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2級 工業簿記①基礎
全30問 / トルカ(https://toruca.app)
問1. 製造間接費の「配賦差異」を2つに分析した場合の名称は?
- A. 材料差異と労務差異
- B. 予算差異と操業度差異
- C. 価格差異と数量差異
- D. 賃率差異と時間差異
正解: B. 予算差異と操業度差異 / 製造間接費の配賦差異=予算差異(変動予算額と実際発生額の差)+操業度差異(固定費率×(実際操業度−基準操業度))の2つに分析できます。
問2. 総合原価計算で「先入先出法」を使う場合、月末仕掛品の計算に使う単価はどの仕入れのものか?
- A. 月初仕掛品の単価
- B. 当月投入分の単価
- C. 月初と当月の平均単価
- D. 最も安い仕入れの単価
正解: B. 当月投入分の単価 / 先入先出法では「月初仕掛品→先に完成品になる」と仮定するため、月末仕掛品は当月投入分から残ったとみなします。よって月末仕掛品には当月投入の単価を使います。
問3. 標準原価計算で「価格差異」の計算式はどれか?
- A. (標準数量−実際数量)×標準単価
- B. (標準単価−実際単価)×実際消費量
- C. (標準単価−実際単価)×標準消費量
- D. 実際原価−標準原価
正解: B. (標準単価−実際単価)×実際消費量 / 価格差異=(標準単価−実際単価)×実際消費量。数量差異=(標準数量−実際数量)×標準単価。実際消費量ベースで価格の違いを、標準単価ベースで数量の違いを測ります。
問4. 直接原価計算の「貢献利益」の計算式はどれか?
- A. 売上高 − 製造原価
- B. 売上高 − 変動費
- C. 売上高 − 固定費
- D. 営業利益 + 固定費
正解: B. 売上高 − 変動費 / 貢献利益(限界利益)=売上高 − 変動費。固定費を回収し利益を生み出す金額を示します。貢献利益率=貢献利益÷売上高。損益分岐点=固定費÷貢献利益率。
問5. CVP分析で損益分岐点売上高の計算式はどれか?
- A. 固定費 ÷ 変動費率
- B. 固定費 ÷ 貢献利益率
- C. 変動費 ÷ 固定費率
- D. 売上高 − 変動費 − 固定費
正解: B. 固定費 ÷ 貢献利益率 / 損益分岐点売上高=固定費 ÷ 貢献利益率(または固定費 ÷ 1個あたり貢献利益×単価)。貢献利益率=1−変動費率(変動費÷売上高)。
問6. 部門別原価計算で「補助部門費」を製造部門だけに配賦する方法は?
- A. 相互配賦法
- B. 直接配賦法
- C. 階梯式配賦法
- D. 平均配賦法
正解: B. 直接配賦法 / 直接配賦法は補助部門間の用役授受を無視して、製造部門にのみ直接配賦する方法。計算が簡単な反面、補助部門間の用役を考慮しないため精度が低い。相互配賦法は部門間の用役を考慮。
問7. 正常仕損と異常仕損の処理の違いはどれか?
- A. 正常仕損費は完成品・月末仕掛品に負担させ、異常仕損費は損益計算書に計上する
- B. どちらも製品原価に含める
- C. 正常仕損費は損益計算書に、異常仕損費は製品原価に含める
- D. 正常仕損費は資産として繰り越す
正解: A. 正常仕損費は完成品・月末仕掛品に負担させ、異常仕損費は損益計算書に計上する / 正常仕損:通常の製造で避けられない仕損→製品原価に含める(完成品・月末仕掛品に負担)。異常仕損:例外的な仕損→異常仕損費として損益計算書に別表示(製品原価に含めない)。
問8. 全部原価計算と比較して直接原価計算の「固定費調整」が必要な理由はどれか?
- A. 変動費の金額が異なるため
- B. 在庫に含まれる固定費の扱いが異なり、期末在庫が多いと全部原価計算の利益の方が高くなるため
- C. 税法上の計算に必要なため
- D. 標準原価との差異を調整するため
正解: B. 在庫に含まれる固定費の扱いが異なり、期末在庫が多いと全部原価計算の利益の方が高くなるため / 直接原価計算では固定費を全額当期費用化するため、製品在庫に固定費が残りません。全部原価計算では固定費が在庫に含まれるため、期末在庫が多い(≒生産量が多い)場合は全部原価計算の利益が高くなります。
問9. 工程別総合原価計算で第2工程の原価計算に使われる「前工程費」とは何か?
- A. 第1工程で発生した製造間接費
- B. 第1工程の完成品原価(第2工程への投入額)
- C. 第2工程の直接材料費
- D. 第1工程の仕損費
正解: B. 第1工程の完成品原価(第2工程への投入額) / 第2工程に投入される第1工程完成品原価を「前工程費」といいます。第2工程では前工程費+第2工程で追加投入される直接材料費・加工費を集計して製品原価を計算します。
問10. 安全余裕率50%の意味は何か?
- A. 変動費率が50%
- B. 実際売上高が損益分岐点売上高の50%
- C. 実際売上高が損益分岐点より50%上回っている
- D. 固定費が売上高の50%
正解: C. 実際売上高が損益分岐点より50%上回っている / 安全余裕率=(実際売上高−損益分岐点売上高)÷実際売上高×100%。50%は「売上が損益分岐点から50%の余裕がある」ことを意味し、値が高いほど赤字になりにくい。
問11. 「直接費」と「間接費」の区分の基準はどれか?
- A. 金額が大きいかどうか
- B. 製品との関係が明確(直接追跡可能)かどうか
- C. 現金で支払ったかどうか
- D. 毎月発生するかどうか
正解: B. 製品との関係が明確(直接追跡可能)かどうか / 直接費:特定の製品に直接追跡・賦課できるコスト(例:直接材料費・直接労務費)。間接費:複数製品に共通して発生し、配賦基準で按分するコスト(例:工場家賃・機械減価償却費)。
問12. 棚卸計算法でのある月の材料消費量の計算式はどれか?
- A. 当月受入量 × 消費単価
- B. 月初在庫+当月受入 − 月末実地棚卸量
- C. 月末実地棚卸量 × 消費単価
- D. 当月受入量 − 月末実地棚卸量
正解: B. 月初在庫+当月受入 − 月末実地棚卸量 / 棚卸計算法の消費量=月初在庫量+当月受入量−月末実地棚卸量。棚卸計算法は月末に実地棚卸して消費量を間接的に求める方法で、棚卸減耗が消費量に含まれます。
問13. 「予定消費賃率」を使う目的はどれか?
- A. 賃金を節約するため
- B. 実際賃金が月末まで確定しないため、予定賃率で先行計上し月末に差異調整するため
- C. 銀行への支払い前に仕訳するため
- D. 税務上有利な方法を選択するため
正解: B. 実際賃金が月末まで確定しないため、予定賃率で先行計上し月末に差異調整するため / 実際賃金は月末(締め日後)にならないと確定しません。製品への原価配分を迅速に行うため予定消費賃率を使います。月末に実際賃金との差異(賃率差異)を計算して調整します。
問14. 予算額600,000円、基準操業度300時間、実際操業度280時間、実際発生額580,000円の場合、製造間接費配賦差異はいくらか(不利差異か有利差異か含めて)?
- A. 不利差異20,000円
- B. 有利差異20,000円
- C. 不利差異40,000円
- D. 有利差異40,000円
正解: A. 不利差異20,000円 / 予定配賦率=600,000÷300h=@2,000/h。予定配賦額=2,000×280h=560,000円。配賦差異=予定配賦額560,000−実際発生額580,000=△20,000円(不利差異)。
問15. 製造間接費配賦差異のうち「操業度差異」はどれか?
- A. 実際発生額 − 変動予算額
- B. 固定費率 × (実際操業度 − 基準操業度)
- C. 予定配賦額 − 実際発生額
- D. 変動費率 × 実際操業度 − 実際変動費
正解: B. 固定費率 × (実際操業度 − 基準操業度) / 操業度差異=固定費率×(実際操業度−基準操業度)。基準操業度を下回ると負(不利)、上回ると正(有利)。予算差異=変動予算額−実際発生額(費用の節約・超過)。
問16. 個別原価計算で「仕掛品」はどんな状態の製品か?
- A. 完成して倉庫に保管されている製品
- B. 製造途中でまだ完成していない製品
- C. 顧客に引き渡した製品
- D. 設計段階の製品
正解: B. 製造途中でまだ完成していない製品 / 仕掛品(Work In Process):製造途中でまだ完成していない製品。製造指図書単位で原価が集計され、完成すると「製品(資産)」に振り替えられます。
問17. 総合原価計算での「加工費」の月末仕掛品計算に使う数量はどれか?
- A. 実際数量(そのままの数量)
- B. 完成品換算量(数量×加工進捗度)
- C. 月初数量
- D. 月末実地棚卸量
正解: B. 完成品換算量(数量×加工進捗度) / 加工費は製造の進捗に応じて発生するため、月末仕掛品の換算量=実際数量×進捗度(例:100個×60%進捗=60個相当)を使います。材料費は工程開始時に全量投入の場合100個分で計算します。
問18. 完成品200個、月末仕掛品50個(加工進捗60%)の場合、加工費の完成品換算量(合計)はいくらか?
- A. 250個
- B. 230個
- C. 200個
- D. 240個
正解: B. 230個 / 加工費換算量:完成品200個+月末仕掛品(50個×60%)=200+30=230個(換算量合計)。
問19. 直接材料費の価格差異の計算式はどれか?
- A. (標準数量−実際数量)×標準単価
- B. (標準単価−実際単価)×実際消費量
- C. (標準単価−実際単価)×標準消費量
- D. 実際原価−標準原価の合計
正解: B. (標準単価−実際単価)×実際消費量 / 価格差異=(標準単価−実際単価)×実際消費量。「実際に購入した量を基準に、単価の差を測る」計算式です。数量差異=(標準数量−実際数量)×標準単価。
問20. 標準消費量5kg×標準単価@200円で計算した直接材料費1,000円に対し、実際は6kg×@190円=1,140円だった。材料費差異の内訳はどれか?
- A. 価格差異△60円・数量差異△80円
- B. 価格差異+60円・数量差異△200円
- C. 価格差異+60円・数量差異△200円(合計△140円)
- D. 価格差異+60円不利なし・数量差異200円不利
正解: C. 価格差異+60円・数量差異△200円(合計△140円) / 価格差異=(200−190)×6kg=+60円(有利)。数量差異=(5−6)×200=△200円(不利)。合計差異=△140円(不利)。1,000−1,140=△140円で確認できます。
問21. 直接原価計算で「固定製造原価」はどのように処理されるか?
- A. 製品原価に含めて在庫に計上する
- B. 全額当期の期間費用として計上する(損益計算書に計上)
- C. 資産として繰り延べる
- D. 負債として計上する
正解: B. 全額当期の期間費用として計上する(損益計算書に計上) / 直接原価計算では固定製造原価(工場家賃・設備固定費等)を全額当期費用とします。全部原価計算では固定費を製品原価に含め、在庫に繰り越します。
問22. 固定費300,000円、変動費率60%の場合の損益分岐点売上高はいくらか?
- A. 500,000円
- B. 750,000円
- C. 300,000円
- D. 1,000,000円
正解: B. 750,000円 / 貢献利益率=1−0.6=40%。損益分岐点売上高=固定費÷貢献利益率=300,000÷0.4=750,000円。
問23. 固定費300,000円、貢献利益率40%、目標利益100,000円を達成するための売上高はいくらか?
- A. 750,000円
- B. 1,000,000円
- C. 400,000円
- D. 850,000円
正解: B. 1,000,000円 / 目標売上高=(固定費+目標利益)÷貢献利益率=(300,000+100,000)÷0.4=400,000÷0.4=1,000,000円。
問24. 補助部門費の直接配賦法の特徴はどれか?
- A. 補助部門間の用役の授受も考慮して配賦する
- B. 補助部門間の用役の授受を無視して製造部門にのみ配賦する
- C. 全部門に均等に配賦する
- D. 実際発生額のみで配賦する
正解: B. 補助部門間の用役の授受を無視して製造部門にのみ配賦する / 直接配賦法:補助部門間の用役(動力部門が修繕部門に電力供給等)を無視し、直接製造部門にのみ配賦。計算が簡単な反面、精度が劣ります。相互配賦法は補助部門間の用役も考慮。
問25. 動力部門費600,000円を製造A部門(使用量600kwh)と製造B部門(400kwh)に直接配賦法で配賦した場合、A部門への配賦額はいくらか?
- A. 300,000円
- B. 360,000円
- C. 400,000円
- D. 240,000円
正解: B. 360,000円 / A部門=600,000×(600÷(600+400))=600,000×0.6=360,000円。B部門=600,000×0.4=240,000円。
問26. 度外視法で正常仕損費を「完成品のみに負担」させる場合の条件はどれか?
- A. 仕損が工程の始点で発生した場合
- B. 仕損が工程の終点(完成時点)で発生した場合
- C. 仕損が月末仕掛品の進捗度より前に発生した場合
- D. 月末仕掛品がない場合
正解: B. 仕損が工程の終点(完成時点)で発生した場合 / 仕損が工程の終点(完成時点)で発生→月末仕掛品はその地点を通過していない→仕損費は完成品のみが負担。仕損が月末仕掛品の進捗度より前→月末仕掛品も通過→完成品・月末仕掛品で按分。
問27. 等級別総合原価計算で「等価係数」はどのように使うか?
- A. 各等級の生産量に等価係数を掛けて「積数」を求め、積数で原価を按分する
- B. 等価係数の高い等級に全て配分する
- C. 等価係数を全等級で合計して原価を按分する
- D. 等価係数は品質管理に使い、原価計算には使わない
正解: A. 各等級の生産量に等価係数を掛けて「積数」を求め、積数で原価を按分する / 等級別総合原価計算:①各等級の生産量×等価係数=積数(重み付き数量)、②各等級の積数で総原価を按分。例:1等品200個×1.5=300、2等品200個×1.0=200→3:2の比率で按分。
問28. 第2工程の原価に「前工程費」として計上されるのはどれか?
- A. 第2工程の直接材料費
- B. 第1工程の完成品を第2工程に投入した際の価格
- C. 工場全体の製造間接費
- D. 第2工程の労務費
正解: B. 第1工程の完成品を第2工程に投入した際の価格 / 前工程費:第1工程で完成した製品(半製品)を第2工程に投入した際の第1工程の完成品原価。第2工程では「前工程費+第2工程の直接材料費+第2工程の加工費」を集計します。
問29. 製造原価報告書(製造原価明細書)の当期製品製造原価の計算式はどれか?
- A. 当期製造費用 − 期末仕掛品
- B. 当期製造費用 + 期首仕掛品 − 期末仕掛品
- C. 売上原価 + 期末製品 − 期首製品
- D. 直接材料費 + 直接労務費
正解: B. 当期製造費用 + 期首仕掛品 − 期末仕掛品 / 当期製品製造原価=期首仕掛品原価+当期製造費用(材料費+労務費+経費)−期末仕掛品原価。これが損益計算書の「売上原価」の出発点となります。
問30. 実際売上高1,500,000円、損益分岐点売上高1,000,000円の場合の安全余裕率はいくらか?
- A. 50%
- B. 66.7%
- C. 33.3%
- D. 150%
正解: C. 33.3% / 安全余裕率=(実際売上高−損益分岐点売上高)÷実際売上高×100%=(1,500,000−1,000,000)÷1,500,000×100%=500,000÷1,500,000≒33.3%。