印刷プレビューです。ブラウザの印刷機能でPDF保存・印刷できます。

ビジネス会計1級 不正会計・粉飾の兆候

24問 / トルカ(https://toruca.app)

  1. 1. 企業が「粉飾決算」を行う典型的な動機として最も適切なものはどれか?

    • A. 業績を実態より良く見せかけて、株価維持・融資継続・上場基準の維持などの利害を得ようとするため
    • B. 税金をできるだけ多く納めるため
    • C. 監査法人からの評価を下げるため
    • D. 従業員の給与を減らすため

    正解: A. 業績を実態より良く見せかけて、株価維持・融資継続・上場基準の維持などの利害を得ようとするため粉飾決算は多くの場合、業績悪化の実態を隠し、株価の維持、銀行融資の継続、上場廃止基準への抵触回避などを目的として行われます。

  2. 2. 売上高が増加しているにもかかわらず、売上債権回転期間が年々著しく長期化している場合に疑うべき兆候として最も適切なものはどれか?

    • A. 実態のない架空売上や、回収可能性の低い売上を無理に計上している可能性(押し込み販売・循環取引等)
    • B. 会社の資金繰りが極めて健全である証拠
    • C. 税務調査が入る予定がないことの証拠
    • D. 従業員の勤務態度が良好であることの証拠

    正解: A. 実態のない架空売上や、回収可能性の低い売上を無理に計上している可能性(押し込み販売・循環取引等)通常、売上の増加に伴い売掛金も増えますが、その回収期間(回転期間)が不自然に長期化し続ける場合、実際には回収の見込みが薄い売上(架空売上・押し込み販売等)を計上している可能性が疑われます。

  3. 3. 売上高の伸びを大きく上回るペースで棚卸資産(在庫)が急増している場合に疑うべき兆候として最も適切なものはどれか?

    • A. 売れない不良在庫を抱え込んでいる、または費用を在庫に付け替えて利益を水増ししている可能性
    • B. 会社の販売活動が極めて好調であることの証拠
    • C. 必ず適正な在庫水準であることの証拠
    • D. 税金の還付を受けられることの証拠

    正解: A. 売れない不良在庫を抱え込んでいる、または費用を在庫に付け替えて利益を水増ししている可能性在庫が売上の伸びを大きく上回って積み上がる場合、需要を上回る過剰生産・滞留在庫のリスクや、本来費用計上すべきものを棚卸資産に付け替えて利益を水増ししている可能性が疑われます。棚卸資産回転率の悪化として表れます。

  4. 4. 損益計算書上は毎期黒字が続いているにもかかわらず、営業活動によるキャッシュフローが継続してマイナスとなっている場合に疑うべき兆候として最も適切なものはどれか?

    • A. 計上されている利益の裏付けとなる現金が実際には入ってきておらず、売上や利益の計上に問題がある可能性
    • B. 会社の税負担が非常に軽いことを意味する
    • C. 会社が積極的に設備投資を行っている健全な証拠
    • D. 配当を大幅に増やす予定があることの証拠

    正解: A. 計上されている利益の裏付けとなる現金が実際には入ってきておらず、売上や利益の計上に問題がある可能性「利益は出ているのに現金が増えない」状態が続く場合、架空売上や回収困難な売掛金の計上など、利益の質に問題がある可能性が疑われます。これは黒字倒産のリスクシグナルとしても知られています。

  5. 5. 前期まで「無限定適正意見」だった監査意見が、当期「限定付適正意見」や「意見不表明」に変化した場合に読み取るべきこととして最も適切なものはどれか?

    • A. 財務諸表の作成やその基礎となる会計処理・監査手続の実施に何らかの重要な問題が生じている可能性が高い
    • B. 会社の業績が絶好調であることを意味する
    • C. 税務署の対応が変わっただけで財務諸表には全く問題がない
    • D. 監査法人が変更されたことを意味するだけで内容には意味がない

    正解: A. 財務諸表の作成やその基礎となる会計処理・監査手続の実施に何らかの重要な問題が生じている可能性が高い監査意見のグレードが低下することは、財務諸表の重要な虚偽表示の可能性や、監査人が十分な証拠を入手できなかったことなど、深刻な問題を示唆する重要な警告シグナルです。

  6. 6. 「関連当事者取引」(親会社・役員・支配株主等との取引)が急増している場合に注意すべき理由として最も適切なものはどれか?

    • A. 第三者との通常の取引とは異なる条件(不当に有利・不利な価格等)で行われ、利益操作や資産の不当な移転に利用される可能性があるため
    • B. 関連当事者取引は必ず違法行為に該当するため
    • C. 関連当事者取引は税務上一切認められていないため
    • D. 関連当事者取引は必ず売上高を減少させるため

    正解: A. 第三者との通常の取引とは異なる条件(不当に有利・不利な価格等)で行われ、利益操作や資産の不当な移転に利用される可能性があるため関連当事者との取引は、独立した第三者間取引とは異なる条件で行われるリスクがあり、利益の付け替えや資産の不当な移転などに利用される可能性があるため、財務諸表の注記等で開示が求められています。

  7. 7. 業績が悪化している時期に限って、減価償却方法や引当金の見積り方法などの会計方針が変更され、その変更が利益を押し上げる方向に働いている場合に疑うべきこととして最も適切なものはどれか?

    • A. 会計方針の変更が正当な理由に基づくものか、それとも利益調整(意図的な利益の嵩上げ)を目的としたものかを慎重に検討する必要がある
    • B. 会計方針はいつでも自由に変更してよく、変更理由を検討する必要は一切ない
    • C. 会計方針の変更は必ず違法行為である
    • D. 会計方針の変更は財務諸表の数値に一切影響を与えない

    正解: A. 会計方針の変更が正当な理由に基づくものか、それとも利益調整(意図的な利益の嵩上げ)を目的としたものかを慎重に検討する必要がある会計方針の変更には正当な理由(会計基準の改正、経済実態の変化等)が求められますが、業績悪化のタイミングで利益を押し上げる方向の変更が行われた場合、その正当性を批判的に検討する必要があります。

  8. 8. 複数の会社が共謀し、商品を右から左へと転売し合うだけで実態のある付加価値を伴わずに売上高を計上し合う不正行為を何と呼ぶか?

    • A. 循環取引
    • B. 持分法
    • C. 資本連結
    • D. 減損会計

    正解: A. 循環取引循環取引は複数の会社が結託し、実態のある商流を伴わずに商品や役務を転売し合うことで、売上高を水増しする典型的な粉飾の手口です。売上高・売上原価が同時に膨らむため、外形的な利益率の変化だけでは発見しづらい場合があります。

  9. 9. 決算期末月(特に最終日近辺)に売上高が例年に比べて不自然に急増している場合に疑うべき兆候として最も適切なものはどれか?

    • A. 収益認識のタイミングを恣意的に前倒しして、当期の業績を良く見せている可能性(押し込み販売・期間帰属の誤り等)
    • B. その企業の商品が季節性なく年間を通じて均等に売れている証拠
    • C. 必ず正常な商習慣であり分析の対象にならない
    • D. 税務署が推奨する会計処理が行われている証拠

    正解: A. 収益認識のタイミングを恣意的に前倒しして、当期の業績を良く見せている可能性(押し込み販売・期間帰属の誤り等)決算期末月に売上高が集中して急増する現象は、翌期の売上を前倒しで計上したり、実態を伴わない駆け込み販売を行ったりしている可能性を示唆するため、月次の売上動向を確認する分析(カットオフのチェック)が重要です。

  10. 10. 財務諸表に「継続企業の前提に関する重要事象等」の注記が付された場合、投資家がとるべき対応として最も適切なものはどれか?

    • A. 資金繰りの状況や経営者が計画している対応策の内容を精査し、投資判断において重要なリスク要因として重視する
    • B. 特に気にする必要はなく、通常通りの投資判断を続けてよい
    • C. この注記が付されると自動的に上場廃止になるため株式は無価値になる
    • D. この注記は業績が絶好調な企業にのみ付されるものである

    正解: A. 資金繰りの状況や経営者が計画している対応策の内容を精査し、投資判断において重要なリスク要因として重視する継続企業の前提に関する注記は、資金繰りの悪化など事業継続に重要な疑義がある場合に付されるものであり、投資家はその内容(原因・対応策)を精査し、重要なリスク情報として投資判断に反映させる必要があります。

  11. 11. 粉飾決算・不正会計の兆候として一般的に指摘される項目を全て選べ。

    • A. 売上債権回転期間の異常な長期化
    • B. 棚卸資産の売上の伸びを上回る急増
    • C. 利益は黒字なのに営業キャッシュフローが継続的にマイナス
    • D. 自己資本比率が業界平均より高い水準で安定していること

    正解: A・B・C売上債権回転期間の長期化・在庫の異常増加・利益とキャッシュフローの著しい乖離は粉飾の代表的な兆候とされます。自己資本比率が高く安定していること自体は、むしろ財務健全性の高さを示す通常はポジティブな指標です。

  12. 12. 経営者による「内部統制の無効化(オーバーライド)」が不正会計のリスクとして特に警戒される理由として最も適切なものはどれか?

    • A. 内部統制の仕組みは主に従業員の不正やミスを防ぐために設計されており、それを構築・監督する立場にある経営者自身が意図的に不正を行う場合には仕組みが機能しにくいため
    • B. 内部統制は経営者にとって全く関係がない制度だから
    • C. 内部統制が無効化されると必ず税金が増えるから
    • D. 経営者は法律上内部統制を構築する義務を負わないから

    正解: A. 内部統制の仕組みは主に従業員の不正やミスを防ぐために設計されており、それを構築・監督する立場にある経営者自身が意図的に不正を行う場合には仕組みが機能しにくいため内部統制は主に現場レベルの誤謬や不正を防止・発見する仕組みとして設計されているため、その仕組みを設計・監督する立場にある経営者自身が意図的に統制を無視・無効化して不正を行うケースには対応しづらいという構造的な弱点があります。

  13. 13. 工事契約やソフトウェア開発契約など長期にわたる取引において、進捗度の見積りを恣意的に操作するリスクが指摘される理由として最も適切なものはどれか?

    • A. 進捗度の見積りには経営者の主観的な判断が入る余地があり、業績を良く見せるために進捗度を過大に見積もる誘因が働く可能性があるため
    • B. 工事契約の進捗度は常に客観的な第三者機関のみが決定するため操作の余地が全くない
    • C. 長期契約には収益を計上する余地が全くないため
    • D. 進捗度の見積りは税法によって完全に固定された数値のみが認められているため

    正解: A. 進捗度の見積りには経営者の主観的な判断が入る余地があり、業績を良く見せるために進捗度を過大に見積もる誘因が働く可能性があるため工事進行基準など、進捗度に応じて収益を按分計上する方式では、進捗度の見積り自体に経営者の判断の余地があるため、業績を良く見せる目的で進捗度を過大評価する不正リスクが存在し、監査上も重点的に検証される領域です。

  14. 14. 回収困難な売掛金が実質的に増えているにもかかわらず、貸倒引当金の計上割合(引当率)が前期と変わらず据え置かれている場合に疑うべきこととして最も適切なものはどれか?

    • A. 本来計上すべき貸倒引当金繰入額を圧縮し、利益を実態より良く見せている可能性
    • B. 会社の与信管理が完璧であることの証拠
    • C. 税務署の指導によって引当金の計上が禁止されたことを意味する
    • D. 貸倒引当金の水準は業績と一切関係がない

    正解: A. 本来計上すべき貸倒引当金繰入額を圧縮し、利益を実態より良く見せている可能性回収リスクの高まりに見合った引当金を計上しないことは、費用(貸倒引当金繰入額)を過小に計上し、利益を実態より良く見せることにつながる典型的な利益調整の手口の一つです。

  15. 15. 財務諸表監査や投資分析で用いられる「分析的手続」の考え方として最も適切なものはどれか?

    • A. 財務データ間の関係や、期間比較・同業他社比較から得られる趨勢を確認し、想定と乖離する異常な変動があれば、その原因を追及する手法
    • B. 全ての取引を1件ずつ証憑と突合する手続のみを指す
    • C. 経営者への質問のみで完結する手続
    • D. 財務諸表の見た目のデザインを評価する手続

    正解: A. 財務データ間の関係や、期間比較・同業他社比較から得られる趨勢を確認し、想定と乖離する異常な変動があれば、その原因を追及する手法分析的手続は売上高と売掛金の伸び率の比較など、財務データ間の関係性や趨勢を分析し、想定と異なる異常な変動があればその要因を深掘りするという、不正の兆候発見にも有効な代表的な分析アプローチです。

  16. 16. 財務諸表分析によって不正会計の兆候を発見する一般的なプロセスを、正しい順序に並び替えよ。

    • ( )各種財務指標(回転期間・利益率等)を計算し、期間比較・同業比較を行う
    • ( )想定と異なる不自然な変動(異常値)を特定する
    • ( )当該項目に関する注記事項や開示情報を確認し、背景を調べる
    • ( )必要に応じて監査意見や第三者委員会報告書等の追加情報を確認し、総合的に判断する

    正解の順序: 各種財務指標(回転期間・利益率等)を計算し、期間比較・同業比較を行う → 想定と異なる不自然な変動(異常値)を特定する → 当該項目に関する注記事項や開示情報を確認し、背景を調べる → 必要に応じて監査意見や第三者委員会報告書等の追加情報を確認し、総合的に判断するまず定量的な指標を計算・比較し、異常値を特定した上で、注記や開示情報から背景を調べ、必要に応じて監査意見等の追加情報も踏まえて総合的に判断するという流れが分析の基本プロセスです。

  17. 17. ビジネス会計検定1級で求められる「会計情報を批判的に検討する」姿勢の説明として最も適切なものはどれか?

    • A. 開示された数値をそのまま鵜呑みにせず、業種特性・会計方針・関連する注記情報等を踏まえて、数値の裏にある実態を多角的に検討する姿勢
    • B. 全ての企業の財務諸表には不正があるという前提で分析すること
    • C. 監査意見が付されていれば一切の検討を行わなくてよいということ
    • D. 数値の細かい端数のみをひたすら検算し続けること

    正解: A. 開示された数値をそのまま鵜呑みにせず、業種特性・会計方針・関連する注記情報等を踏まえて、数値の裏にある実態を多角的に検討する姿勢批判的な視点とは、単に数値を鵜呑みにするのではなく、その数値がどのような会計方針・業種特性・経営環境のもとで算定されたのかを多角的に検討し、実態を正しく読み解こうとする分析姿勢を指します。

  18. 18. 不正会計が発覚した企業が設置する「第三者委員会」の報告書が投資家にとって重要である理由として最も適切なものはどれか?

    • A. 経営陣から独立した弁護士・公認会計士等の専門家が、不正の内容・原因・影響額を客観的に調査し開示することで、再発防止や実態把握の重要な情報源となるため
    • B. 第三者委員会報告書には財務諸表の数値は一切含まれないため参考にならない
    • C. 第三者委員会は必ず不正がなかったという結論を出すことが決まっているため
    • D. 第三者委員会報告書は法律上、一般の投資家が閲覧することはできない

    正解: A. 経営陣から独立した弁護士・公認会計士等の専門家が、不正の内容・原因・影響額を客観的に調査し開示することで、再発防止や実態把握の重要な情報源となるため第三者委員会は経営陣から独立した専門家によって構成され、不正の全容・原因・影響額を客観的に調査し公表することで、投資家が実態を把握し今後の対応を判断するための重要な情報源となります。

  19. 19. 複数の企業が共謀し、実態のない商品や役務を転売するかのように見せかけて売上高を水増しする不正の手口を何と呼ぶか?

    • A. 循環取引
    • B. 分散投資
    • C. 資産除去債務
    • D. 圧縮記帳

    正解: A. 循環取引循環取引とは、複数の企業が共謀し、実態のない取引を連続して行うことで売上高を水増しする不正会計の代表的な手口の一つです。

  20. 20. 循環取引が行われている企業に見られやすい財務諸表上の兆候として最も適切なものはどれか?

    • A. 売上高は増加している一方で、売上債権回転期間が長期化し、営業キャッシュフローが利益ほど伸びていない
    • B. 売掛金が全く発生しない
    • C. 棚卸資産が毎期ゼロになる
    • D. 営業キャッシュフローが当期純利益を大きく上回り続ける

    正解: A. 売上高は増加している一方で、売上債権回転期間が長期化し、営業キャッシュフローが利益ほど伸びていない循環取引では実態を伴わない売上が計上されるため、売上高は増加して見えても実際の資金回収を伴わず、売上債権回転期間の長期化や、利益に見合わない営業キャッシュフローの伸び悩みという形で兆候が現れやすくなります。

  21. 21. 決算期末近くになると得意先へ通常より大量の商品を出荷し、期末直後に大量の返品が発生するという状況から疑われる手口として最も適切なものはどれか?

    • A. 押し込み販売による期末の収益の前倒し計上
    • B. 減損会計の適正な適用
    • C. 税効果会計の適正な適用
    • D. 圧縮記帳による正当な会計処理

    正解: A. 押し込み販売による期末の収益の前倒し計上決算期末に得意先の意向を超えて商品を大量出荷し、翌期に大量返品が生じるパターンは、実質的な販売が完了していないにもかかわらず収益を前倒しで計上する「押し込み販売」が疑われる典型的な兆候です。

  22. 22. 前期は売上高1,000万円・売上原価700万円(粗利益率30%)だったが、当期は売上高1,000万円・売上原価550万円だった。当期の粗利益率は前期に比べ何ポイント上昇したか?

    単位: ポイント / ヒント: 当期粗利益率=(1,000-550)÷1,000×100を計算し、前期30%との差を求める

    正解: 15ポイント当期粗利益率 =(1,000-550)÷1,000×100 = 45%。前期30%との差は 45-30 = 15ポイント。売上高が変わらないのに粗利益率が急上昇している場合、原価の過少計上(期末棚卸資産の水増し等)が疑われることがあり、追加の検証が必要です。

  23. 23. 当期純利益は毎期順調に増加しているにもかかわらず、営業活動によるキャッシュフローがそれに見合って増加せず、乖離が拡大し続けている場合に持つべき視点として最も適切なものはどれか?

    • A. 利益計上の背後にある売掛金・棚卸資産等の増減を確認し、利益の質(現金の裏付け)に問題がないかを検証する視点
    • B. 営業キャッシュフローは利益と全く無関係な指標なので気にする必要はない
    • C. 利益とキャッシュフローは常に完全に一致するはずなので、この状況は起こり得ない
    • D. この状況は必ず不正の証拠であるため、直ちに投資を停止すべきである

    正解: A. 利益計上の背後にある売掛金・棚卸資産等の増減を確認し、利益の質(現金の裏付け)に問題がないかを検証する視点利益とキャッシュフローの乖離が続く場合、必ずしも不正とは限りませんが、売掛金や棚卸資産の異常な増加など「利益の質」に関わる要因が背景にあることが多く、その内容を確認する批判的な視点が重要です(断定は禁物で、あくまで追加検証のきっかけとする姿勢が求められます)。

  24. 24. 財務諸表分析において、不正会計・利益調整の可能性を示唆する兆候として一般的に挙げられるものを全て選べ。

    • A. 売上高の伸びに見合わない営業キャッシュフローの停滞
    • B. 決算期末に集中する不自然な取引の増加
    • C. 同業他社と比較して著しく高い利益率が説明なく続くこと
    • D. 毎期安定して同水準で計上される減価償却費

    正解: A・B・C営業キャッシュフローの停滞、期末集中の不自然な取引、説明のつかない突出した利益率はいずれも注意すべき兆候です。毎期安定した減価償却費の計上は、むしろ通常の会計処理として自然なパターンです。