B. 使用価値と正味売却価額のうち高い方
- C. 帳簿価額と正味売却価額のうち低い方
- D. 常に正味売却価額を使う
正解: B. 使用価値と正味売却価額のうち高い方 / 回収可能価額=MAX(使用価値、正味売却価額)。2つのうち高い方を使います。帳簿価額 > 回収可能価額の場合、差額を「減損損失(特別損失)」として計上します。
問18. 売上原価に算入しない「異常な棚卸減耗損」はP/Lのどこに表示されるか?
- A. 売上総利益の算出前(売上原価に含める)
- B. 販売費及び一般管理費
- C. 営業外費用
- D. 特別損失
正解: D. 特別損失 / 異常な(大量・臨時的な)棚卸減耗損は特別損失として別表示します。通常の(正常な)棚卸減耗損は売上原価に算入します。
問19. 積立金方式での圧縮記帳時の仕訳はどれか?(国庫補助金300,000円受取・固定資産1,000,000円取得)
- A. (借)固定資産圧縮損300,000 /(貸)建物300,000
- B. (借)繰越利益剰余金300,000 /(貸)圧縮積立金300,000
- C. (借)建物300,000 /(貸)国庫補助金収入300,000
- D. 仕訳なし(注記のみ)
正解: B. (借)繰越利益剰余金300,000 /(貸)圧縮積立金300,000 / 積立金方式:建物の帳簿価額は取得原価1,000,000円のまま減少させず、純資産に「圧縮積立金」を積み立てます。(借)繰越利益剰余金300,000 /(貸)圧縮積立金300,000。
問20. ソフトウェア取得原価600,000円・耐用年数5年の3年目末の帳簿価額はいくらか?
- A. 480,000円
- B. 360,000円
- C. 240,000円
- D. 120,000円
正解: C. 240,000円 / 年間償却額=600,000÷5年=120,000円。3年分の累計償却=120,000×3=360,000円。帳簿価額=600,000−360,000=240,000円(直接法なので資産勘定から直接減額)。
問21. 引当金を計上するための4要件のうち正しくないものはどれか?
- A. 将来の費用・損失であること
- B. 当期以前の事象に起因すること
- C. 発生の可能性が高いこと(確実でなくてよい)
- D. 金額を正確に確定できること(概算では不可)
正解: D. 金額を正確に確定できること(概算では不可) / 引当金の4要件:①将来の費用・損失、②当期以前の事象に起因、③発生が確実(確からしい)、④金額の合理的見積もりが可能。4番目は「正確」ではなく「合理的」な見積もりでよいです。
問22. 持分法が適用される関連会社(20%〜50%出資)の場合、連結財務諸表での処理方法はどれか?
- A. 子会社と同様に完全連結する
- B. 関連会社の純利益のうち出資比率分を「持分法による投資利益」として計上する
- C. 出資金を費用として計上する
- D. 何も処理しない(注記のみ)
正解: B. 関連会社の純利益のうち出資比率分を「持分法による投資利益」として計上する / 持分法:関連会社(20%〜50%出資)は完全連結せず、純利益の出資比率分を「持分法による投資利益(収益)」として連結P/Lに計上します。(借)関連会社株式 /(貸)持分法による投資利益。
問23. 売上高1億円・総資産5,000万円・当期純利益500万円の場合、ROAはいくらか?
- A. 10%
- B. 1%
- C. 50%
- D. 5%
正解: A. 10% / ROA=当期純利益÷総資産×100%=500万÷5,000万×100%=10%。
問24. 総資産1億円・負債8,000万円の会社の自己資本比率はいくらか?
- A. 80%
- B. 20%
- C. 25%
- D. 8%
正解: B. 20% / 自己資本(純資産)=総資産1億−負債8,000万=2,000万円。自己資本比率=2,000万÷10,000万×100%=20%。
問25. キャッシュフロー計算書(C/F)の3区分のうち「投資活動によるC/F」に含まれるのはどれか?
- A. 商品売買代金の受取・支払
- B. 固定資産の取得・売却による現金収支
- C. 借入金の借入・返済
- D. 従業員への給与支払
正解: B. 固定資産の取得・売却による現金収支 / 投資活動:固定資産・有価証券等の取得・売却による資金収支。営業活動:本業のC/F(商品売買・給与等)。財務活動:借入・返済・配当等の資金調達・返済のC/F。
問26. 外貨建長期借入金($10,000・取引時@145円=1,450,000円)の期末換算で@150円になった。期末に計上する為替差損益はどれか?
- A. 為替差益50,000円
- B. 為替差損50,000円
- C. 換算不要(1年超は取引時レート固定)
- D. 為替差益75,000円
正解: B. 為替差損50,000円 / 外貨建借入金(負債)は期末レートで換算。円安→負債増加→為替差損。差額=$10,000×(150−145)=50,000円の為替差損。(借)為替差損50,000 /(貸)長期借入金50,000。
問27. 役員賞与引当金3,000,000円の計上後、実際に3,200,000円を支払った場合の仕訳の貸方はどれか?
- A. 現金3,200,000
- B. 現金3,000,000・役員賞与200,000
- C. 役員賞与引当金3,200,000
- D. 現金3,000,000
正解: A. 現金3,200,000 / (借)役員賞与引当金3,000,000・役員賞与200,000 /(貸)現金3,200,000。引当金を超えた200,000円は当期費用(役員賞与)として追加計上します。
問28. 部分純資産直入法でその他有価証券を評価する場合、評価益と評価損の処理の違いはどれか?
- A. どちらも純資産に計上
- B. どちらも損益に計上
- C. 評価益は純資産、評価損は損益に計上
- D. 評価益は損益、評価損は純資産に計上
正解: C. 評価益は純資産、評価損は損益に計上 / 部分純資産直入法:評価益→純資産(その他有価証券評価差額金)、評価損→損益(投資有価証券評価損)として処理します。全部純資産直入法では評価損益どちらも純資産です。
問29. 帳簿価額200,000円の建物を廃棄した場合の仕訳はどれか?
- A. (借)現金200,000 /(貸)建物200,000
- B. (借)固定資産除却損200,000 /(貸)建物(純額)200,000
- C. (借)建物200,000 /(貸)固定資産除却損200,000
- D. 仕訳なし(廃棄後に処理)
正解: B. (借)固定資産除却損200,000 /(貸)建物(純額)200,000 / 廃棄(除却):(借)固定資産除却損(特別損失)・減価償却累計額 /(貸)取得原価の建物。帳簿価額ベースでの除却損計上。設問は純額200,000円で簡略表示。
問30. 次の取引に使う勘定科目の組み合わせで正しいのはどれか?「のれんを取得した初年度末に、20年均等償却を実施する。」
- A. (借)のれん償却 /(貸)のれん
- B. (借)減価償却費 /(貸)のれん
- C. (借)のれん /(貸)のれん償却
- D. (借)のれん償却 /(貸)減価償却累計額
正解: A. (借)のれん償却 /(貸)のれん / のれんは無形固定資産。償却:(借)のれん償却(費用)/(貸)のれん(直接減額)。有形固定資産の間接法(減価償却累計額)とは異なります。